円通寺【えんつうじ】
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円通寺 ・豊岡市竹野町 ・絹本淡彩月庵宗光像 |
●名僧月庵和尚が創建、別名あじさい寺
別名あじさい寺と呼ばれ、臨済宗南禅寺派、中本山で、最高の儀式の執行権、宗義統制権や寺号、本尊、院号などの授与権を含む教学上の特権、その他宗政上の特権を有した大本山に次ぐ格式のある寺院です。元中6年(1389)時の但馬守護、山名時義・時熈(ときひろ)父子が、高僧月庵和尚をして円通寺を創建しました。 しかし、その直後、同年5月4日に山名時義は没してしまいました。時義の墓所が今も円通寺にあります。 寛永21年(1644)9月には、沢庵和尚が寺を訪れ、多くの詩を残しています。また後年、大石蔵之助の妻大石りくなど多くの著名人が来寺しています。享保5年(1720)に焼失など幾多の変遷はありましたが、現在なお600年の伝統は守り続けられています。 |