森 はな
(1925-2013)
明治42年年に朝来市和田山町に生まれる。児童文学作家として名作を残す。
●関連情報
朝来市HP
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●小学校教諭から児童文学作家へ
1909年(明治42)に朝来市和田山町宮田(みやだ)に生まれ、兵庫県明石女子師範学校を卒業後、小学校教員として教鞭をとりました。養父市、朝来市、高砂市で32年間の教員生活を過ごし、退職後は児童文学作家として執筆を始めました。同人誌で作品を書き始め、1973年(昭和48)、64歳で初めての出版作品となる『じろはったん」を発表。生まれ育った故郷が舞台で、日本児童文学者協会新人賞を受賞するなど、代表作となりました。
●遅咲きの新人として名作を残す
『じろはったん』は心優しき知的障害者の青年『じろはったん』と、神戸からの疎開者や地元の人との心の交流が描かれた作品。森はな文学のテーマである「いとおしむ心」が表現され、柔らかな但馬弁とともに綴られています。その後、「こんこんさまにさしあげそうろう」で絵本にっぽん大賞を受賞し、80歳で亡くなるまで、但馬の風景を舞台にした物語を多く執筆しました。『じろはったん』はミュージカル作品としても上演されており、森はなが育った地元の朝来市では『じろはったん』の心の優しさ、思いやりを軸とした村づくりが進められています。
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