今滝寺【こんりゅうじ】

今滝寺
・養父市八鹿町今滝寺

・鰐口(工芸品)
・木造金剛力士立像(彫刻)
・孔雀明王像(絵画)
・弁才天像(絵画)
・両界曼荼羅図(絵画)
・十六羅漢図(絵画)
県指定文化財

●鎌倉時代中期の特徴を表す「金剛力士立像」
山名四天王として知られる八木城主八木氏の菩提寺で、延久元年(1069)に創建とされています。当初は本堂を中心に九院三坊の寺院がありましたが、現存するのは本堂と仁王門だけです。仁王門の「木造金剛力士像」は、墨書銘から正嘉元年(1257)に制作されたもので、仏師は阿形像が澄玄、吽形像が淡路公と判明しました。彫刻は素朴かつ重厚で、鎌倉時代中期の特徴を表す力強い力士像です。
また、仏堂の正面軒先に吊り下げられた仏具の一種である「鰐口」は金口、金鼓とも呼ばれ、今滝寺に残るものは圏線が細く、繊細な鋳造がなされています。応永23年(1416)に寄進されたものです。