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生野町口銀谷地区
・朝来市生野町口銀谷
・兵庫県景観条例
景観形成地区
特徴的なカラミ石
井筒屋
●関連情報
朝来市ホームページ |
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●歴史遺産・近代化遺産が数多く残る鉱山町
古くから銀山の町として栄え、鉱山町独特の落ち着いた町並みや歴史遺産、近代化産業遺産などが数多く残されている口銀谷地区。江戸時代には代官所があり、今も古い家屋が軒を連ねます。
路地の両側に焼き杉板を張り巡らせた家屋が並び、漆喰塗りの邸宅や、明治期の擬洋風建築の旧警察署が周囲に溶け込んでいます。1935年(昭和10)頃まで生産されていたという「赤瓦」の屋根は、但馬でも珍しいもの。また、鉱石のくずを固めた「カラミ石」を積んだ擁壁やトロッコ道の石積みアーチなど、鉱山の繁栄を物語る景観も特徴的です。
1998年(平成10)に兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定され、町並み環境整備事業が進められています。
1999年(平成11)、町に寄贈された郷宿井筒屋(旧吉川邸)は「生野まちづくり工房井筒屋」として再生され、町づくり活動の拠点施設となっています。2005年(平成17)には、今井家住宅と綾部家住宅とともに国の文化財建造物に登録されました。この登録文化財制度は、築50年以上を経過し、歴史的景観に貢献している建造物などを登録するもので、口銀谷では旧海崎医院を始め8件がすでに登録されています。
ほかにも市指定文化財として、一区公民館(旧生野警察署)や旧鉱山官舎(甲社宅)などの建物があります。 |