斎神社【いつきじんじゃ】

楯縫神社本殿

斎神社

・養父市長野
・摂社楯縫神社本殿
県登録有形文化財

●お走り祭りの伝説で知られる神社
斎神社は長野区の101戸がお護りする神社で、養父神社の神輿が斎神社までの往復40キロを練り歩く「お走り祭り」で有名です。本殿は屋根が前方に長く伸びる一間社流造でしたが、平成21年8月の台風9号による豪雨災害で倒壊しました。このため本殿は解体修理されています。昭和10年に村社から郷社に昇格したことを記念して、昭和12年に彫刻の立派な本殿に新築されたものです。
拝殿には、市指定文化財「斎神社のお走り絵馬」がありました。明治32年に地元の絵師村上墨渓が、斎神社に到着した江戸時代のお走り祭りの祭礼行列を描いた奉納絵馬です。
摂社の楯縫神社は元々、斎神社の本殿であったものです。宝暦10年(1760)建立で、奇跡的に台風9号の土砂災害からまぬがれました。一間社流造で、地元長野村の大工など4名で建築しています。兵庫県の有形文化財に登録されています。