中谷貝塚【なかのたにかいづか】
中谷貝塚
中谷貝塚
・豊岡市中谷
・県指定遺跡
●縄文時代の人々の重要なタンパク源・貝類の殻の層
人類の歴史が始まったころに干陸化し、平地になったといわれる豊岡盆地。大正2年(1913)に発見された中谷貝塚からは、縄文時代の人々の重要なタンパク源であった貝類の殻を中心に、生活用具である土器、石器が出土しています。昭和61年(1986)に行われた調査によって、東西12.5mにわたる貝層が確認されました。この貝層は、縄文時代中期から後期までの間に、断続的に形成されたもので、ヤマトシジミを主体として、ハマグリ、マガイなどが見られます。自然死した貝類が堆積した層も確認されており、その多くが付近で採取されたものであることもわかっています。
中谷貝塚は、採取地と貝塚がセットで見つかった希少なケースとして注目されています。