相応峰寺【そうおおみねじ

相応峰寺
新温泉町(旧浜坂町)清富
・木像十一面観音菩薩立像
国指定彫刻
・絹本著色 両界曼茶羅図2幅
絵画 県指定文化財
・圓通殿 県指定文化財
●平安時代の写実的で精密な十一面観音立像を安置
浜坂湾に突き出た岬の山頂、相応峰寺は古く天平のころ(729~748)に開かれた天台宗の寺院です。観音堂には平安時代前期の国指定重要文化財にも指定されている十一面観音立像が安置されています。 2mを越す大像、両手両足のほとんどを一木で刻み出しています。人間的で量感があり写実的、着衣のひだや裳裾(もすそ)など鋭く精密に刻み込まれ、全体の均整がとれて、しかも力強さがみなぎる作品です。唐から都(中央仏)に入ってきた但馬ではめずらしい檀像派の作品と考えられています。