綾部家住宅【あやべけじゅうたく】

綾部家住宅
・朝来市生野町口銀谷

国登録有形文化財(建造物)

 


●黒い漆喰で覆われた趣のある木造平屋建て住宅

綾部家住宅は、加藤静太郎の育った加藤家の住宅として知られています。加藤静太郎は、ドゥー・セヴォズという鉱山技師ときよという娘の間に生まれ、ルイ・セヴォズと名付けられました。このことからドゥー・セヴォズは鉱山技師として解雇処分になり帰国させられ、ルイ・セヴォズは鉱山幹部の加藤正矩に、長男・静太郎として引き取られました。
綾部家住宅は、「銀の馬車道」と呼ばれる当時の高速道路と言える馬車専用道路の整備前後に建築されたと言われています。綾部家住宅の外観は、切妻造りの平入のツシ二階建ての建造物で、下屋根をつけ桟瓦葺造りになっています。綾部家住宅の内部は北に土間が、南に部屋が四室あります。二階部分が低く壁の上塗りに黒い漆喰が使われており、それらの外観は非常に趣のあるものになっています。