2015/02/02  

健康公園・ログハウス「カナダ」 【けんこうこうえん・ろぐはうす「かなだ」】

 

健康公園・ログハウス「カナダ」
【けんこうこうえん・ろぐはうす「かなだ」】

健康公園
0796-92-1713
ログハウス「カナダ」
0796-92-2777

●関連情報
温泉町夢公社

●さわやかな風の中でスポーツ三昧、宿泊は温泉付きログハウスで
健康公園
山の地形と自然を利用してつくられたスポーツランド。広大な敷地の中には、ナイター設備も完備の多目的グラウンドやハードコート4面のテニスコート、体育館。多目的活性広場「すこやかドーム」は、床全体が人工芝、天候に左右されず、屋外のイメージそのままにテニスやゲートボールの練習が可能。体力にあわせて3コース、いずれも18ホールある本格的なパターゴルフ場や体力やバランス感覚で12のポイントに挑戦するクリアするトリムコース。その他、人工スキー・ソリ場、ゴーカート(バッテリーカー)、スーパースライダーといったスポーツ&レジャー施設が盛りだくさん。高原特有のさわやかな風の中でスポーティで健康的な1日を過ごすことができます。お腹がすいたら、バーベキューハウスや食堂で旬の味覚を楽しむことができます。
(バーベキューは食堂に申し込めば、材料などを用意してもらえる)

・兵庫県美方郡新温泉町湯1684-5
・0796-92-1713
・午前9時~午後6時(冬期間は午前8時~午後5時)
※ナイター時間は午後22時まで
・木曜定休(祝祭日、春夏冬休み期間は無休)

・多目的グラウンド(野球場2面)
・パターゴルフ(19H・パー61)
18ホール・1回  1,000円
ゴルフボール販売(持ち込み可) 1個 200円
・すこやかドーム
ドーム使用料(1面・1時間) 300円
照明使用料(1面・1時間)  900円

●利用時間/午前9時~午後10時
●受付時間/午前9時~午後6時

ログハウス「カナダ」
星空の見える窓、ゆったりとした設計、本格的な天然温泉付きのカナディアンログハウス。1階はリビング・キッチン・バス・トイレ、2階はベッドルーム、グループやファミリーも楽しく過ごせる快適空間。家具やベッドはもちろん、調理器具や食器、有線放送まで完備。管理棟のメイプルセンターには、ふれあいを大切にしたサロンや談話コーナー、テラス、売店などもあり、事前に申し込めば、朝食や夕食の材料も用意することができます。

・兵庫県美方郡新温泉町湯753
・0796-92-2777

1棟基本料金(4名様まで)
基本料金 (1泊20,000円)
1泊 17,000円 (平日割引料金)
2泊 32,000円 (平日割引料金)
3泊 42,000円 (平日割引料金)
4泊 48,000円 (平日割引料金)
追加料金 (4名以上の場合、追加人数に対して以下の料金がかかります。最大6名))
1泊 1,500円
2泊 1,500円×2
3泊 1,500円×3
4泊 1,500円×4
金・土・日・祝日及び祝前日、GW・春・夏・冬休み期間は
1泊  20,000円  追加料金 1,500円(追加1名につき)

 


 

2015/02/02  

先人記念館「以命亭」【せんじんきねんかん「いめいてい」】

 

先人記念館「以命亭」【せんじんきねんかん「いめいてい」】

先人記念館「以命亭」

・新温泉町浜坂

・兵庫県景観条例

景観形成重要建造物等

 

●関連情報
浜坂観光協会

●のれんをくぐると時代を魁た先人たちに会える
先人記念館・以命亭は、森家・七釜屋屋敷を改修したもので、玄関には七釜屋の家紋を染めぬいたのれんがかかり、のれんをくぐるとタイムスリップしたかのような古い空間がひろがっています。七釜屋は、約300年10代にわたり、それぞれに秀れた人たちを輩出してきた家で、代々、文化・経済・政治と息づく、時代の先達として、旧浜坂町を担ってきました。森近三郎(藍尾)は天明4年(1784)生まれ、国学に専念し、特に俳諧の道を究め、俳名を藍尾とし活躍。森周一郎(梅園)は幕末から大正時代を生き、池田草庵に学び、明治2年に旧浜坂町に私塾味道館を設立、明治26年には鳥取市にも味道館を設立、漢学・儒学の教育にあたり、その門弟は1000人を越すといわれています。
吹き抜けの酒蔵を利用した以命亭ホールや、 森藍尾コーナー、森梅園コーナーがあり、庭を望むと梅の木とともに、俳人の森藍尾の句碑が建立されているのが見えます。母屋と酒蔵にはコミュニティが併設され、ゆったりとした雰囲気で先人たちの足跡をたどることができます。
以命亭の由来は、森家2代目当主、輿右衛門が長子に家督を譲り、屋敷の裏、東側に隠居所を建て、その隠居所を「以命亭」と命名しました。「以命亭」の「以命」は中国の古書『礼記』の「君子は易に居て以て命を埃つ」からとったものです。

先人記念館「以命亭」
・0796-82-4490
・兵庫県美方郡新温泉町浜坂
・午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
・木曜定休(祝祭日は翌日)、年末年始(12/29~1/3)休み
・大人200円 小人100円

2015/01/31  

上山高原エコミュージアム【うえやまこうげんえこみゅーじあむ】

 

上山高原エコミュージアム【うえやまこうげんえこみゅーじあむ】
ふるさと館
上山高原ふるさと館
常設展示室
常設展示室

●関連情報
上山高原エコミュージアム
新温泉町商工観光課
0796-82-5625

●エコミュージアムは地域まるごと生きた博物館
 鳥取県境の扇ノ山山麓に広がる上山高原は、原生的なブナの森と人の営みの中で育まれてきたススキ草原があり、イヌワシやツキノワグマに代表される貴重で多様な生態系を維持してきました。
上山高原エコミュージアムでは、地域の様々な有形無形の資源を地域の人々が中心となり、活かしながら保全する取り組みを行っています。上山高原と麓の八田集落にみる環境と共生した暮らしの知恵を学び、実践する場をつくるために、地域住民はじめ、個人・団体・NPO・事業者・行政など多様な主体が参画、協働しています。
2006年7月にオープンした上山高原ふるさと館は、この上山高原エコミュージアムの活動拠点として、上山高原周辺地域の自然や生物を紹介したり、地域の歴史・文化に関する資料展示などを行っています。また、自然観察会や地域の案内を発信し、上山高原周辺をフィールドに山歩きをする人たちをサポートしています。
ふるさと館には常設展示室や収蔵庫、体験作業室があり、木工細工や草木染め体験などの各種プログラムも開催しています。

上山高原エコミュージアム事務局
・特定非営利活動法人 上山高原エコミュージアム 上山高原ふるさと館内
・0796-99-4600
・兵庫県美方郡新温泉町石橋757-1

2015/01/10  

夢但馬【ゆめたじま】

 

夢但馬【ゆめたじま】

夢但馬ロゴマーク

 

●関連情報
夢但馬公式ホームページ

●地域の資源を見つめ直し、新しい但馬に生まれ変わる
「夢但馬」とは1994年に開催された「但馬・理想の都の祭典」から20年目となる2014年をきっかけに、地域の資源を見つめ直し、但馬全域で新しい地域づくりの機運をつくろうとしています。

「但馬・理想の都の祭典」では、”ハコモノ”がたくさん建設され、事業費をかけた大型イベントも行われました。それと同じことはもうできません。今の私たちだからこそ、できることがあるはずです。
但馬人が但馬のことをもっと知り、新しい視点や連携により、楽しみながら地域での取組みに参加していく。但馬以外の方にも魅力をお伝えし、より多くの方に来ていただく。すると、但馬がおもしろくなる。但馬の美味しいものや誇るべき観光地、海や山が、ますます多くの方に愛され、但馬での暮らしが生き生きと輝く。そんな展開を目指しています。

夢但馬の事業や関連イベントについては、公式ホームページで情報発信されています。
※夢但馬公式ホームページへ

夢但馬 2014 推進協議会事務局
(但馬県民局地域政策室夢但馬推進課内)
・0796-26-3675
・豊岡市幸町7-11

2015/01/10  

まち歩き案内所「松籟庵」【しょうらいあん】

 

まち歩き案内所「松籟庵」【しょうらいあん】
松籟庵
松籟庵
 

●関連情報
まち歩き案内所「松籟庵」

●浜坂駅前周辺のまち歩き拠点施設
JR浜坂駅前にある、駅の開業と合わせて建築された古民家をリフォームした観光案内所。駅利用者などへの観光案内の他、地域コミュニティ活性化のための活動拠点となる施設として生まれ変わりました。
松籟(しょうらい)とは松の梢(こずえ)に吹く風という意味があり、日本白砂青松100選に選ばれている浜坂県民サンビーチ「松の庭」に吹く風をイメージして名づけられました。お客様を招く「招来」、未来にかける「将来」という言葉にもひっかけ、これからのまちづくりにかける想いが込められています。
内部には囲炉裏と掘りごたつ形式の休憩スペースを設け、ほっと一息つけるスペースを設置。他にも江戸時代から大正時代にかけてこの地域の主要産業であった縫い針の歴史紹介や、レコード針を製造している会社があることから、町内外から寄贈された蓄音器とレコードを展示しています。

まち歩き案内所「松籟庵」
・0796-80-1126
・兵庫県美方郡新温泉町浜坂2351-1
・午前9時30分~午後5時30分
・水曜日、年末年始休館
・入館無料
※電動補助付きレンタサイクルあり(有料)

2014/12/17  

鉄子の部屋【てつこのへや】

 

鉄子の部屋【てつこのへや】

●関連情報
新温泉町役場


●往事のSLが余部鉄橋を架ける写真などが見られるアットホームな資料館

ふれあいの場、町の案内所、鉄道ファンの集客などの機能を兼ね備えた“ふれあいサロン・鉄道グッズ館”としてJR浜坂駅駅舎内に開設されました。
余部鉄橋や鉄橋を走る列車・SLの写真、60年前の鉄道員用路線図や機材・プレート・切符・模型など鉄道関連の資料を常設展示しています。
町の観光案内の拠点となることも期待されています。

鉄子の部屋
【兵庫県美方郡新温泉町浜坂 JR浜坂駅 駅舎内】
・午前10時~午後4時
・木曜日休館(祝祭日は開館)
・入館無料

2014/12/17  

前田純孝歌碑めぐり【まえだすみたかかひめぐり】

 

前田純孝歌碑めぐり【まえだすみたかかひめぐり】

前田純孝歌碑
(新温泉町(旧浜坂町)諸寄)
第3回前田純孝賞歌碑


第5回前田純孝賞歌碑

●関連情報
新温泉町役場

●薄幸の歌人、前田純孝の歌碑をめぐる
「東の啄木、西の翠渓」と称された明治の歌人・前田純孝(号:翠渓)の歌碑めぐり。前田純孝は新温泉町(旧浜坂町)に生まれ、兵庫県尋常師範学校時代には「新詩社」に所属して短歌を作り、上京後は与謝野寛・晶子らと機関誌「明星」に精力的に作品を発表しました。生涯二千首に及ぶ短歌を遺し、31才の若さで亡くなった「薄幸の歌人」と呼ばれています。そんな純孝を偲んで、彼の歌を刻んだ石碑が、新温泉町諸寄の浜・基幹集落センター・香美町村岡区春来峠の3カ所に建てられています。

●前田純孝賞
新温泉町では毎年、「前田純孝賞」と題して短歌を募集。その中から「前田純孝賞」を受賞した作品に対しては、旧浜坂町内に歌碑を建立しています。

「前田純孝賞」受賞歌碑建立場所
・第1回…城山園地遊歩道
・第2回…諸寄児童公園
・第3回…加藤文太郎記念図書館敷地内
・第4回…浜坂海岸レクリエーションセンター敷地内
・第5回…加藤文太郎記念図書館敷地内
・第7回…白馬公園

2014/08/16  

黒田官兵衛・豊臣秀吉ゆかりの地めぐり【くろだかんべい・とよとみひでよしゆかりのちめぐり】

 

黒田官兵衛・豊臣秀吉ゆかりの地めぐり
【くろだかんべい・とよとみひでよしゆかりのちめぐり】

史跡生野銀山
竹田城跡
(写真提供:吉田利栄)


八木城跡


出石城跡


出石皿そば


豊岡陣屋跡
(豊岡図書館)


カバンストリート
カバンステーション


御殿山公園
(村岡藩陣屋跡)


法雲寺・山名蔵


城山園地(芦屋城址)

●関連情報
2014年大河ドラマ

●NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
豊臣秀吉の軍師として、天下取りを支えた戦国武将・黒田官兵衛。織田信長より中国攻めの総大将に任命された秀吉にとって、中国の雄・毛利氏と対峙する上で、但馬・播磨の諸将を抑えることは非常に重要なことでした。秀吉は2度但馬攻めを行い、その際には官兵衛も活躍したとされます。その後、但馬を治めた秀吉は、出石城に前野氏、豊岡城に宮部氏、竹田城に赤松氏、八木城に別所氏といった信任の厚い家臣を配置しました。現在もこれらの4城には城跡とともに城下町の風情が残っています。秀吉を助けた天才軍師「黒田官兵衛」
 天文15年(1546)、姫路城で黒田職隆の嫡男として生まれた黒田官兵衛。父・職隆は播磨国で力を持っていた御着城主・小寺政職の家老として仕え、官兵衛も16歳の時に政職の小性として出仕しました。若くして信任を得て、後に家督と家老職を継ぎ、姫路城代として小寺氏を支えました。
天正3年(1575)、織田方につくか、毛利方につくかで悩んだ政職に対して、織田につくよう説得。岐阜城で織田信長に会うと、中国攻めを進言しました。この際に秀吉と運命の出会いを果たし、鳥取城の兵糧攻めや備中高松城の水攻めなど、中国の雄・毛利勢との戦いで数々の功績を挙げました。
二人の運命を変えたのは、明智光秀による「本能寺の変」。主君・信長が討たれたことに泣き叫ぶ秀吉に対し、「御運が開けましたな」と言って、すぐに光秀を討って天下を取ることを進言したと言われています。
中国大返しを指揮し、山崎の戦いで見事、光秀を打ち破った秀吉と官兵衛。官兵衛はその後も側近として仕え、秀吉の天下統一に大きく貢献しました。

●官兵衛・秀吉ゆかりの地

竹田城跡・史跡生野銀山【朝来市】
 天空の城として有名な竹田城跡。大河ドラマ『軍師官兵衛』のオープニングタイトルバック、第一話にも登場し、ロケが行われました。竹田城下町には古民家を改装したカフェやレストランもあり、まち歩きに最適です。
天正5年(1577)の竹田城の戦いでは官兵衛も城攻めに加わったとされています。特に竹田城主が管轄してきた生野銀山は財源を確保する上で重要な場所で、この銀山確保を最初に進言したのは官兵衛であると言われています。史跡生野銀山は現在、観光坑道として一般公開されており、明治以降の近代的な坑道と江戸時代以前の手掘りの跡を同時に見学することができます。

八木城跡【養父市】
 但馬の代表的な山城遺構で、今も石垣・曲輪などの城跡が残っています。山名四天王の1人・八木氏が代々城主を務め、秀吉による但馬攻めによって落城しました。その後は秀吉の家臣である別所氏が治めました。
また、旧城下町には元々旅館だった建物を改装した「八木城交流館」があり、八木城について地元の人と語り合えます。

出石城跡と城下町出石【豊岡市】
 但馬守護・山名氏の本拠であり、秀吉による但馬攻めによって山城であった有子山城は落城しました。その後、弟の秀長が城主になるなど、但馬を治める重要拠点とされました。江戸時代に入ると、小出氏が治め、不便である山城は廃され、ふもとに出石城が築かれました。現在は城郭を残すのみとなっており、春は桜、秋には紅葉のスポットとしてシーズンには観光客で賑わいます。
また、江戸時代、5万8千石の城下町として栄えた町は但馬の小京都と言われ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。町内には40以上のそば店があり、5枚の小皿に盛られた「出石皿そば」が名物となっています。

豊岡城址(神武山公園)と城下町【豊岡市】
 豊岡市街地の中央に位置する桜の名所、神武山公園。ここはかつての豊岡城の本丸跡であり、山頂からは市街地が一望できます。官兵衛とともに秀吉を支えた有力家臣・宮部継潤(善祥坊)が治め、この際に「豊岡」と改名されました。善政をしいたとされ、市内の御霊神社は継潤を祀っています。
武家屋敷があった京町には古民家が残り、大石内蔵助の妻・りくは、豊岡藩の家老・石束家の出身で、生家跡の脇に生誕碑が建立されています。近くの宵田通りは「カバンストリート」と呼ばれ、地場産品であるカバンを販売するお店があります。

村岡藩陣屋跡(御殿山公園)と城下町【香美町】
 七美五郷の中心地として栄えた香美町村岡区。江戸時代、村岡を治めた山名氏の初代・豊国は名門山名氏の末裔であり、晩年は秀吉の御伽衆(相談役)を務めました。陣屋跡である「御殿山公園」は緑のきれいな散策コースとして整備され、桜・紅葉のスポットです。周辺には城主の妻が生活した奥方部屋や歴代藩主の墓所が残っています。城下町にある「法雲寺」は山名氏の菩提寺であり、境内の史料館「山名蔵(有料)」には、山名氏ゆかりの武具や書画などを展示しています。

芦屋城址(城山園地)【新温泉町】
 官兵衛が活躍した鳥取城攻めの際に敵対した「塩治周防守」の居城であったのがこの「芦屋城」です。別名を「亀ヶ城」と呼び、日本海を眼前に断崖絶壁に囲まれた城は、天然の要害となっています。現在は城山園地として日本海が一望できる公園として整備されています。桜の名所としても名高い場所で、ここから見渡す景色は昼間はもちろんのこと、夕方は日本海に沈む夕日が格別。恋人の聖地にも選定されていて、デートスポットとなっています。


●散策モデルコース

●官兵衛・秀吉ゆかりの地マップ

 

2014/08/11  

平家伝承ゆかりの地【へいけでんしょうゆかりのち】

 

平家伝承ゆかりの地【へいけでんしょうゆかりのち】

百手の儀式(御崎)
平家蕪(御崎)
白山神社(気比)
弁天公園(城崎温泉)


田久日の供養塔
田久日地区


三尾大島(三尾)
八柱神社(三尾)


姫ケ淵(横行)
横行渓谷の入り口にある湧き水(横行)


黒川ダム(黒川)
屏風神社(黒川)

●関連情報
香美町平家の落人伝説


●但馬に伝わる平家の伝承をたどる

香美町香住区余部(御崎)
 但馬の中でも色濃く平家の伝承を伝える香美町の御崎地区。壇ノ浦の戦いに敗れた、平清盛の異母弟である門脇宰相教盛を大将とする7人がこの地にたどり着いたとされます。山中から立ち上る一条の炊煙をたよりに崖をよじ登り、そこで出会った高野聖に土着を勧められた一行が、この地に身を置いたというのが村の始まり。毎年1月28日には、地区内の平内神社で、平家再興を願う神事「百手の儀式」が行われます。門脇、伊賀、矢引の武士に扮した3人の少年が、的に目がけて101本の矢を射ます。
平内神社の脇には平教盛(門脇宰相)の供養碑が佇んでいます。また、息子の嫁である小宰相の局と孫の道家の供養塔もあります。漂着した平家一行の家柄は、門脇家・伊賀家・矢引家と、今でも代々御崎地区に伝わっています。
また、春先に集落一面を黄色に染める蕪の花も、平家の伝承が残っています。この蕪は「平家蕪」と呼ばれ、なぜか御崎地区だけに咲き誇ります。伝承では食糧に窮した門脇宰相の一族が、神に祈願をしたところ、この蕪に恵まれるようになったと伝わります。地元では主に葉と茎の部分を漬物にして食します。日本海と黄色の花びらが相まって絶好の写真スポットであり、シーズンはカメラマンで賑わいます。豊岡市気比・城崎温泉
 遠浅の砂浜が続く豊岡市の気比の浜。夏は海水浴、冬は対岸に位置する津居山港で揚がる「松葉がに」を目当てにたくさんの観光客で賑わいます。この風光明媚な里は、平家の侍大将であった平盛嗣が源氏の追っ手から身を隠したと伝わる場所。『平家物語』では越中次郎兵衛の通称で知られ、豪勇を讃えられる名将です。平家の家臣として、源氏との幾多の戦いに参戦しました。
しかし、壇ノ浦の戦いで敗れた後、この気比の地に逃れてきたといいます。この地を治めていた宮代将監(気比)道弘の家に、馬飼の下男として住むこととなりました。その後、道弘の娘である絹巻姫と結婚。平穏な日々を暮らしていた盛嗣ですが、やがて源氏の追っ手に見つかり、鎌倉にいる源頼朝の元へ護送されることになりました。盛嗣は頼朝の前でも屈せず堂々と自説を述べ、気骨のある平家武者として最後を遂げたといいます。地元の白山神社には、盛嗣の死を嘆いた絹巻姫が建立したと伝わる供養塔が残っています。
また、名湯「城崎温泉」に中心にある弁天公園にも供養塔があり、盛嗣も戦いの傷を癒すため、湯治に訪れたのかもしれません。

豊岡市竹野町田久日
 豊岡市竹野町田久日はかつて陸の孤島と呼ばれ、昭和40年に但馬海岸道路が開通するまで、船で移動するか、海岸沿いの険しい山道をつたわないと訪れることができない場所でした。平家伝承が残る海辺の村として、隣村の宇日地区ともに知られています。
平家の侍大将である「藤原景清(悪七兵衛)」と、「平盛嗣(越中次郎兵衛)」が但馬で最初に落ち延びた場所といい伝えられています。『平家物語』ではともに、豪勇として描かれている二人。地区内の高台にある公民館の脇には、その功績を讃える供養塔(碑)が残されています。村はずれには「舟隠し岩」や、武具や兵器を隠したといわれる石窟場所もあります。
また、大正の始めまで、同じ平家の里である香美町御崎地区とは、大晦日にのろしを上げあって互いの無事を確かめ合っていたともいいます。

新温泉町三尾
 眼前には三尾大島が優雅に浮かぶ新温泉町三尾地区。香美町の御崎地区と林道で結ばれ、平家の隠れ里ともいわれています。集落のシンボルである「三尾大島」は、周囲が約800メートルもある小島。頂上付近には厳島神社が祀られていることから、先祖は平家と関係があったのではないかと推測されています。そのことを示すかのように、氏神である八柱神社の例祭には、平家の旗印でもある赤いのぼり旗を掲げます。
「御火浦」というどことなくロマンチックな地名。名前の由来は、その昔、神功皇后が朝鮮半島へ出兵した際の出来事が始まりといわれています。三尾の日和山で漁師が焚いたかがり火が見えて、難を逃れた皇后は、そのお礼として「御火浦」という名を授けたとされます。その後度々、大火に見舞われたため、元の「三尾浦」に戻ったと伝わります。

養父市大屋町横行
 養父市大屋町栗ノ下から氷ノ山に登るコースにある横行渓谷はヤマメの泳ぐ美しい谷です。10~11月頃の秋には、ブナ原生林の紅葉が美しく、周辺の山々が紅や黄色に色づきます。この美しい渓谷には、ある平家一門の姫の悲しい物語が伝承されています。
由緒ある平家の姫とその家臣一行は、播磨の国から峠を越えて渓谷沿いを逃れている道中、この横行渓谷に辿り着きました。岩盤の丘に「平家ケ城」を築き、源氏の追っ手から身を隠します。平家ケ城から約1キロほど下った場所に、「見手ケ城」があります。ここに見張りをおき、旗を立てていました。その旗が倒れると敵の源氏が攻めてきた合図。しかし、台風のために旗が倒れ、城にいたお姫様は、敵に攻められたと思い、城の下を流れる渓谷に身を投げたといいます。この場所は「姫ケ淵」と呼ばれ、お姫様の悲話を今に伝えています。
生き残った6人の家臣は平家の家名を後世に伝えるため、横行地区に住んだといわれ、集落では、その場所を「六軒屋敷」と呼んでいます。

朝来市生野町黒川
 瀬戸内海に注ぐ市川の源流、朝来市生野町黒川。国道429号沿いを流れる源流部は「黒川渓谷」と呼ばれ、秋は紅葉の名所です。大きく屈曲した川筋は奇岩が多く、独特の渓谷美をみせます。
黒川には平家の落人伝承が伝わる地名が残っています。市道・長野線沿いにある「ホソビラの平家塚」は、かつて平家の武者が住みついたが、流行病により没落したと伝わります。塚のそばにある榎の根元からは、錆びた刀が大量に出土しました。他にも直谷渓谷の奥には「平家墓」「平家の屋敷跡」といわれる場所もあり、屋敷跡に黄金の鶏を埋めたという伝承も残っています。
平家塚から国道を東へ進むと、屏風のようにそり立つ巨岩が見えます。その昔、この地に疫病が流行しましたが、ここから上流だけは被害がなかったといいます。以来、御神体として祀られています。ここからさらに奥に進めば、黒川の本村に到着。高さ98メートルの黒川ダムや美人湯で知られる黒川温泉があります。

2013/05/29  

海水浴場【かいすいよくじょう】

 

海水浴場【かいすいよくじょう】

気比の浜海水浴場
竹野浜海水浴場


佐津海水浴場


浜坂県民サンビーチ

●関連情報
産業の海水浴場

●美しい日本海と砂浜、マリンレジャーのメッカ
気比の浜海水浴場【豊岡市】
広大な平野を但馬の母なる川・円山川がゆったりと流れます。きらめく川面では、カヌーやカヤックを楽しむ水しぶきがあがり、気比の浜海水浴場にはカラフルなパラソルの花が咲きます。ジェットスキー、ボードセーリングなどもエンジョイできるマリンスポーツのメッカ。
・気比の浜観光開発協会浜事務局 0796-28-2101

青井・竹野・弁天・切浜海水浴場【豊岡市竹野町】
目の前に広がる青い海、熱く焼けた砂浜。海水浴にキャンプ、海中散歩を楽しむスノーケル、水着のままで歩いても違和感のない浜辺の町。はさかり岩など景勝地が残る海岸も見事。特に竹野浜は「日本の海水浴場88選」(2001年環境選定)や「日本の渚100選」にも選ばれています。
・たけの観光協会 0796-47-1080

安木・佐津・柴山・今子浦・臼が浦島・香住・三田浜海水浴場【香美町香住区】
カモメの鳴き声、ポンポンと船の音、活気づく港。海産物のお店が軒を並べ、潮の香りがする町。海水浴にキャンプはもちろん、山陰海岸国立公園に指定されている美しい海岸線を遊覧船での海上散歩も爽快。
・香住観光協会 0796-36-1234
・遊覧船かすみ丸 0796-36-0571

浜坂県民サンビーチ・諸寄・
居組県民サンビーチ
【新温泉町(旧浜坂町)】
海といで湯の里。威勢のいい朝市にはじまり、但馬御火浦など、山陰海岸国立公園の変化に富んだ景勝を遊覧船でクルージング。マリンポーチで海の勉強や海水浴を楽しんだ後は、温泉「ユートピア浜坂」でゆっくり疲れをとって。
・浜坂観光協会 0796-82-4580
・但馬海岸遊覧船 0796-82-1904