麦わら細工【むぎわらざいく】
麦わら細工

作業

麦わら細工
(豊岡市城崎町)

繊細な図柄、鮮やかな色合い。細やかな線が織りなす民芸品。

 

城崎温泉独自の民芸品

江戸時代の中期、享保年間に、因幡(いなば・鳥取県)から城崎温泉に来た半七という人が、湯治の手なぐさみに、竹笛に麦わらをはりつけたことが始まりとされています。その当時、林屋旅館に泊まり、麦わらで花かごや虫かごをつくり、麦わらの色つけもしたといわれています。

麦わら細工は、大麦のさやを色染めして、ストロー状のものを編み込む「編組物」。さやを切り開き、花鳥などの模様を桐箱にはっていく「模様物」。そして、幾何学模様にはっていく「小筋物」に分けられます。すべて手作業に頼るしかない麦わら細工は、つくる人の心がそのまま作品に伝わり、温泉客に人気の高いお土産物となっています。
城崎文芸館では、麦わら細工の実演を見学できるほか、ハガキ、コマ、竹とんぼなどの麦わら細工の体験をすることができます。

作業 ■城崎文芸館
・豊岡市城崎町湯島357-1
・TEL.0796-32-2575
・午前9時~午後5時
(入館4時30分まで)
・水曜定休(祝日の場合は翌日)
・入館料/大人400円.中高生300円
麦わら細工体験料/300円程度