堀畑のハコネウツギ【ほりはたのはこねうつぎ】

堀畑のハコネウツギ

・県指定天然記念物
・養父市堀畑

●紅白色の花を混じえる古木
ハコネウツギは日本全国の沿海地に自生する落葉低木。5月~6月中旬にかけて花が咲き、初めは白色、後には淡紅色、さらに紅色へと変化 して、最盛期には3色の花がらを楽しむことができます。紅白色の花を混じえることから「ゲンペイ(源平)ウツギ」と地元では呼ばれています。

この樹は萌芽復元性があり、成長が非常に早く、強健で移植が容易なので庭園や公園、生け垣などに植栽されます。また、耐潮性に優れているので海浜にも植えられています。
葉はやや厚く光沢のある広楕円形で、先端が急に鋭くとがり基部も急にくさび形となっています。
昭和55年(1980)に県の天然記念物となったこのゲンペイウツギは墓地の中にあり、献花用として植栽されたものだといわれています。地上2.5m辺りから6本に枝分かれしており、樹齢200年という古木ながら、今も綺麗な花を咲かせています。