正法庵の大スダジイ【しょうぼうあんのおおすだじい】

正法庵の大スダジイ

・県指定天然記念物
・新温泉町(旧浜坂町)正法庵

●大地の生命を感じる、正法庵の大スダジイ
1本の樹がまるで森のように生い茂っている新温泉町(旧浜坂町)正法庵の大スダジイは、推定樹齢800~1,000年と言われる古木。スダジイはシイの木の仲間で、タブノキとともに日本の常緑広葉樹林を代表する樹木で、一般にドングリがなる木として知られています。

正法庵の大スダジイは、シイの木としては兵庫県第3位の大きさを誇り、県の天然記念物にも指定されています。
平家の末裔といわれ、地元の庄屋などをつとめた由緒ある伊賀家の庭先にあり、樹高17m、幹まわり5.9m、枝張りは東西・南北ともに17mと立派なもの。
主幹は地上3mの場所で枝分かれしていて、そこにツバキ、ヤブコウジ、シダ類などの植物の群生が見られます。また8月になると、点々と着生しているフウランの花が咲き始め、その高貴な香りを漂わせてくれます。