加保坂のミズバショウ自生地【かぼさかのみずばしょうじせいち】

ミズバショウ加保坂のミズバショウ自生地
・県指定天然記念物
・養父市大屋町加保坂58
 

●関連情報
養父市役所

●学術的にも貴重な、ミズバショウ自生の南西限
ミズバショウはサトイモ科の植物で、本州の中部地方以北、北海道、サハリン、カムチャッカ、東シベリヤの温帯から寒帯にかけて分布し、山中の湿地や湿原に群生する多年草です。
一般に、尾瀬原や東北・北海道など北国の春を彩る植物として知られ、自生地の南限は岐阜県・蛭ヶ野高原とされていましたが、1975年に、大屋町加保坂でも自生していることがわかりました。最初は自生かどうかの議論もありましたが、泥炭層の花粉分析によって約11000年前から自生していたことが確認されました。ここが日本でのミズバショウの南西限で、学術的にも貴重な発見となりました。
標高520m、約4,000平方メートルの湿地のあちこちでは、4月の中ごろから、約2000株のミズバショウが白い花を咲かせ、4月下旬~5月上旬が見ごろとなります。
毎年4月29日(祝)には、ミズバショウ祭りが行われ、多くの人でにぎわいます。