総持寺
・豊岡市出石町宮内
・木造千手観音像
(彫刻)
県指定文化財 |
●但馬守護・山名氏の崇敬篤い古刹
奈良時代に東大寺の四聖の一人に数えられている「行基」が開いたとされる古刹です。代々但馬守護を務めてきた山名氏の崇敬驚く、祈祷寺として庇護を受けました。
本尊の十一面千手観音像は天文5年(1536)、9代山名祐豊を始め、家臣、多数の人々の寄進によって造立されたことが記されており、県の文化財に指定されています。室町時代末期の等身大の仏像で、檜の寄木造、素木で作られています。光背と台座は元禄3年(1690)に、出石藩主夫人が寄進しています。
裏山にはあじさい園や道祖神を祀った遊歩道もあり、散策を楽しむこともできる他、自然の素材を巧みに用いた精進料理が食べられることでも有名です。 |