酒垂神社【さかだるじんじゃ】

酒垂神社
・豊岡市法花寺
・本殿
国指定建造物
●お酒の神様、酒弥豆男命・酒弥豆女命を祀る

酒弥豆男命と酒弥豆女命という酒の神をまつる酒垂神社。本殿は2本の柱で一間をつくる一間社流造の構造で、国の重要文化財に指定されています。現在は保護のために上屋で覆われています。永享10年(1438)に斧始め、嘉吉元年(1441)に立柱、文安元年(1444)に遷宮、体裁を完備したのが、宝徳元年(1449)で、前後11年をかけて建てられた建物です。
おもしろいのは、中嶋神社と同じ大工の手によってつくられています。記録によると大伴久清という宮大工によって建てられており、細部にわたってすぐれた意匠がこらされています。
大伴久清という大工の苗字・大伴は、今も三江地区に分布している大伴姓と関係があるかも知れません。江戸時代に入って修理を担当した藤原勘右衛門は、明らかに下宮の人でした。その修理技術は優秀で、原型を損なうことなく修復しています。