玄武洞【げんぶどう】
・国指定天然記念物
・豊岡市赤石
●亀甲に似た六角形の石柱が群立
自然がつくり出した芸術ともいうべき、見事な柱状摂理で知られる玄武洞。亀甲に似た六角形の石柱が群立しています。
160万年前の噴火によって流れ出たマグマが冷え固まって形成されました。中でも代表的な「玄武洞」は、マグマ冷却時の熱対流の動きを最もよく表す柱状節理です。
地元では「灘岩」と呼び、石垣などに多く使われています。昭和6年(1931)には、玄武洞及び青龍洞が国の天然記念物、昭和38年(1963)には周辺地域一帯が山陰海岸国立公園に指定されました。世界の地質公園である山陰海岸ジオパークの見所のひとつでもあります。
1929年に京都帝国大学の松山基範博士が地磁気の逆転説を世界で初めて発表した場所であり、国際的にも貴重な場所として知られています。
公園内には「玄武洞」「青龍洞」「白虎洞」「南朱雀洞」「北朱雀洞」の5つの洞があります。