宿南家住宅主屋【しゅくなみけじゅうたくおもや】
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宿南家住宅主屋 ・養父市八鹿町宿南 |
●養蚕農家の初期の形態を残す庄屋屋敷 1803年に建築された宿南家住宅主屋は木造2階建ての入母屋造で、現在も覆いのない茅葺き屋根が残る貴重な建物です。屋根裏を蚕室とした中3階建て(3層)構造になっていて、この地域独特の養蚕農家としての形式をとどめています。 但馬地域の中でも最も養蚕が盛んに行われていた養父市には、確認されているだけで824軒の養蚕農家が報告されていますが、宿南家住宅はその中でも最古のものとされています。養蚕農家の初期の形態を残す極めて稀少な建物として評価され、2008年に県の重要文化財に指定されました。 同地区には、「但馬聖人」と呼ばれ、明治・大正期を担う人材を多数育てた儒学者・池田草庵の私塾である「青谿書院」も立地しています。 ※同住宅は原則として非公開 |