●冬の味覚の王様「松葉ガニ」
冬の荒れる日本海から水揚げされるズワイガニを但馬では「松葉ガニ」と呼びます。太い脚にぎっしりと詰まった身は極上の甘み。漁期は11月上旬から3月20日ころまで。その期間、但馬ではカニづくしの季節となり、おいしいカニを求めてたくさんの人々が訪れます。
■カニすき
みんなで囲む鍋はカニ料理の定番。カニ本来の味を味わうには最初から野菜を入れず、カニを入れ一気に煮ると、ふわっと身がはち切れんばかりにふくらむので、そこを手早く引き上げアツアツを食べます。旅館や民宿のご主人に、地元ならではのおいしい食べ方を教わるのも良いかも。
■ゆでガニ
カニまるごとをゆがき、素手でバキッと折ってかぶりつきます。シンプルな調理法ですが、火加減やゆがき時間、塩加減などおいしくゆがくのは難しいとか。本場のカニの旨さは、脂ののったようなコクがあり、口の中にいつまでも甘みが残ります。
■焼きガニ
焼くと芳ばしい香りが食欲をそそり、旨さを引き立てます。旨みの汁が流れてしまわないように強火で一気に焼き上げ、殻が赤くなり透明な身がうっすらと白くふくらんできたら食べごろ。天然の塩味もカニの甘みを引き立ててくれます。
■カニ刺し
新鮮でなければ味わえない、地元ならではの逸品。殻をとって氷水につけるとパッと花が咲いたように開きます。透き通るような身の光沢と、とろける天然の甘みは贅沢の極み。
■カニみそ
みそはカニの肝臓で、多量の脂肪やグリコーゲンが含まれています。栄養分が豊富で、コクのある磯の風味が口の中に広がる珍味。酒にもごはんにも合います。みその入った甲羅に熱い日本酒を注いで飲む甲羅酒もおすすめ。
他にも、カニの脚を持ち、熱い鍋のだしの中でゆっくり2~3回ゆらすと、カニ刺しと同じように身がパッと広がる「カニしゃぶ」。生でも食べられる鮮度の良いカニだからこそできる食べ方です。
松葉ガニのメスをセコガニといい、お腹に卵をたくさん持っています。このセコガニをご飯に炊き込んだ「セコめし」は漁師町の家庭料理の味。また、蒸しガニやカニ雑炊、カニグラタン、カニ寿司など、さまざまな料理があります。
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