和田山町竹田地区【わだやまちょうたけだちく】
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●伝統的な本うだつ、切妻造、虫籠窓が残る竹田城下 戦国時代を代表する山城・竹田城の城下町。1998年(平成10)、完存する山城遺構としての竹田城を中心とした景観形成が、兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定されました。 JR竹田駅前の道が旧街道で、線路と並行して古い家並みが続きます。1600年(慶長5)に竹田城が廃城となって以来衰退しましたが、竹田椀の産地として知られ、その職人は寛政年間(1789~1801)には漆塗業者も含めて150戸を数えたといいます。 竹田は観音町・米屋町・殿町など9つの小字に分かれています。大正年間までは、旅館・料理屋・茶屋・菓子屋などの商店が軒を並べ、漆器、家具を業とする店も多くありました。今も伝統的な商家の建物が多く残っており、立派な本うだつを始め、伝統的な切妻造の家屋や虫籠窓が各所でみられます。 かつて武家屋敷があったと伝えられる寺町通りは、道筋に歴代竹田城主の菩提寺が4カ寺並んでいます。寺にかかる石橋はすべて江戸時代につくられたもので、中でも初代城主・太田垣氏の菩提寺「常光寺」の石橋には、最も古い宝永4(1707年)の文字が刻まれています。 寺町通りは虎臥城公園とともに遊歩道として整備されており、地元住民によって約3,000株の花しょうぶが川沿いに植えられています。白壁の塀とのコントラストが美しく、見頃を迎える6月には花しょうぶまつりが開催され、地元の風物詩となっています。 |