鷲原寺
・朝来市岩津
・石仏群
石像阿弥陀如来坐像
(彫刻)
・絹本著色仏画十二天像
(絵画)
県指定文化財 |
●16体の石仏が佇む「岩屋観音」
創立年代は不明ですが、法道仙人が開基したと伝わります。鷲原寺から1kmほど参道を登った先にある奥の院「岩屋観音」には、石仏群が安置されていて、県の文化財に指定されています。岩屋観音は崖にはり付くような形で建てられており、中は岩肌がむき出しになっています。
観音山の崖の中腹にあり、鎌倉時代に石工心阿が刻んだ十一面観音菩薩など16体の石仏が佇んでいます。花崗岩から丸彫りされ、天井には大日如来像が浮き彫りになっています。この石仏は節分と4月の春の大祭、及び毎月18日の午前中だけ開帳されます。
同じく県の文化財に指定されている「絹本著色仏画十二天像」は、密教で信仰される守護神で、細部まで丁寧に描かれ力感があります。 図には応仁の乱で知られる山名持豊(宗全)の書と花押が記されています。
また、2月の節分には幸福を祈願して、1周30mもある数珠を回す「数珠繰り」が行われています。 |