帝釈寺【たいしゃくじ】


帝釈寺
・香美町香住区下浜
木造聖観音立像
・国指定重要文化財

 
●帝釈天を安置する平安時代の歴史ある古刹
帝釈寺は702年道照により再建されたという帝釈天を安置する古刹です。帝釈天とはヒンドゥー教などの武神であるインドラと同一の神で仏教に取り入れられ、梵天と並んで仏教の二大護法善神になりました。本堂には本尊帝釈天像が安置されています。また、脇仏の木造聖観音立像は国指定の重要文化財で、厄除け観音としても広く信仰されている仏像です。この木造聖観音立像は檜の一本造りで両手のほとんどまで同じ木で彫りだされています。両手は痛んで失っていますが、左手は蓮華を持ち、右手には与願印であったと考えられています。裳裾の両側は引き上げられ、上瞼は直線的で平安時代の特徴をよくあらわしています。

※拝観は事前に予約が必要です。