城下町【じょうかまち】
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辰鼓楼は出石のシンボル
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●皿そば店が軒を連ねる城下町・出石 江戸時代、5万8千石の城下町として栄えた出石(いずし)のまち。平入りの軒が続く町家のたたずまい、歴史に登場する人物にゆかりの史跡などが点在する町並みは、今もなお城下町の面影を色濃く残しており、但馬を代表する観光地のひとつとして人気があります。 かつて藩士の登城を告げた辰鼓楼をはじめ、出石城跡、家老屋敷、沢庵和尚ゆかりの宗鏡寺、古い酒蔵、明治建築など、歴史を感じさせる見どころが多く、商店や民家も含めて城下町の景観や風情を損なわないまちづくりが推進されています。 また、名物「皿そば」といえば出石というくらい、そばどころとしても有名です。宝永3年(1706年)、信州上田の城主・仙石政明が国替えの際に、そば職人を連れてきたのが起源といわれる出石のそば。出石焼の小皿に盛り分ける皿そばスタイルが特徴で、「ひきたて、打ちたて、ゆがきたて」の“三たて”を信条とする手打ちの技が受け継がれています。現在は町内に約50軒ものそば屋が店を構え、城下町観光の大きな魅力となっています。 透きとおるような白が特徴の美しい白磁「出石焼」は国の伝統的工芸品に指定されており、200年の伝統を誇る出石の特産品で、町内には数軒の窯元があります。 毎年、春に開催される「出石そば喰い大会」は、恒例イベントとして定着し多くの観光客を集めています。そば打ち、出石焼の絵付けなどの体験も好評です。また快適に散策してもらうため、レンタサイクル、観光ガイドなどのサービス(有料)も用意されています。 |