東西寺【とうざいじ】

東西寺
・朝来市生野町口銀谷

・本堂、東照宮

県登録有形文化財

●徳川歴代将軍を祀る寺院
朝来市生野町口銀谷の寺町通りにある8ヶ寺の1つです。浄土宗の寺院で、徳川家康の尊像と2代から14代までの徳川歴代将軍の位牌が祀られています。
生野銀山は江戸時代、幕府の直轄地であったので、元和2年(1616)、徳川家康の没後、当時の銀山奉行であった山川庄平衛が家康公の菩提を弔うため、お堂(東照寺、後の玉翁院)を建てたことが始まりとされています。歴代の奉行、代官はこれに習って、歴代将軍が亡くなるごとに位牌を祀ることにしました。生野銀山が幕府の直轄地であったことを物語るエピソードといえます。
玉翁院にあった位牌は昭和27年(1952)に東西寺に移りました。位牌は境内の東照宮に祀られており、本堂と合わせて、兵庫県の登録文化財になっています。