ザゼンソウ
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●山々に春を告げる、ザゼンソウの群生地 3月下旬、残雪の中からザゼンソウの花が顔をのぞかせる頃になると、但馬の山々にも本格的な春がやってきます。香美町村岡区ハチ北高原の標高700m付近には、およそ1.5ヘクタールに3,000株を越えるザゼンソウが自生しています。 ザゼンソウは、サトイモ科の植物で、本州中部から北の谷間に分布する多年生草木で、西日本のハチ北高原にこれだけ群生しているのは珍しく貴重な存在として、1971年に県の天然記念物に指定されています。 ザゼンソウの花は花弁のないたくさんの花が集まって、こん棒状になっており、これを肉穂花序と呼びます。この花序を包みこむ暗紅色の大きな苞(ほう)が「仏炎苞」で、その花が法衣を着て座禅を組んだ僧の姿に、苞が仏像の光背に似ているところからこの名がつきました。開花期は3月から5月。 |