●300年以上の歴史を持つ庄屋
文化交流施設「住吉屋歴史資料館」と豊岡市竹野町出身の書家・仲田光成記念館がいっしょになっています。建物の愛称は「御用地館」と呼び、このあたりの昔ながらの呼び名をとって名付けられました。
■文化交流施設「住吉屋歴史資料館」
300年以上の歴史を持つ住吉屋は、代々竹野村の庄屋として栄えてきました。残されていた古文書の中には、元禄5年(1692)までさかのぼれる証文類が見つかっています。文化3年には伊能忠敬が全国測量の宿として、また翌年4年には儒学者・柴野栗山がここを訪れて、書を残しています。
明治時代になると、北前船「栄寿丸」の船主として大きな財力をなしました。土蔵には、船主の証明のための鑑札箱や行き来するための往来箱、荷物の売買に使われた売仕切、買仕切、大福帳、そして棒秤などが残されていました。その後も、酒造り、郵便局、鉱山、製罐所など手広く商売をしてきました。
通りに面した建物は当時のまま復元し、中庭にあった土蔵をギャラリーにしました。土間を入ると物産の販売や憩いの土間では食事もできます。母屋、離れで美しい庭を眺めていると時を忘れてしまいそうです。
・午前8時30分~午後10時 無料
■仲田光成記念館
昭和・平成の「百歳現役」の日本のかな書道の重鎮・仲田光成先生は、自然豊かな豊岡市竹野町松本の出身で、若くして尾上柴舟に師事し、かな書道一筋に精励され、王朝の古筆を受け継ぎながら、あたかも竹野の海の如く透明清澄な仲田流のかな書美を確立されました。また、永年、学習院に勤務され、皇室の方々のご指導にも当たられました。仲田先生から多くの自書の寄贈を受け、作品をたくさん展示しています。季節ごとに展示の書をかえたり、特別展などの企画もあります。
・午前9時~午後5時
・大人300円 小人150円
■御用地館
・0796-47-1555
・兵庫県豊岡市竹野町竹野
・午前9時~午後5時
・水曜日休館 |