2015/02/10  

但馬の林業【たじまのりんぎょう】

 

但馬の林業【たじまのりんぎょう】
林業

苗木
苗木の植林

●緑豊かに地域を育てる林業
・但馬の森林資源
但馬の83%が森林で急峻な山岳地が多く、森林の保護育成や利用がきびしい状況にあります。朝来市は早くから育林に取り組み、広大な美林が形成されていますが、一般に但馬地域は、薪炭生産を主体とする広葉樹林を中心としてきました。昭和30年頃からスギ、ヒノキ、マツの針葉樹を主にした造林事業が急速に展開され、一方で天然林の広葉樹も見直され、計画的な保存を行うとともに、人工林の育成を計画し推進しています。
また、経済成長期の昭和30年代から、森林の整備、開発を目的に林道開設が進展し、昭和49年の広域瀞川、鉢状林道をはじめ、但馬の山々に林道がつぎつぎに敷設されました。

・森林とくらし
森林は土地の崩壊を防止し、水源をかん養し、台風を制し、そう音を消し、大気を浄化するなど、国土と環境の保全を担っています。自らは花や実を鳥獣に与え、落葉を土に返し、森林の緑や香気は目をはじめ人体の疲労回復に効果を与えるなど、森林環境は人間が健康で快適なくらしを営む上になくてはならないものです。中でも、森林浴は、森林がそなえている多くの効用を直接体験によって満喫することができます。

・林業生産品
主な林業生産品は素材、木炭、さらに特用林産物があります。 昭和60年の素材生産は針葉樹55,000平方メートル(県全体の18%)、広葉樹45,O00平方メートル(県全体の51%) でした。
多産市町としては、針葉樹で豊岡市、香美町、朝来市。広葉樹では、朝来市、香美町、養父市、豊岡市の各市町があげられます。針葉樹は建築、家具をはじめ、但馬に多いチップ素材として供給され、広葉樹は裁断し炭焼きがまを使用して作る白炭を生産します。
近年但馬の特用林産物は顕著な伸びを示し、深山の清流を基盤に栽培する高級わさびは、豊岡市、新温泉町などで生産されています。また、豊岡市、新温泉町で多産しているなめこ・ひらたけの生産も定着してきています。しいたけは但馬全市町で生産され、乾燥しいたけの生産量は県全体の70%を占め、中でも養父市、豊岡市、香美町に多く、生しいたけは県下全域に出荷されていますが、但馬では豊岡市、朝来市、香美町の各市町に多くあります。
栗の生産は県下でされていますが、但馬では養父市、朝来市などで生産されています。

・但馬の林業のこれから
林業は植林してから商品として伐切するまで、数十年の長期を必要とする生産業で、その上、森林は重要な公益的な機能を受け持っています。このため、ロングサイクルに耐える生産基盤を確立し、森林整備を行って生産性の向上を図り、合わせて公益性を発揮させる資源の管理が重大な課題とされています。
第二次大戦後に植林が急速に行われた関係で、その後の除伐、間伐などの欠かせない育林管理が一挙に到来しています。また、広葉樹は鳥獣など野生動物の楽園を築くなど、多目的性が発揮され、人間生活にも役立つところが大きいです。
但馬は山陰海岸国立公園のほか、国定、県立などの自然公園が豊かに広がり、多くの森林浴場を有しています。但馬の山々が季節感にあふれて、訪れる人の優れた保養、スポーツ、レクリェーションの場であるように、但馬の自然を愛護し、森林の整備に万全を期さなければなりません。

2015/02/10  

バイカモ

 

バイカモ

バイカモ

田君川の川面一面に咲き誇るバイカモ群落

・新温泉町(旧浜坂町)田君

●清流に咲きみだれる可憐なバイカモの大群落
新温泉町(旧浜坂町)田君の集落を流れる田君川は、浜坂港にそそぐ岸田川の支流で、ここに、全長2kmにわたるバイカモの大群落があります。澄んだ水が流れる川面一面に、星砂をまいたように無数に咲き誇る白い花の群は、思わず息をのむほど可憐で美しい光景。群生地にかかる谷橋周辺は、清流にそよぐバイカモ群落を見渡せる観光ポイントにもなっています。
バイカモはキンポウゲ科の水中生の多年草で、5~7月にかけて、「梅花藻(バイカモ)」の名のとおり、梅の花に似た直径1~2cmの白い花を咲かせます。水温15度以下の、きれいな水のところにしか自生しないので、清流の目安とされています。
なかでも田君川のように、海岸から2kmほどしか離れておらず、標高も十数mという平坦部に、これほどの大群落が見られるのは珍しいということです。
但馬では、ここの他にもバイカモ群落が各所で見られ、「カワノボリ」と呼んで食用にしているところもありまが、バイカモもまた、全国的に絶滅の危機にひんしているということです。

2015/02/10  

ブナ原生林【ぶなげんせいりん】

 

ブナ原生林【ぶなげんせいりん】

ブナ林

冬のブナ林
小城のブナ原生林
・県指定天然記念物
・香美町村岡区山田、小城
●ブナ林は、自然の豊かさのバロメーター
代表的な落葉広葉樹林であるブナ林は、自然の豊かさを知るバロメーター。ブナの森は低木や草木など、いろいろな植物で形成されています。日本では、北海道の西南部、関東地方以北の東北地方全域、中部地方以南の山地の上部がブナ林帯になります。兵庫県では太平洋側では標高約800m、日本海側では標高約350mあたりからブナが分布しています。但馬などの日本海側は「ブナ―チシマザサ型」と呼ばれ、チシマザサ(これの子どもがスズコ)、ヒメアオキ、ヒメモチ(ともに常緑の低木)、ヤマソテツ(シダ)などで構成されています。
ブナは、およそ100年前後で15~20mになり、最大で高さ35m前後、直径1.5mに達します。数百年の歳月を経て成長したブナの大木は、地下深く根を張り、年々の落ち葉を積み重ねて30cmを越える腐植層をつくり、その中にたくさんの動植物を育んでいます。ブナ林はすぐれた保水力をもっています。土の中の水分はゆっくり時間をかけて清水となって湧き出たり、渓流に流れ出たりして一定に保たれており、積雪や豪雨が襲っても、一気に川に流れ込むことがなく、麓の人の暮らしを洪水から守り、干ばつの時には豊かな地下水を供給してくれます。広大なブナの原生林は、ツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンザル、イノシシなど多くの動物の住みかとなり、豊かなエサを与えます。
●ブナの原生林が守っていたもの

しかし、昭和40年代、全国的に大型機を導入してブナを伐採し、スギやヒノキの植林が進みました。但馬も例外ではありません。現在、但馬には伐採をのがれたブナ林が、大屋、美方、村岡、関宮、温泉、日高などに点在していますが、多くは見本林的なもので、本来の姿はありません。そんな中で、日高町万場の谷の奥には、胸高幹まわり6.15m、根本幹まわり5mという全国2位のブナの巨木が、香美町村岡区萩山の一二峠にも県下最大級のブナがあります。
香美町村岡区小城のブナ原生林は、1968年に、県の天然記念物に指定されました。
開発によってブナのなくなった山は保水力を失って、豪雨の際に山崩れを起こし、住みかやエサを奪われた動物が人里に出没するようになるなどの悲劇が起こっています。長い時間をかけて徐々につくられた原生林の環境を取り戻すには、100年単位の長い時間が必要です。

2015/02/10  

タンゴイワガサとワカサハマギク群落

 

タンゴイワガサとワカサハマギク群落

ワカサハマギク
・県指定天然記念物
・新温泉町(旧浜坂町)城山
●海岸の岩場に咲く可憐な花たち
タンゴイワガサは日当たりのよい海岸の岩場にはえる落葉低木で、初夏に清楚な白い花をつけます。福井県以西の日本海側の海岸に分布しており、但馬海岸の各地にも自生しています。とくに、新温泉町(旧浜坂町)の西海岸にある城山、香美町香住区の三田浜に通じる海岸道路沿いなどでよく見かけられます。

ワカサハマギクは、福井県から鳥取県東部までの日本海側の海岸に咲く花です。ワカサ地方に多いことからこの名で呼ばれますが、但馬の竹野・香住・浜坂などの海岸にも多く自生しています。
日当たりがよく、潮風に吹かれるゴツゴツした岩場に育つ多年草で、10~11月に、直径2.5~6cmの可憐な白い花をたくさん咲かせます。花びらは白ですが、雨にうたれたり咲いてから時間が経つと、淡い紅色を帯びてくることが多いようです。
一面に咲くというのではなく、1mくらいの大きさの群落が点々と続くという咲き方をします。
ワカサハマギクの茎は細く毛が密生しており、葉は4~8cmの広卵形で、ふつう三中裂し、縁にノコギリ歯があって、裏面には丁字状毛が密生しているので灰白色に見えます。茎や葉にはよい香り(樟脳に似た香り)のする揮発性の油が含まれており、葉をすりつぶしてショウガを混ぜたものは肩こりや腰痛に効くといわれます。
とくに、新温泉町(旧浜坂町)城山には、ワカサハマギクとともにタンゴイワガサの見事な群落があり、1971年、県の天然記念物に指定されました。

2015/02/10  

山名氏城跡【やまなしじょうせき】

 

山名氏城跡【やまなしじょうせき】

此隅山城跡
・豊岡市出石町宮内
・国指定史跡
●応仁の乱へ出陣、此隅山(このすみやま)城跡
山名氏は、清和源氏の出で、室町時代足利尊氏に従った山名時氏が、その功績によって山陰地方の守護大名となり、その子、時義が但馬守護職となり、此隅山に城を築きました。
山名一族は全国66か国の内、11か国を支配するほどの勢力を持ち、宗全(持豊)の頃になると、天下を二分をもする応仁の乱(応仁元年・1467年)を起こします。宗全は赤ら顔で太っ腹、毘沙門天の化身、赤入道といわれ、山名の四天王、垣谷・太田垣・八木・田結庄などの武将や遠く因幡(鳥取)備後の軍、6万6,000余騎が此隅山城に揃い、京都に攻め入ったとされています。
その後、山名氏は衰退の一途をたどり、戦国時代、織田信長(羽柴秀吉)の2万の兵による但馬征伐にあい、わずか10日間で但馬にある此隅城を含む17とも18とも言われる砦を失ってしまいました。

有子山城跡
・豊岡市出石町
●悲運要塞の城、有子山(ありこやま)城跡
此隅城を失った後、 山名祐豊(すけとよ)は、 321mの急峻な山、有子山山頂に、城を築きました。背後の南は出石川、北面には東より流れる谷山川を外壕に、北は盆地が開け、豊岡・城崎まで一望できる要害の地でした。しかし、羽柴(豊臣)秀吉軍によって再び、但馬征伐にあい有子山城はあえなく落城の運命をたどります。200余年続いた但馬守護山名氏は滅び、現在は石垣を残すのみとなっています。

2015/02/10  

見蔵岡遺跡石棒関連出土品 【みくらおかいせきせきぼうかんれんしゅつどひん】

 

見蔵岡遺跡石棒関連出土品
【みくらおかいせきせきぼうかんれんしゅつどひん】
見蔵岡遺跡石棒関連出土品
石棒関連出土品
・豊岡市竹野町松本
・県指定文化財(考古資料)●関連情報
とよおか発掘情報
●西日本初、子孫繁栄を願う石棒の出土品
縄文時代の遺跡である見蔵岡遺跡は、鎌倉時代の屋敷の下に眠っていました。ここでは、西日本で初めての「石棒」の製作地が発見されています。石棒とは、丸棒状の磨製石器のことをいい、縄文時代中期末頃に子孫繁栄を祈願してつくられていたと考えられる遺物です。この石棒や石棒未製品の出土は、近くで石材の産出地があったことを裏付ける遺跡としても重要だと考えられています。また、土器と混在して、縄文中期から後期のものを主体とする石器が669点も出土しています。石器が原材と推定される石材も一定数出土しており、中でも石棒加工具と推定される槌石(つちいし)は、この遺跡で最も特徴的な石器であるといえます。この出土品は、当時の製作技法や流通状況を知る上で、貴重な資料となっています。

2015/02/10  

但馬国分寺跡・国分尼寺【たじまこくぶんじあと・こくぶんにじ】

 

但馬国分寺跡・国分尼寺【たじまこくぶんじあと・こくぶんにじ】
但馬国分寺跡
・豊岡市日高町

・国指定文化財


塔跡の礎石


国分寺跡から出土した土器


主要伽藍復元模様型

●天平文化が花開く奈良時代、但馬国の勢力をかたむけて建立
はなやかな天平文化が花開いた奈良時代。国内は六十余国に分けられ、それぞれに国衙と呼ばれる役所を置き、都から役人を派遣して統治していました。当時、但馬は「但馬国」(生野町の一部を除く)と呼ばれていました。天平13年(741)、聖武天皇は五穀豊穣、国家鎮護を祈るため、全国六十余りの国ごとに、巨大な国分寺、国分尼寺の建立を命じ、但馬国では、但馬国府があったとされる現在の日高町に建てられました。当時建てられた但馬国分寺は、現在残されていませんが、発掘調査からいろいろなことがわかってきています。
国分寺は普通、講堂、金堂、中門、南大門が南北に並び、周囲を溝や築地で囲んであります。但馬国分寺跡では昭和48年から現在まで21回にわたる発掘調査がおこなわれ、金堂、塔、中門を確認されています。また、寺域の北東と南東の端を示す溝や築地跡の発見で、寺域が一町半(約160m)四方と一般の二町(約220m)より小ぶりだったこともわかっています。
発掘調査でもっとも多く出土している遺物は瓦で、浅く曲がった平瓦と土管を縦に割ったような丸瓦がほとんどを占めていますが、全国でも珍しい当時の釣瓶など貴重なものが出土しています。他にも、奈良・平安時代のものとしては、全国でも最大級の大井戸(縦横約170cm四方、深さ270cm)も見つかっています。この井戸に使われたヒノキの井桁材に樹皮が残っていたことから、その木を伐採した年が763年だと判明しました。
しかし、平安中期以降、律令制の崩壊とともに、しだいに衰退の一途をたどり、但馬国分寺は続日本紀の宝亀8年(777)「但馬の国国分寺の塔に震す」とあり、落雷に見舞われたことが記されています。その後、天正8年(1580)に豊臣秀吉が但馬攻略をした際に、堂を消失してしまい、のちに国中を托鉢して宝暦13年(1763)に堂を再建したことが、現在の護国山国分寺(豊岡市日高町国分寺)に残された棟札に書かれています。

2015/02/02  

黒川温泉【くろかわおんせん】

 

黒川温泉【くろかわおんせん】

黒川温泉

●関連情報
黒川温泉

●閑静な山狭に湧く秘湯
江戸時代には天領として幕府の財政の支えとなった「生野銀山」の町として栄えた朝来市生野町。朝来群山自然公園に指定されている生野渓谷のきれいな水と豊かな自然に恵まれた黒川の里に湧く秘湯です。近くには満々と水をたたえる神秘の湖・黒川湖があり、美しいせせらぎと山ふところに抱かれた温泉です。軒先には提灯がゆれ水車がまわり、山里の風情を醸し出しています。その風流な外観と杉丸太で組まれたあたたかみのある浴室は、訪れた人々の郷愁を誘います。四季折々の風情に趣のある箱庭のような露天風呂も人気。

別名「美人の湯」とも呼ばれ、炭酸水素イオン(重曹)をたくさん含むお湯は肌に優しくスベスベしっとりとして、つかり心地満点。湯上がり後のさわやかさも格別です。
近くには、臨済宗の名刹・大明寺があり、徳川三代将軍家光の朱印状が所蔵されています。

黒川温泉

・079-679-2067
・兵庫県朝来市生野町黒川

・午前11時~午後8時(5月~9月)
午前11時~午後7時(10月~4月)
・水曜日定休(祝日の場合は営業)
・大人600円 小人300円 幼児100円

●泉質

アルカリ性単純温泉
●効能

神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復・疲労回復・健康増進など

2015/02/02  

よふど温泉【よふどおんせん】

 

よふど温泉【よふどおんせん】

よふど温泉

●関連情報
よふど温泉

●農村の原風景に溶け込む温泉
朝来群山県立自然公園に囲まれた「緑風の郷」朝来市山東町の南端、緑豊かな山間の里にある「よふど温泉」。自然のぬくもりに包まれた心安らぐ温泉です。外観は和風を基調とし、内部はゆったりとした大浴場、ジェットバス、サウナ、静寂な山間のせせらぎが聞こえる露天風呂を備えています。
また、すぐ隣には婦人・若者グループの活動を中心とした、住民の活動拠点として整備した朝来市山東町婦人・若者等活動促進施設「もやいの里」があり、特産品の研究開発、伝統文化の継承活動、農村生活の健康福祉の向上などの活動を進めたり、農業農村の生産活動の向上と活性化の促進をおこなったりしています。新鮮な地元の農作物や加工品が手に入るので、ぜひ温泉の後に寄ってみてください。

よふど温泉
・079-670-7070
・兵庫県朝来市山東町森字極楽108
・午前10時~午後9時30分(受付は午後9時まで)
・第3木曜日定休(祝日の場合は翌日)
・中学生以上600円 3歳以上300円

●泉質
単純低温泉
●効能
神経痛・肩こり・慢性消化器病・冷え性・疲労回復など

2015/02/02  

薬師湯【やくしゆ】

 

薬師湯【やくしゆ】

薬師湯


温泉たまご

●関連情報
新温泉町役場

●湯村温泉の源泉「荒湯」近くにある美人の湯
湯村温泉のシンボル源泉「荒湯」の近くにあり、露天風呂やサウナも完備された共同浴場です。無色透明で石鹸の泡立ちもよく、また、刺激も少ないのが特徴。入浴後も肌がすべすべでさっぱりとしています。
平成20年に新規オープンし、瓦葺屋根の上には薬師堂風の望楼がのり、正面玄関の唐門がひときわ目を引く新薬師湯として生まれ変わりました。隣接の地域交流広場では湯村名物の温泉たまご作り体験もできます。

薬師湯
・0796-92-1081
・兵庫県美方郡新温泉町湯1265
・午前7時~午後10時30分(入館は午後10時まで)
・毎月15日定休(木・土・日・祝日の場合は翌平日)
・大人400円 小人250円
介助風呂45分3人まで2,500円(4人目以降1人500円)

●泉質
ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉、低張性、中性、高温泉
●効能
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾ほか