ヒヌマイトトンボ
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●世界で唯一、海水と淡水が混じる汽水域にすむトンボ 「ヒヌマイトトンボ」は海水と淡水が混じる河川敷や沼、潟の葦原などの湿地に生息する、世界的にも珍しいトンボです。 名前の「ヒヌマ」は、1972年に新しい種として発見された茨城県の涸沼(ひぬま)からきています。その後、宮城から大阪までの太平洋沿岸と、長崎の対馬など、20数カ所でも見つかりました。日本の固有種と見られていましたが、香港でも確認されたとか。 成虫の体長は約3cm、細くて小さいトンボで、オスは黄緑色の地に黒の斑紋があり、メスはオレンジ色をしています。ヒヌマイトトンボも全国的に数が減り、絶滅危惧種となっています。 ●葦が茂る円山川の河口は貴重な環境 太平洋側の生息地で護岸工事が進み、生息が危機的な状態にある中、但馬の生息地は環境が良く、たくさん棲んでいるようです。しかし、このような環境がかろうじて残っているのは、この4カ所だけといえるのかもしれません。 |