但馬牛【たじまうし】
放牧
庭先
但馬牛を飼う但馬の人々は、牛を家族の一員として一つ屋根の下で共に寝起きして、雪深いきびしい風土に生き、温和で姿美しい但馬牛を大切に育ててきました。

■但馬牛博物館
・新温泉町丹土1033
・TEL.0796-92-1005
・午前9時~午後5時
・木曜定休
(休日と重なった
場合は次の平日)
・入館料/無料

●関連情報
新温泉町役場
但馬牛博物館

●記録に残る但馬牛
古事記には「天日槍(あめのひぼこ)が朝鮮から牛を伴って日本に渡来し、但馬出石に住みついた」と記されています。また、続日本書紀には、「但馬牛は、耕運、ばん用(車ひき)、食用に適する」とあり、「国牛十図」にも但馬牛の優れた体型、特徴、性質が記されるなど、但馬牛は古くから優秀牛としてその名が残っています。戦国時代、豊臣秀吉が大阪城築城の際にも、優れた役能力に「1日士分」を与え誉め讃えたといわれています。

●但馬の風土と人が名牛を育てる
現在では、使役することはなくなり、繁殖用として飼育されています。但馬牛の優れた特質は、長年にわたり、他との交配をさけ、改良に改良を重ねて受け継がれた優良な血統から生みだされました。
前田周助(1798~1872)は、香美町小代区に農家の長男として生まれ、牛飼い坊主と村人からいわれるほどの牛好きで、良牛小代牛の血統を固定し、名手を育てることに財産をつぎこみ、妻子と別れてまで熱中しました。こうして周助の生み出した牛は「周助蔓(づる)」といわれ、今の「但馬牛」の系統の基礎となりました。
また、但馬牛を飼う但馬の人々は、牛を家族の一員として一つ屋根の下で共に寝起きして、雪深いきびしい風土に生き、温和で姿美しい但馬牛を大切に育ててきました。但馬牛の血統の良さは 、神戸牛、松阪牛など、全国和牛の改良用素牛として活用されています。

●但馬牛の特徴
1.資質が抜群によい
毛味、色味、骨味が良く皮は薄く、弾力ゆとりがあり、
品位に富み体のしまりが良い。
2.遺伝力が強い
全国の和牛改良に広く活用されている。
3.肉質、肉の歩留りがよい
肉の味がよく、骨が細く皮下脂肪が少ない。
4.長命連産で粗飼料の利用性が良い
長命連産。山野草を好み、古来より
「但馬牛は、山でつくり、草で飼う」といわれています。