葛畑土人形【かずらはたつちにんぎょう】

 

葛畑土人形【かずらはたつちにんぎょう】
内裏雛
葛畑土人形 (養父市)

素朴な風合いの土人形。子守をする娘や昔話に登場する桃太郎、天神様など、素朴な風合いの土人形が数多く作られました。

葛畑土人形
■葛畑コミュニティセンター
(養父市葛畑)

・見学希望、問い合わせ
養父市立関宮公民館

TEL.079-667-2331

素朴な風合いの土人形
葛畑土びなは、前田家の初代、三良右衛門(通称友助)によって、江戸時代末期、天保年間に作りはじめらたといわれています。もとは鍋屋から製糸業、瓦の製造業をおこなっていましたが、冬期の副業として、生糸の商用で京都へ行った時、伏見で買い求めた土人形とその見聞した技法によって土びな作りを始めました。もともと三良右衛門は、他人の技法をすぐに習得する器用さを持っていたといわれています。当初、川原場に住み小路頃の山腹に窯を築いていましたが、付近の土があまり良くないので、葛畑の土を利用し、内裏雛、恵比須、大黒天などを作っていました。
2代目友助(通称俊三郎)は、原料の土を求めて明治25年(1892)葛畑に移り住み家業を継ぎました。
3代目太蔵は鳥取県で土人形、仏像、仏具、仏像の製作し技術を磨き、帰郷。鋭意、雛人形の製作に没頭し、明治末期から昭和初期にかけて、葛畑土びなの最盛期を形成しました。葛畑土びなの贈答が流行し、女子の誕生や嫁入りには欠かせないものとなり、従業員10数名を雇用、数名の売り子と村岡、湯村、関宮、大屋などの小売店を通じて美方郡、養父郡一帯へ販売していました。
4代目俊夫氏は、若くして家業を継ぎ、兵役中の4年間は休業しましたが、戦後復活させ、伝来ものの上に、さらに創意工夫を活かして新しい感覚で取り組み、雛人形はもちろん武者人形、置物、玩具、十二支など、百種類を越す作品を発表しました。
しかし、昭和63年(1988)に俊夫氏がなくなり、現在では葛畑コミュニティセンターに作品を残すのみとなっています。

2011/11/22  

地酒【じざけ】

 

地酒【じざけ】



●但馬のうまい水が酒をつくる
但馬各地にうまい酒あり。きゅ~と一杯、甘露の雫を楽しむ。日本酒ひとつとっても、精米歩合が50%以下、蔵元自信作の日本酒市場を彩る大吟醸酒、アルコール分20度前後と高く濃厚な原酒、フレッシュな風味が特徴の生酒のほか普通酒をはじめ、純米酒・本醸造酒・吟醸酒・山廃など、製造方法や原材料の違いによって多くの種類があります。
但馬の地酒の歴史も古く、約300年前から創業という老舗が多くあり、但馬ならではの風土と人情が醸し出すうまい酒をつくり続けています。近年では、地元の特産品を活かしたワインや発泡酒もつくられています。銘柄からもその地酒に込められた味わい深さを感じとることができます。
また、但馬杜氏は日本各地でも活躍し、長年の知識と経験、熟練の技が高く評価されています。

●豊岡市
・翔鸛/但馬酒造 0796-22-3248
・城崎地ビール/グビガブ 0796-32-4545
・雪之梅/友田酒造 0796-42-1020

・楽々鶴/出石酒造 0796-52-2222
・そば粉入り発泡酒・出石浪漫/城山ガーデン 0796-52-7530

●香美町
・香住鶴/香住鶴 0796-36-0029
・梨花一輪(梨ワイン)/トキワ 0796-36-0127

●新温泉町(旧浜坂町)
・風鶴/吉村酒造 0796-83-3110

●養父市
・夫婦杉/八鹿酒造 079-662-2032

・仙櫻/山陽盃酒造 0790-62-1010
・関のみやび/銀海酒造 079-667-2403

●朝来市
・坑内熟成酒・岳/シルバー生野 079-679-2010

・但馬/此の友酒造 079-676-3035
・竹泉/田治米合名 079-676-2033

2011/11/22  

ネクタリン【ねくたりん】

 

ネクタリン【ねくたりん】

ネクタリン
●桃の一種の新しいフルーツ
ネクタリンは養父市の特産品。桃とスモモを掛け合わせた果物で、表面に桃特有の産毛がなく、つるんとしています。ジューシーで爽やかな甘みが人気。4月頃にピンクのかわいい花が満開となり、実は6月中旬から夏が旬。
国道9号線の養父市はさまじ峠から、但馬楽座へ向かう中ほどにある「フルーツの里やぶ」では、季節によって甘い香りをいっぱいに漂わせフル-ツが、農家から持ち込まれ集出荷、直接販売も行っています。もちろんネクタリンも店頭に並びます。また、加工品や果物に限らず四季折々の商品も販売しています。

・フルーツの里やぶ 079-664-2241

2011/11/22  

郷土料理【きょうどりょうり】

 

郷土料理【きょうどりょうり】

麦めしとろろ
青大豆どうふ料理


鉢伏鍋


田舎料理

●地元の食材を使ったふるさとの味
麦めしとろろ【豊岡市日高町】
神鍋高原の素朴なふるさとの味。開店以来の名物メニューは、麦めしとろろと季節の野菜料理。丹念にすったとろろは粘りがよく、香ばしい麦ごはんとの相性は抜群。口の中にまったり感とご飯の甘みが広がります。その上に、旬の山菜や地物野菜の皿が並び、季節を感じさせてくれます。5月~11月の期間限定営業
・風穴庵 0796-45-0551

ハス料理【豊岡市竹野町】
豊岡市竹野町三原でハスを自家栽培。7月からお盆の頃にかけて500本の花が見事に咲きそろいます。豆腐、団子、お茶、茶わん蒸し、茎ご飯など、ハスを余すことなく使った料理が味わえます。ハスはダイエットや肌荒れ、便秘、肝臓病にも効く、医薬的効果を持っているとか。他にも、但馬牛の焼き肉や三原そば、山菜、栃餅ぜんざいなどもあります。
・北野屋 0796-48-0714

青大豆どうふ料理【豊岡市竹野町】
地元でとれた青大豆と、天然のニガリだけを使い、地元有志のご婦人たちが昔ながらの製法でつくった風味豊かな豆腐料理。湯豆腐、豆乳入り茶わん蒸し、マスの南蛮漬け、手打ちそば、自家製コンニャク、山菜などの料理がずらりと並びます。
・すのたにや 0796-48-0719

鉢伏鍋【養父市関宮】
鉢伏の民宿オリジナル・冬の名物鍋。しょう油味のダシに、カモ肉と、カモとキジの合わせミンチをスプーンですくって肉団子にして鍋に入れます。地元の野菜もたっぷり。キジからとてもいいコクのあるダシが出て、ますますおいしくなります。このスープにうどんを入れると、これがまた美味。宿ごとに味も工夫をこらしています。
・やぶ市観光協会氷ノ山鉢伏支部 079-667-3113

田舎料理【豊岡市但東町】
山のふもとの農村民宿。囲炉裏のまわりには、自家製コンニャク、豆腐、十割そば、山菜・野菜の天ぷらや煮物、魚・肉など、季節ごとに旬のものが並びます。おいしい水で炊いたごはんも最高。畑に行って野菜の収穫やコンニャクづくり、そば打ち、餅つきなど、農村での生活体験もできます。食事だけの利用も宿泊も可能。(要予約)
・八平 0796-56-1116
・善 0796-56-1801

2011/11/22  

鯉料理【こいりょうり】

 

鯉料理【こいりょうり】

鯉料理
●円山川の豊かな水で育った鯉の料理
鯉の里、養父市養父市場の名物料理。鯉養殖のはじまりは江戸時代、それ以前からともいわれ、円山川から引き入れた水を利用して、盛んだった養蚕のサナギを餌に食用の黒鯉を飼ったのがはじまりとされています。参勤交替の陣屋もあった宿場町で、郷土色豊かなごちそうとしてふるまわれてきました。水質の良い円山川の水のせいか、泥臭くなく身がしまって、歯応えがしっかりしています。あらいや姿煮、中華風の丸揚げ、まろやかな酢の物、体も温まる鯉こくなど調理法もいろいろ。また、ウロコの唐揚げは珍味中の珍味。季節によっては水炊きや鯉すきもあります。

2011/11/22  

渓流魚料理【けいりゅうさかなりょうり】

 

渓流魚料理【けいりゅうさかなりょうり】

ヤマメ


アマゴ料理

●渓流の恵みを受けた川魚料理
豊かな自然に恵まれた但馬は、美しい清流や滝がたくさんあります。そこには鮎、ヤマメ、アマゴ、ニジマスなどの川魚がイキイキと暮らしています。渓流の恵みをいっぱいに受けた川魚料理の素朴な味が引き立ちます。塩焼き、刺身、唐揚げ、天ぷら、甘露煮など食べ方もいろいろ楽しめます。

鮎料理
大屋川の清流で育った鮎は「大屋次郎」の名で呼ばれ、小ぶりながらクセがなく食べやすいのが特長。養父市大屋町あゆ公園では、つかみ取りや釣りを体験でき、レストランでは鮎のコース料理も味わえます。(要予約)
また、矢田川でとれた新鮮な鮎料理も逸品。
・やぶ市観光協会大屋支部 079-669-1104

・香住観光協会 0796-36-1234
・香美町村岡観光協会 0796-94-0123

ヤマメ料理
清流が育てたヤマメを、川魚の香ばしさを生かしたコース料理でどうぞ。ヤマメの塩焼き、刺身、寿司などのほか、山の幸を使った季節感たっぷりの料理を一緒に食べられるお店もあります。昔ながらの素朴な味わいとあたたかいもてなしに心からくつろげます。
・神鍋観光協会 0796-45-0800
・やぶ市観光協会氷ノ山鉢伏支部 079-667-3113
・香美町村岡観光協会 0796-94-0123

アマゴ料理
アマゴはヤマメと共に渓流の魚として釣り人に人気があります。ヤマメと異なり朱点があるのが特徴。但馬の渓流で育ち、身が引き締まったアマゴをご賞味ください。
・香美町村岡観光協会 0796-94-0123
・小代観光協会 0796-97-2250
・生野町観光協会 079-679-2222

ニジマス料理
神鍋高原から伏流水が湧き出している豊岡市日高町十戸は、豊かな水量と一定した水温を利用し、大正時代からニジマスの養殖が盛んです。ニジマス釣りと料理が楽しめ、低脂肪な白身の淡泊さを活かした料理は女性に人気があります。
・神鍋観光協会 0796-45-0800

2011/11/22  

そ ば

 

そ ば

出石皿そば


赤花そば

平家そば

高中そば

●それぞれのこだわりを持ったそば
出石皿そば【豊岡市出石町】
約300年前、在来そばにお国替えで信州上田のお殿様が連れてきたそば職人の技法が加わったことに、はじまるといわれています。挽きたて、打ちたて、ゆがきたての伝統を守り、現在では約50軒のそば屋が軒を並べるほど。白磁の出石焼の小皿に分け入れるのも特徴。ネギ・大根おろし・生たまご・とろろいもなどの薬味を入れていただきます。小皿を箸の高さぐらい(約15皿分)食べあげると「そば通」といわれるとか。
・NPO法人但馬國出石観光協会 0796-52-4806
・そば打ち体験可の店舗有(要予約)

赤花そば・水そば【豊岡市但東町】
白い花の中に珍しい赤い花を咲かせる赤花そば。そば粉100%だけを使い、つなぎを一切使わないこだわり。純粋な風味があり、しっかりコシがあり何もつけずに食べるとそば本来の味を感じることができます。極みは「水そば」、冷たい水にゆがいたそばだけを盛り、薬味もそばつゆもなく、箸休めの漬け物だけでいただくというもの。また、そば通にはうれしい、そば畑のオーナー制度やそば打ち体験もあります。
赤花そばの郷 0796-56-0081
(土日祝営業・平日は要確認)
・そば打ち体験可(要予約)
・シルク温泉やまびこ お食事処たんとう 0796-54-0141

床瀬のそば【豊岡市竹野町】
ほのかに柚子の香り、やや濃いめのつゆで、あっさりと味わえる床瀬そば、見た目は細くて繊細、かなりコシが強い。甘みをおさえたつけだしと相性が良い椒そばなど、山間の里に、地元のそば打ち名人がそば粉と自然薯だけで打つ店が点在。素朴な田舎そばが評判で、囲炉裏を囲んで郷土料理とともに楽しめる店やそば打ち体験ができる店などふるさとの味を満喫できます。
・たけの観光協会 0796-47-1080

平家そば【香美町香住区】
約800年前、平家の落人が住みついたという伝説を持つ集落にあるそば。つるつると舌触りがよい繊細な味。だしは調味料だけを先にあわせた「かえし」を使っています。
・平家の里 0796-34-0100

高中そば【養父市】
地元のおかあさんたちが心を込めて打つそば。細かく丁寧にひいたそば粉に山芋を加えたもので、素朴でしっかりとしたコシがあります。箸休めに山椒、わさび、ふきなどの山菜が添えられているのもうれしい。
・高中そば処 079-665-0364
・そば打ち体験可(要予約)

2011/11/22  

但馬ビーフ【たじまびーふ】

 

但馬ビーフ【たじまびーふ】

但馬ビーフ
ステーキ
●神戸牛、松阪牛、近江牛の素牛は但馬牛
「山でつくり草で飼う」と昔から但馬牛は言われてきました。山間の豊かな自然の中で丹精込めて育まれ、品位に富み血統の良い牛として知られています。
但馬ビーフの特長は、美しい鮮紅色にきめの細かい霜降り。霜降りの脂肪分が適度に肉全体にとけだし、やわらかく舌触り良い但馬牛独特のまろやかさが醸し出されます。

ステーキ
分厚い但馬ビーフを鉄板の上でジュージュー焼くと良い香りが食欲をそそります。手ごろな値段で本格但馬ビーフのフルコースを味わえるのは、やはり産地だからこそ。舌にとろける贅沢を味わってください。

すきやき
しょう油だれに、野菜と肉の旨みが程良く溶け合い、いっそうおいしさが増します。

・神鍋観光協会 0796-45-0800
・たけの観光協会 0796-47-1080
・やぶ市観光協会 079-664-1555

・香美町村岡観光協会 0796-94-0123

・小代観光協会 0796-97-2250
・湯村温泉観光協会 0796-92-2000

2011/11/21  

但馬ファンクラブ【たじまふぁんくらぶ】

 

但馬ファンクラブ【たじまふぁんくらぶ】
●関連情報
但馬ファンクラブ
●但馬の情報・特産品キャッチ、旅先で使える割引券
 但馬ふるさとづくり協会が主催。但馬にお住まいの方も、そうでない方も、但馬に興味がある方ならどなたでも入会できる但馬ファンのためのクラブです。入会すると、但馬のレジャー・グルメ・温泉などの観光情報や、宿泊・飲食・おみやげ・レジャー施設など200以上の施設で利用できる「トクトク券」(割引券)が付いた「パスポート」が手に入ります。
1年会員(1,000円)と3年会員(3,000円)があり、コース毎に複数の「会員特典」が用意されています。但馬の情報や特産品などから、自分の希望する特典を選べます。
但馬のあらゆる情報が手に入るので、遠くにいながら但馬を身近に感じたり、但馬に遊びに来るときに使ったりと、但馬の旅を快適にサポートしてくれます。

(公益財団法人)但馬ふるさとづくり協会
・0796-24-2247
・兵庫県豊岡市山王町11-28

2011/11/21  

上垣守国養蚕記念館【うえがきもりくにようざんきねんかん】

 

上垣守国養蚕記念館【うえがきもりくにようざんきねんかん】
上垣守国養蚕記念館
上垣守国養蚕記念館

養蚕秘録

●関連情報
養父市役所

●但馬養蚕業の先駆者、上垣守国を顕彰する記念館
 上垣守国は、1753年(宝暦3)に蔵垣で生まれました。(生家はこの建物の約500m東)18歳の時に福島県へ行き、蚕種を研究、20歳の時から養蚕を但馬、丹波、丹後地方に広めました。その後、1802年(享和2)『養蚕秘録』(全3巻)を著しています。『養蚕秘録』は、蚕の起源から種類、伝説、飼育法等を絵入りで解説したもので、フランス、イタリアなどでも翻訳されました。(同館では複製を展示)
1階の土間には、かつて多くの農家で精米に使用した唐臼を設置。また、養蚕に関する全国各地の書籍や資料などが収められています。繭や神社のお札、守国の愛用した矢立ての他、手織り絹物なども展示されています。2階には、かつて養蚕で実際に使用されていた蚕具や農林器具などが集められています。昭和初期の養蚕住宅を復元し、当時の養蚕農家の暮らしが忠実に再現されている記念館です。

上垣守国養蚕記念館
・079-669-1580
・兵庫県養父市大屋町蔵垣246-2

・毎週月・火、年末年始(12/28~1/3)休館
その他都合により臨時休館の場合あり
・午前10時~午後4時
・入館無料