鎌田のイヌマキ【かまたのいぬまき】
鎌田のイヌマキ鎌田のイヌマキ

・県指定天然記念物
・豊岡市鎌田

●民家の庭にどっしりと構えた常緑針葉高木
このイヌマキは、樹高は13.74mと低いですが、幹周りは2.84mと大きく、樹齢は300年と推定されています。樹勢は旺盛で枝張りは東西、南北ともに14m前後あります。マキ科の常緑針葉高木で、日本には多く植栽されており、本州中部や九州には自生種があると言われています。

イヌマキの俗称は全国各地に多く、また語源も諸説あります。古くは、杉のことを真木(マキ)と呼んでいだことから、これに対してこの種をそれよりも劣るものとして「イヌマキ」とさげすんで呼んだといわれます。また、クサマキは材の臭さから、ホンマキは正品のマキ、などの説もあります。とはいえ、材の使用に関しては、それほど劣るものではなく、特に水に強い木です。