古千本・千本杉の湿性植物群落
【こせんぼん・せんぼんすぎのしっせいしょくぶつぐんらく】 |
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●氷ノ山の尾根にある高湿性植物群 氷ノ山山頂付近の湿地や岩場には、氷河時代の生き残りの植物が今も生息しています。標高1,400~1,500m、氷ノ山山頂から東南東に600mほど下った尾根すじには、天然性の杉(アシオスギ)が群生しています。高木層は杉が優占しており、低木層・草木層は湿地のため、ヤマウルシ、シラネワラビ、ツタウルシなどの高湿性植物が繁殖して、特異な景観をつくりあげています。また、岩場周辺ではコケモモ、コメバツガザクラ、イワキンバイ、イワカガミ、ホツツジ、ユキグニミツバツツジ、コオニユリなどが見られます。1972年、県の天然記念物に指定されました。 |