2017/02/08  

Toyooka KABAN Artisan Avenue

 

Toyooka KABAN Artisan Avenue
【トヨオカカバンアルチザンアベニュー】


Toyooka KABAN
Artisan Avenue
 
●関連情報
Toyooka KABAN
Artisan Avenue
●「豊岡のかばん」の拠点施設
豊岡市は180社以上のかばん関連企業が存在する国内最大級のかばんの産地です。東京、名古屋、大阪と並ぶ全国4大産地のひとつとなっています。
豊岡市宵田商店街にあるカバンストリートに”かばんのまち豊岡”を象徴する拠点施設としてオープンした「Toyooka KABAN Artisan Avenue(トヨオカ・カバン・アルチザン・アベニュー)」。「アルチザン」とはフランス語で「職人」を意味し、空き店舗を改装して誕生しました。
1階はアルチザンオリジナルブランド「A&D27」「BELCIENTO」の他、豊岡産の様々なブランドを取り扱うセレクトショップ、2階はかばんパーツや製作キットなどかばんにまつわる様々な素材を集めたお専門店、3階には鞄協会バックアップの下、ラフスケッチから1人でかばんを作れる職人の育成を目指した1年制のかばん専門校が入っています。
職人や材料メーカー、デザイナー、卸売など、かばん作りのすべてが揃う産地のネットワークを活かした拠点施設として人気を集めています。

■Toyooka KABAN Artisan Avenue
・0796-22-1709(豊岡まちづくり株式会社)
・兵庫県豊岡市中央町18-10
・午前11時~午後6時
・水曜定休

 

 

2017/02/08  

分散ギャラリー養蚕農家

 

分散ギャラリー養蚕農家
【ぶんさんぎゃらりーようさんのうか】

分散ギャラリー養蚕農家
 
●関連情報
分散ギャラリー養蚕農家
●築150年以上の養蚕農家を利用したアートギャラリー
古くから養蚕で栄えた但馬地域。中でも養父市の大屋地域は江戸時代後期から昭和にかけて、県内で最も養蚕が盛んだった地域です。
「分散ギャラリー養蚕農家」は築150年以上の古い養蚕農家を改装利用したアートギャラリー。
大屋を中心に創作活動を続ける13人の作家による手作りの展覧会「うちげぇのアート」や、全国から集まった木彫が展示される「木彫フォークアートおおや」のホームギャラリーです。自然の中で創作活動を続ける作家たちの発信の場となっています。カフェもあるので、アートに触れながらゆっくりと流れる時間を過ごすことができます。

■分散ギャラリー養蚕農家
・079-669-0026
・兵庫県養父市大屋町大杉1074
・午前9~午後5時
・月曜休(祝日の場合は翌日)

 

 

2017/02/08  

白井大町藤公園

 

白井大町藤公園【しらいおおまちふじこうえん】

白井大町藤公園
 
●関連情報
白井大町藤公園
●山陰随一の規模を誇る藤の公園
約7000平方メートルの敷地に総延長500m、幅4mの藤棚に花が咲き、幽玄な空間を創りだしています。 平成8年、近くの山々から地区民のボランティアで、藤の苗木(台木)を150本採取し、岡山県和気町から頂いた全国的に有名な藤の穂木を接木して育てました。
白や紫、ピンクなどに咲く花と最長1m45㎝にもなる藤の花房が、風に揺らぐ藤波は圧巻です。直径5mの水車と水車小屋は田舎の風景を醸し出しており、田舎の温かみを味わうこともできます。
また、5月上旬に開催される恒例の「藤まつり」では、さまざまなイベントが開催され、多くの人が訪れます。
◆見ごろ=5月上旬~下旬(開園期間は天候等により変更あり)

■白井大町藤公園
・079-670-1636
・兵庫県朝来市和田山町白井1008
・午前9~午後6時(入園は午後5時30分まで)
・中学生以上500円 小学校以下無料

 

 

2017/02/08  

ムーセ旧居(旧神子畑鉱山事務舎)

 

ムーセ旧居(旧神子畑鉱山事務舎)
【むーせきゅうきょ(きゅうみこばたこうざんじむしゃ)】

ムーセ旧居
県指定重要有形文化財
 
●関連情報
ムーセ旧居
●明治の建築文化と選鉱場の歴史がわかる
朝来市佐のうにある神子選鉱場跡。明治42年に養父市の明延鉱山で鈴鉱脈が発見されたことで、鉱石を選鉱する選鉱場として稼働していました。神子選鉱場跡にある通称「ムーセ旧居」は、元々生野鉱山に明治4年頃に建設された外国人宿舎のひとつです。明治21年にこの地へ大蔵省の鉱山役所として移設され、鉱山事務所を経て診療所などに利用されていました。
平成16年に移設後の姿に再建され、神戸の異人館よりも古い歴史を持つ洋館として、明治の建築文化を知ることができる貴重な遺産となっています。館内には同選鉱場の資料や写真、模型などが展示されています。
コロニアル・スタイルと呼ばれる建築様式で、四方にベランダをめぐらし、外壁の四隅には石を積み上げたように見せるコーナーストーンの技法が使われています。
明治22年から7年間、宮内省財産(御料局生野支庁)となっていたこともあり、瓦には官営時代に建設されたことを示す菊の紋章が施されています。
ムーセ旧居の前には樹齢推定約200年のサルスベリがあり、但馬の巨木100選のひとつとなっています。8~9月頃に見頃を迎え、キレイな赤い花を咲かせます。

■ムーセ旧居
・079-6777-1717
・兵庫県朝来市佐のう1826-1
・午前10時~午後5時
・無料
・土・日曜、祝日のみ開館(12/29~2月末は冬期休館)

 

 

2017/02/08  

城崎国際アートセンター

 

城崎国際アートセンター
【きのさきこくさいアートセンター】

城崎国際アートセンター
 
●関連情報
城崎国際アートセンター
●温泉とアートの融合!アートがテーマの滞在型創造活動の拠点施設
山陰の名湯・城崎温泉にオープンした「アート」をテーマとした施設。旧城崎大会議館を活用し、舞台芸術を中心とした滞在型創造活動(アーティスト・イン・レジデンス)の拠点として生まれ変わりました。
「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」とは、アーティストを一定期間地域に滞在させて、芸術創造活動の環境を提供する活動のことで、日常とは異なる空間や環境、また、様々な国、地域、文化的バックグラウンドを持った人々との交流によって、芸術創造活動のインスピレーションを得ることができます。
舞台芸術(パフォーミング・アーツ)を主体とした施設は日本では珍しく、大会議館の広さと城崎温泉の情緒が、舞台芸術とマッチするのではないかという構想を基に開設されました。肉体を酷使する舞台芸術の世界では、温泉がある城崎は疲れを癒す最高の場所だという反応もあり、 まさに湯治場としての価値も再認識されています。
年間を通してアーティスト・イン・レジデンスのプログラムが行われており、1千人収容のホール、6つのスタジオ、最大で22名分の宿泊設備を備える施設の評判を聞きつけ、国内外を問わずたくさんの問い合わせが寄せらています。
作品を観ることはもちろん、ダンスの体験講座といったワークショップや座談会、トークショーやシンポジウムなど、アーティストと直にふれあえるイベントも多く開催されています。

■城崎国際アートセンター
・0796-32-3888
・兵庫県豊岡市城崎町湯島1062
・午前9時~午後10時
・火曜定休

 

 

2015/06/29  

小代温泉「ふれあい温泉おじろん」【おじろおんせん「ふれあいおんせんおじろん」】

 

小代温泉「ふれあい温泉おじろん」
【おじろおんせん「ふれあいおんせんおじろん」】

小代温泉
「ふれあい温泉おじろん」

 

●関連情報
小代温泉「ふれあい温泉おじろん」

●やわらかな肌触りの湯が自慢の天然露天風呂
吉滝、小代渓谷の拠点となる久須部川のほとり、山間に湧き出る温泉。露天風呂、寝ころび湯、1階軽食コーナー新設などの館内改修工事を行い、平成20年12月にふれあい温泉「おじろん」としてリニューアルオープンしました。ハイキングやスキーの帰りに立ち寄るにも最適です。

小代温泉「ふれあい温泉おじろん」

・0796-97-3232
・兵庫県美方郡香美町小代区大谷510-1
・午前11時~午後9時(受付は午後8時30分まで)
・月曜日定休
(1月から3月は原則無休)
・大人500円(中学生以上) 小学生310円
幼保育園児150円 3歳未満は無料

●泉質

単純温泉
●効能

神経痛・筋肉痛・慢性消化器痛・リウマチ・疲労回復・冷え性・美肌など

2015/03/06  

東井義雄【とういよしお】

 

東井義雄【とういよしお】

東井義雄
(1912~1991)
明治45年4月9日、兵庫県豊岡市但東町佐々木に生まれる。小学校教師として村を育てる教育を実践。ペスタロッチ賞、平和文化賞、小砂丘忠義賞、文部省教育功労賞受賞。


東井義雄記念館
但東支所に隣接する。著書をはじめ蔵書など3850冊やビデオ、遺品などをまとめた蔵書室、少年期から晩年まで、生涯をたどる展示室の2部構成になっている。
・豊岡市但東町出合150
・TEL0796-54-1000

・午前10時~午後4時
・火曜・祝日・年末年始休館

・入館料/無料

●関連情報
東井義雄記念館 公式HP

●生い立ち
東井義雄は豊岡市但東町佐々木の浄土宗本願寺派「東光寺」の長男として、明治45年(1912)4月に京都で生を受けました。父は義澄、母は初枝といい、義雄3歳の時、豊岡市但東町へ帰ってきました。母は義雄が小学一年生になった5月に病死。新しい母が来てもなつけませんでした。生活も楽ではなく、そのために山も田畑も手放して貧乏生活を余儀なくされました。

食事は毎日「チョボイチご飯」でした。小さな鍋でお供えのご飯を炊くのですが、その時に出るとぎ汁に大根をみじん切りにしたのをどっさり入れ、パラパラと米を加えて炊くと大根ばかりの間にご飯がチョボットあるご飯もどきができます。これが「チョボイチご飯」です。

5年生になった時、父が親類の借金の保証人になっていたので、家財道具を差し押さえられ、食器棚まで封印されてしまいました。進学したかったのですが、この経済状態のため断念し、通信教育で中学校の勉強をしながら小学校を卒業後、奨学金をもらいながら姫路師範学校に入学しました。

●村を育てる教育を実践した情熱の教育者

昭和7年(1932)、師範学校を卒業し、豊岡小学校へ着任しました。その頃、昭和の大恐慌の余波が厳しく、日本中が不景気のどん底で、欠食児童が全国いたる所で問題になっていました。義雄は「雑草のごとくに」という文集を作って、どんな環境からでも、どういう状態になっても立ち上がれる子どもを育てようとしました。

そんな中、父義澄が亡くなりました。義雄28歳の時でした。

終戦後、価値観が一変し、教育制度が大きく変わりました。反省と暗中模索の中、昭和32年(1957)に東井義雄の「村を育てる学力」というタイトルで出版された実践記録は全国的に大きな反響を呼びました。

生活からかけ離れた学問などあり得ません。生活の中から課題を発見し、教師・地域と課題を共有し、問題を解決していく過程の中から育つ子どもの生きた学力が確立することを発見し、実践しました。そこから連帯が生まれ、共感が育ち、親を見捨てず、家を見捨てず、村をも見捨てない学力が育つのです。

終始、但馬から出ることはなく、教師として村の教育に一生を捧げました。平成3年(1991)4月18日、不慮の災難のために急逝され、時に79歳でした。

2015/02/10  

但馬産業大賞【たじまさんぎょうたいしょう】

 

但馬産業大賞【たじまさんぎょうたいしょう】

●但馬の産業が持つ魅力を国内外に訴えるための賞

兵庫県但馬県民局が「先進的技術やサービスで但馬の発展や但馬経済の活性化に貢献している企業、団体及び個人を顕彰し、全国的にPRすることにより、但馬産業界の新たな取り組みへの意欲を高め地域産業の活性化を図ること」を目的に創った賞です。但馬の自然資源を活かした農林水産業や食品製造業・伝統地場産業・工業・観光業等へ贈られます。「キラリと世界へ輝く技術部門」「人と自然の共生する事業部門」「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」の3部門があります。

●平成25年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○東海バネ工業株式会社(豊岡市)
「人と自然の共生する事業部門」
該当なし
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
○日和山観光株式会社(豊岡市)
○明延鉱山ガイドクラブ(養父市)
「新分野へチャレンジする経営革新部門」
○株式会社コンゴープロダクツ(豊岡市)
○カタシマ株式会社(養父市)

●平成24年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○株式会社 多田スミス(朝来市)
「人と自然の共生する事業部門」
該当なし
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
○株式会社 げんぶ堂(豊岡市)
○全但バス株式会社・やぶ市観光協会(養父市)
「新分野へチャレンジする経営革新部門」
○有限会社 マジック(豊岡市)
○株式会社 但馬寿(新温泉町)

●平成23年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○株式会社タクミナ生産本部総合研究開発センター(朝来市)
○株式会社誠工社(豊岡市)
「人と自然の共生する事業部門」
該当なし
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
該当なし
「新分野へチャレンジする経営革新部門」
○株式会社田中屋食品(豊岡市)
○大徳醤油株式会社(養父市)

●平成22年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○美岡工業株式会社(香美町)
○株式会社オーシスマップ(養父市)
○和田山精機株式会社(朝来市)
「人と自然の共生する事業部門」
該当なし
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
○城崎このさき100年会議(豊岡市)
○和佐父集落西ヶ岡棚田保全維持会(香美町)

●平成21年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○冨士発條株式会社(朝来市)
○株式会社東豊精工(豊岡市)
○香住鶴株式会社(香美町)
「人と自然の共生する事業部門」
該当なし
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
○NPO法人ハチ高原・氷ノ山自然体験村(養父市)
○香美町村岡観光協会(香美町)
○生活工房香味煙 井上 利夫(香美町)

●平成20年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○日本精機宝石工業株式会社(新温泉町)
○但馬ティエスケヌ株式会社(豊岡市)
○株式会社オーク(豊岡市)
○株式会社トキワ(香美町)
○吉田体機工株式会社 養父工場(養父市)
「人と自然の共生する事業部門」
○株式会社清美社(新温泉町)
○神鍋白炭工房 田沼茂之(豊岡市)
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
○但熊 西垣源正(豊岡市)
○但馬高原植物園(香美町)
○香住観光協会(香美町)
○湯村温泉若女将会 ゆむらなでしこ(新温泉町)

●平成19年度 受賞者・団体(順不同・敬称略)
「キラリと世界へ輝く技術部門」
○株式会社ビトーアールアンドディー(豊岡市)
○マルヨ食品株式会社(香美町)
○中田工芸株式会社(豊岡市)
「人と自然の共生する事業部門」
○有限会社夢大地(豊岡市)
「観光・交流資源を活かしたツーリズム部門」
○農家民宿「八平だるま」能勢勇(豊岡市)
○たけの観光協会(豊岡市)
○浜坂観光協会(新温泉町)

2015/02/10  

但馬の林業【たじまのりんぎょう】

 

但馬の林業【たじまのりんぎょう】
林業

苗木
苗木の植林

●緑豊かに地域を育てる林業
・但馬の森林資源
但馬の83%が森林で急峻な山岳地が多く、森林の保護育成や利用がきびしい状況にあります。朝来市は早くから育林に取り組み、広大な美林が形成されていますが、一般に但馬地域は、薪炭生産を主体とする広葉樹林を中心としてきました。昭和30年頃からスギ、ヒノキ、マツの針葉樹を主にした造林事業が急速に展開され、一方で天然林の広葉樹も見直され、計画的な保存を行うとともに、人工林の育成を計画し推進しています。
また、経済成長期の昭和30年代から、森林の整備、開発を目的に林道開設が進展し、昭和49年の広域瀞川、鉢状林道をはじめ、但馬の山々に林道がつぎつぎに敷設されました。

・森林とくらし
森林は土地の崩壊を防止し、水源をかん養し、台風を制し、そう音を消し、大気を浄化するなど、国土と環境の保全を担っています。自らは花や実を鳥獣に与え、落葉を土に返し、森林の緑や香気は目をはじめ人体の疲労回復に効果を与えるなど、森林環境は人間が健康で快適なくらしを営む上になくてはならないものです。中でも、森林浴は、森林がそなえている多くの効用を直接体験によって満喫することができます。

・林業生産品
主な林業生産品は素材、木炭、さらに特用林産物があります。 昭和60年の素材生産は針葉樹55,000平方メートル(県全体の18%)、広葉樹45,O00平方メートル(県全体の51%) でした。
多産市町としては、針葉樹で豊岡市、香美町、朝来市。広葉樹では、朝来市、香美町、養父市、豊岡市の各市町があげられます。針葉樹は建築、家具をはじめ、但馬に多いチップ素材として供給され、広葉樹は裁断し炭焼きがまを使用して作る白炭を生産します。
近年但馬の特用林産物は顕著な伸びを示し、深山の清流を基盤に栽培する高級わさびは、豊岡市、新温泉町などで生産されています。また、豊岡市、新温泉町で多産しているなめこ・ひらたけの生産も定着してきています。しいたけは但馬全市町で生産され、乾燥しいたけの生産量は県全体の70%を占め、中でも養父市、豊岡市、香美町に多く、生しいたけは県下全域に出荷されていますが、但馬では豊岡市、朝来市、香美町の各市町に多くあります。
栗の生産は県下でされていますが、但馬では養父市、朝来市などで生産されています。

・但馬の林業のこれから
林業は植林してから商品として伐切するまで、数十年の長期を必要とする生産業で、その上、森林は重要な公益的な機能を受け持っています。このため、ロングサイクルに耐える生産基盤を確立し、森林整備を行って生産性の向上を図り、合わせて公益性を発揮させる資源の管理が重大な課題とされています。
第二次大戦後に植林が急速に行われた関係で、その後の除伐、間伐などの欠かせない育林管理が一挙に到来しています。また、広葉樹は鳥獣など野生動物の楽園を築くなど、多目的性が発揮され、人間生活にも役立つところが大きいです。
但馬は山陰海岸国立公園のほか、国定、県立などの自然公園が豊かに広がり、多くの森林浴場を有しています。但馬の山々が季節感にあふれて、訪れる人の優れた保養、スポーツ、レクリェーションの場であるように、但馬の自然を愛護し、森林の整備に万全を期さなければなりません。

2015/02/10  

バイカモ

 

バイカモ

バイカモ

田君川の川面一面に咲き誇るバイカモ群落

・新温泉町(旧浜坂町)田君

●清流に咲きみだれる可憐なバイカモの大群落
新温泉町(旧浜坂町)田君の集落を流れる田君川は、浜坂港にそそぐ岸田川の支流で、ここに、全長2kmにわたるバイカモの大群落があります。澄んだ水が流れる川面一面に、星砂をまいたように無数に咲き誇る白い花の群は、思わず息をのむほど可憐で美しい光景。群生地にかかる谷橋周辺は、清流にそよぐバイカモ群落を見渡せる観光ポイントにもなっています。
バイカモはキンポウゲ科の水中生の多年草で、5~7月にかけて、「梅花藻(バイカモ)」の名のとおり、梅の花に似た直径1~2cmの白い花を咲かせます。水温15度以下の、きれいな水のところにしか自生しないので、清流の目安とされています。
なかでも田君川のように、海岸から2kmほどしか離れておらず、標高も十数mという平坦部に、これほどの大群落が見られるのは珍しいということです。
但馬では、ここの他にもバイカモ群落が各所で見られ、「カワノボリ」と呼んで食用にしているところもありまが、バイカモもまた、全国的に絶滅の危機にひんしているということです。