米里薬師堂【めいりやくしどう】

米里薬師堂

・養父市八鹿町米里
・県登録有形文化財

●彫刻付きの蟇股で飾られた薬師堂
17世紀後半の建築とされており、市内最古の薬師堂で、薬師如来坐像等を祀っています。明治初期の廃仏棄釈で、地域住民が現在地に移築し、保護してきました。薬師堂は一辺が5.9mの正方形で木造平屋建ての瓦葺。土間に床板を張り、畳敷にする改修が行われていますが、壁面の一部には当初の窓や腰板が残っています。禅宗様建築で、建物の柱は先端を丸く削った粽(ちまき)という方法が採用されています。
薬師堂外面にある蟇股(かえるまた)の彫刻には天女、竹に虎、蓮、梅に鶯、象、松、菊水の彫刻があり、江戸時代前期の彫刻として貴重なものとされています。
平成23年8月16日に兵庫県登録有形文化財に登録されました。