八幡神社【はちまんじんじゃ】

八幡神社

・豊岡市津居山
・石造九重塔
県指定文化財

●但馬最大級の石造九重塔が残る
八幡神社は津居山地区の氏神で、祭神は応神天皇を祀っています。山城跡に立地し、津居山湾から円山川河口部を見通すことができます。海東諸国記にある但馬州津山関(海関)が置かれていたと考えられています。境内にある「石造九重塔」は鎌倉中期の作で、高さ約6メートル。県の文化財に指定されています。
但馬最大級の石造遺物で、神社近くの浜地蔵とともに丹後由良から輸送途中、避難した舟が置いていったものと伝えられています。
また、漁業や航海の無事を祈り、また遭難した人たちを供養するために建てられたともいわれています。
境内には漂着した海亀親子の供養碑である亀塚(文化年間)があります。石碑には久美浜代官による津居山をもじった和歌が刻まれています。