福本 清三【ふくもと せいぞう】
福本 清三
(1943~2021)
昭和18年に香美町香住区森に生まれる。時代劇の斬られ役として、「5万回斬られた男」の異名を持つ。

●関連情報
映画【太秦ライムライト】

●香美町出身・時代劇の斬られ役
1943年(昭和18)に旧香住町森(香美町香住区)に生まれ、子どもの頃は香住の野山を走り回っていたという福本清三。香住第一中学校を卒業後、15歳で単身ふる里を離れ、東映京都太秦撮影所に入所し、大部屋俳優として役者人生のスタートを切りました。昭和30年代、当時隆盛を極めた映画界は大変華やかな世界でしたが、大部屋俳優は400人もの人たちがひしめき合い、非常に厳しかったと言います。町を歩く通行人や大名行列の籠かきなど、画面に大きく出してもらえない日々が10年ほど続きました。

●5万回斬られた男
少しでも画面に映るように立ち回りを覚え、稽古の中でどうすれば自分をアピールできるかを考えたという福本。憧れであったチャップリンの演技を参考にするなどして、死に方、倒れ方を研究しました。そして、少しずつ斬られ役として認知され始め、時代劇には欠かせない役者として、テレビなどで取り上げられるようになりました。田舎育ちで培った抜群の身体能力を活かした演技は、映画関係者から高く評価されています。

2003年(平成15)にはハリウッド映画「ラスト サムライ」で、アメリカの人気俳優 トム・クルーズが演じる主人公を警護する寡黙な侍役に抜擢され、脚光を浴びました。さらに、2014年(平成26)には自身の半生を描いた「太秦ライムライト」に「斬られ役一筋のベテラン俳優」役で初主演を務め、第18回ファンタジア国際映画祭において日本人初となる主演男優賞を受賞し、同時に歴代最年長受賞記録を更新しました。