長楽寺・但馬大仏【ちょうらくじ・たじまだいぶつ】
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●世界最大級の木造三大仏を安置 天平年間(729年ごろ)に行基が開創し、約1200年の歴史をもつ真言宗の名刹・長楽寺には、金色に輝く世界最大級の木造三大仏「但馬大仏」が安置されています。樟材の寄せ木造りで、身の丈15mを超え、132万枚もの金箔(21.8km)で全身を覆われた3体の大仏は、中国でのべ2万人余りの仏師が3年かかってつくりあげたもの。はるばる海を渡って、平成6年に開眼法要がおこなわれました。 「大仏殿」は、間口55m、奥行き35m、高さ40m、東大寺の大仏殿をモデルにした建物で、3体の但馬大仏と806体の御仏が安置されています。3体の「但馬大仏」は、中央に釈迦如来像(15.2m)、向かって左に阿弥陀如来像(15.8m)、右に薬師瑠璃光如来像(15.2m)が、おだやかな表情で並んでいます。床面から光背の最上部までは実に25.3mもあり、木造で座像、さらに金箔仏ということでは、世界的にも類をみないほどの大きさです。 長楽寺の広大な境内には、大仏殿のほかに、幾何学的な造形美の「大門」、日本で2番目の高さを誇る70mの「五重塔」、長楽寺の本堂「薬師堂」、宝の道七福神霊場・但馬七福神霊場の「弁天堂」などが配され、回廊や舞台が設けられています。薬師堂にまつられている本尊・薬師瑠璃光如来は、7年ごとに2日間だけ開帳される秘仏です。 ■但馬大仏 |