日下家住宅【くさかけじゅうたく】

日下家住宅

・朝来市山東町粟鹿
・国登録有形文化財

●歴史の変遷大規模な庄屋屋敷
日下家は古くから大地主として粟鹿地区に居を構え、近代には製糸業や銀行設立に携りました。主屋、新居、座敷、門、土塀など21件が国の有形文化財に登録されています。
敷地面積は約3300平方メートルあり、中央西に面して立つ主屋は間口20メートルと規模が大きく、土間から大広間にかけて吹抜けで、数段の貫を通す豪快な小屋組を見せます。
主屋東面に付属する炊事場には台所や食堂、風呂などがあり、風呂にはモザイクタイルを張るなど、近代的な様式が取り入れられています。
他にも昭和前期の洋風事務所の雰囲気をよく残す旧日下林業事務所や、数寄屋風意匠が見事な座敷など、歴史的価値の高い建物が数多く残されています。
特に総延長109メートルの石垣は、時代によって石材や積み方などが違い、当家の永い歴史を物語る遺物といえます。

※同住宅は住居のため非公開