西光寺【さいこうじ】
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●寛政年間に寄進された石灯籠 西光寺は、浄土真宗に属する寺院で、本尊に阿弥陀如来像が安置されています。創立時期は不明ですが、近江国犬上郡夏河の里出身の小林和泉守親正が、天正年間に芦屋城にきて、その後落城により浜坂に住んだといわれています。 |
西光寺【さいこうじ】
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●寛政年間に寄進された石灯籠 西光寺は、浄土真宗に属する寺院で、本尊に阿弥陀如来像が安置されています。創立時期は不明ですが、近江国犬上郡夏河の里出身の小林和泉守親正が、天正年間に芦屋城にきて、その後落城により浜坂に住んだといわれています。 |
相応峰寺【そうおおみねじ】
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相応峰寺 新温泉町(旧浜坂町)清富 ・木像十一面観音菩薩立像 国指定彫刻 ・絹本著色 両界曼茶羅図2幅 絵画 県指定文化財 ・圓通殿 県指定文化財 |
●平安時代の写実的で精密な十一面観音立像を安置 浜坂湾に突き出た岬の山頂、相応峰寺は古く天平のころ(729~748)に開かれた天台宗の寺院です。観音堂には平安時代前期の国指定重要文化財にも指定されている十一面観音立像が安置されています。 2mを越す大像、両手両足のほとんどを一木で刻み出しています。人間的で量感があり写実的、着衣のひだや裳裾(もすそ)など鋭く精密に刻み込まれ、全体の均整がとれて、しかも力強さがみなぎる作品です。唐から都(中央仏)に入ってきた但馬ではめずらしい檀像派の作品と考えられています。 |
正楽寺【しょうらくじ】
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正楽寺 ・美方郡新温泉町前 ・鰐口 県指定文化財(工芸品) |
●室町時代から伝わる仏具が納められた寺 開創した年代は不明ですが、江戸時代の1837年に隣家の火災で焼け、再建されたとの記録が残っています。 寺に保管されている「鰐口」(仏堂の正面軒先につり下げられる、金属製梵音具の一種)は銘帯の左右に「応永三十五年(1428年)戊申三月八日」と記されており、憧座には美しい蓮華が浮き彫りされています。室町時代の貴重な文化財でもあり、この寺の歴史の古さをうかがい知ることができます。 |
善住寺【ぜんじゅうじ】
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善住寺 ・新温泉町熊谷・木造阿弥陀如来坐像 (彫刻) 県指定文化財 |
●桧一本木造り坐像「阿弥陀如来像」を安置 |
玉田寺【ぎょくでんじ】
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玉田寺 ・美方郡新温泉町七釜 ・石造宝篋印塔 県指定文化財(建造物) 宝篋印塔 |
●県内最古の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が残る寺院 室町時代の応永年間(1394~1428年)、南溟禅師によって開創したと伝わる、臨済宗大本山天竜寺派の寺院です。当初は退耕庵と称していましたが、1648年に現在の退耕山玉田寺へと号を改めました。江戸時代後期の1777年に本堂を建立し、本尊は地蔵菩薩を拝み安産の守護仏として地元の信仰を集めています。 |
正福寺【しょうふくじ】
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正福寺 ・新温泉町(旧温泉町)湯 ・不動明王立像 県指定文化財 ・ショウフクジザクラ 県指定天然記念物 |
●湯村温泉の開祖・慈覚大師創建の名刹 旧温泉町の荒湯を見下ろせる場所にあり、境内には夢千代像が佇んでいます。ここに咲く珍しい桜を見に、毎年多くの人が訪れます。この桜は、キンキマメザクラとヤマザクラの自然交配種で メシベが2~4本もあるという珍種。正福寺で発見され、「正福寺桜」と命名されました。4月上旬~中旬に咲き、花弁は50枚以上のものもあって、樹齢に関係しているといわれています。 嘉祥元年(848)、慈覚大師が湯村温泉開発の際に創建したと伝えられる名刹で、本堂には平安後期の作と考えられる不動明王立像が本尊として安置されています。 県の文化財に指定されているこの像は21年毎に開帳される秘仏で(2004年開帳)、普段は見ることが出来ません。高さ134.5cm、桂の木の一本造りで、面貌は引き締まり、明王としては怒りの表情が少ないものです。衣文の皺の表現に特色のある翻波式手法が用いられ、全体的に作風は素朴。この地方で造られた物と考えられています。 山門脇には、慶安の変(由井正雪の乱)の首謀者の一人、熊谷直義が建てた両親の供養碑があります。熊谷直義は、幕府転覆計画・慶安の変の発覚直後、この地に潜んで天寿を終えました。その遺品が寺内に保存されています。 湯村温泉と共に歴史を刻んできた由緒ある正福寺。賑わう温泉街を見守りながら、今も静かに時を刻んでいます。 |
楞厳寺【りょうごんじ】
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楞厳寺 ・新温泉町(旧浜坂町)田井 ・絹本著色 南溟禅師像1幅 ・絹本著色 夢窓国師像1幅 ・絹本著色 仏国国師像1幅 ・絹本著色 山名時熈像1幅 ・夢窓国師書状1幅1通 ・楞厳寺文書4巻4幅 ・服部庄重案1巻 ・妙法蓮華経 伝順徳院女消息経8巻 ・仏説阿弥陀経観無量寿2巻 |
●南北時代から但馬に現存する貴重な古文書を所蔵
田井の松尾谷にあり、但馬に現存する貴重な古文書を所蔵。南北朝時代では夢窓国師書状・香住朝綱寄進状、室町時代では山名常熈寄進状・山名持豊安堵状があります。 戦国時代に焼失し、文政4年(1821)にも再度焼失していますが、貴重な古文書が大切に保管されています。 |