2013/05/28  

魚ケ滝・黒川渓谷【うおがたき・くろかわけいこく】

 

魚ケ滝・黒川渓谷【うおがたき・くろかわけいこく】

魚ケ滝
金・銀宝探し体験

●関連情報
生野町観光協会

●朝来市山県立自然公園の美しい黒川渓谷
黒川渓谷
市川の源流にある黒川渓谷は、上流に関西電力・黒川ダムをかかえ、臨済宗の名刹・大明寺~黒川温泉~魚ヶ滝~銀山湖まで至っています。市川は黒川渓谷付近で著しく屈曲して流れています。これは、かつての蛇行が現在まで引き続き残っている「嵌入(かんにゅう)蛇行」と呼ばれるもので、切断寸前の地形がいくつも連続していて、奇岩が多く、奇景に満ちた渓谷美を見せています。一帯は朝来市山県立自然公園に指定されており、清流に映る四季の自然が美しく、ことに秋の紅葉は絵のように鮮やか。渓流釣りにも格好のスポットです。

渓谷の一角にわく温泉「黒川温泉」は、炭酸水素イオン(重曹)を多量に含むアルカリ泉で、肌がすべすべになる“美人の湯”。露天風呂もある外湯施設「黒川温泉」と、近くに素朴な民宿があります。
温泉の向かいにある「黒川自然公園センター」は、朝来郡山に生息する動物・昆虫・植物などの学習館。パソコンやビデオで地元の自然を学習できる展示や、喫茶コーナーがあり、草木染め・そば打ちなどの田舎体験もできます。

魚ヶ滝
黒川渓谷の「魚ヶ滝」は銀山湖の上流にあります。ふた筋の滝から水がほとばしり、その流れにはさまれた岩が、魚が滝のぼりをしているように見えるところから名前がつきました。朝来群山県立自然公園随一の景勝地として知られ、とくに夏は涼を求めて訪れたハイカーやキャンパー、川遊びを楽しむ子どもたちでにぎわいます。
近くには自然休養村センター「魚ヶ滝荘」があります。ここにはキャンプ・オートキャンプ場、魚のつかみ取り、バーベキュー場などの施設があるほか、鉱山のまち・生野ならでは、砂金掘気分で砂の中から金や銀を見つける「金・銀宝探し体験」ができます。
・魚ケ滝荘 079-679-4334
・兵庫県朝来市生野町魚ケ滝

2013/05/28  

さのう高原【さのうこうげん】

 

さのう高原【さのうこうげん】

さのう高原

 

●関連情報
さのう高原

●パラグライダーのメッカ、みんなが楽しめるレジャーゾーン
さのう高原は、朝来市の南西部、八代・山本・土肥地区にまたがる馬場山山麓に広がる、標高約400mの高原。

世界的に有名なミッシェルウェルビィが、風向き、地形ともに最高の条件と絶賛したパラグライダーのメッカで、公認大会も開催できる規模を誇っています。
初心者の体験フライトから本格的なフライトまで楽しめるほか、テニスコート、キャンプ場、スポーツ広場、宿泊施設「スカイビラさのう」、ログハウス、野外炊事場なども整備されており、緑の中、幅広く楽しめるレジャーゾーンとなっています。

高原中腹の山林、農園、茶畑などに囲まれた静かな環境にある宿泊施設「スカイビラさのう」(さのう高原農林漁業体験実習館)は、多目的な宿泊施設。一般の宿泊のほか、各種の研修や会議、忘年会や新年会などの会場として、また食堂だけでも利用できます。地元の白木を使って、イス、プランターなどが作れる「木工加工体験室」では手作りのおもしろさが味わえます。
アウトドア派には貸し出し用の「ログハウス」もあり、自然の中で屋外バーベキューを楽しむなど、家族やグループでのんびりと過ごすことができます。

「スカイビラさのう」に隣接するパラグライダースクールには、初心者向けの1日体験コースから、本格的なパイロットコースまであり、だれでも気軽にパラグライダーが楽しめます。周辺にはナイター設備付きのテニスコート、子どもも楽しめるパターゴルフ場などがあります。

さらに平日は都会で働き、週末は自然に囲まれてゆっくりと過ごす生活が実現できる土地賃貸形式の「セカンドハウス村」で、新しい生活も提案しています。

スカイビラさのう
・兵庫県朝来市佐嚢字土肥上山66-1

・079-677-1855
・9時~16時
・水曜定休
・ログハウス、宿泊棟、キャンプ場
など

2013/05/28  

蔵垣かいこの里交流施設【くらがきかいこのさとこうりゅうしせつ】

 

蔵垣かいこの里交流施設【くらがきかいこのさとこうりゅうしせつ】

道路脇にある蚕の看板
 

●関連情報
養父市役所

●地域おこしの拠点、次世代へ伝え継ぐ蚕の里
 江戸時代に但馬養蚕業の基礎を築いた上垣守国を輩出した大屋町蔵垣地区では、地域住民が養蚕と桑で地域の活性化に取り組んでいます。明治時代の最盛期には年4回の養蚕が行われていましたが、化学繊維の普及などにより昭和後半頃には低迷。同地区でもすでに十数年前に養蚕業は廃れていました。しかし、地域の活性化を目指す地区住民らの活動により養蚕が復活。その伝承や特産品の開発などが進められてきました。
この活動拠点として2004年に誕生したのが「かいこの里交流施設」です。上垣守国養蚕記念館に隣接し、桑の葉茶や桑の実ジャムなどの特産品、繭や桑の葉・実を利用した人形などを販売しています。また、地域の食材を使ったうどんなど懐かしい味を楽しむこともできます。
囲炉裏を囲んでのんびりとするなど、訪れた人と地域住民の交流の場であるとともに、繭からの糸を引きや織物体験など、次代を担う子どもたちへの伝習の場でもあります。

蔵垣かいこの里交流施設
・079-669-1580
・兵庫県養父市大屋町蔵垣246-2

・午前10時~午後4時
・毎週月曜日、年末年始(12/28~1/3)
・大型バス駐車場有

2013/05/28  

城崎町城崎温泉地区【きのさきちょうきのさきおんせんちく】

 

城崎町城崎温泉地区【きのさきちょうきのさきおんせんちく】
城崎温泉
城崎町城崎温泉地区

・豊岡市城崎町
・兵庫県景観条例

景観形成地区

城崎温泉

●関連情報
城崎温泉観光協会

●古くから文人に愛された歴史ある湯の町の美観
 1,400年もの歴史を持つ狭い谷間に開けた山陰の名湯。城崎の中心を流れる大谿川沿いに、古めいた石づくりの太鼓橋が数十メートルおきに掛かり、柳並木が続きます。春には約160本の桜が大谿川に咲き、散った桜の花びらが流れ、花筏となります。

その町並みは古くから「駅は玄関、道は廊下で宿は客室。土産物屋は売店で、外湯は大浴場」といわれてきました。
大谿川沿いには、木造2階~3階建ての古い旅館が立ち並び、小説家の志賀直哉が湯治をした三木屋などを始め、大正ロマンの風情を漂わす様々な旅館があります。
温泉街には、鴻の湯といわれる最古の湯を始め、7つの外湯が立ち並び、温泉客は情緒豊かな7湯巡りを楽しみます。
1963年(昭和38)には温泉街と、大師山山頂を結ぶ城崎ロープウェイが開通し、山頂から湯の町・城崎温泉を見渡せるようになりました。また、電線のない光景が広がる駅通りは、近年、電柱がすべて地中化され、さらなる景観づくりが進められています。

2013/05/28  

玉水神社のムクノキ林【たまみじんじゃのむくのきりん】

 

玉水神社のムクノキ林【たまみじんじゃのむくのきりん】

・県指定天然記念物
・養父市玉見

●巨木が生い茂る社そう林
菅原道真を祀る玉水神社は、かつて洪水により流された時、同地であ最も樹木の茂った現在地を選び、移築されたと伝わります。樹齢300年以上のムクノキ、イチョウ、ケヤキなどの社そう林が県の天然記念物に指定されています。
樹高30メートルを超える巨木が並び立ち、荘厳な印象を与えています。特に樹高約40メートル、幹周り約5.5メートルのムクノキは、但馬地域で稀にみる巨木です。

2013/05/28  

コウノトリ

 

コウノトリ

コウノトリ
国指定特別天然記念物
コウノトリは日本にすむ鳥の中ではもっとも大きな鳥で、翼の長さは58~67センチ。翼を開くと2メートルに達する。長い首と脚、太く長いくちばしをもった水辺の鳥で、学名キコニア・ボイキアナ(Ciconia boyciana)・英名ジャパニーズ・ストーク(Japanese Stork)。または、オリエンタルホワイト ストーク(Oriental white stork)

体の羽は白く、脚は赤い。目のまわりとのどは赤い皮膚が見え、翼は風切羽が黒く、体重は4~6キロある。日本以外ではソ連のウスリー地方・アムール地方、中国東北部に住んでいるが、どこも数が減っている。


コウノトリの郷公園
・TEL0796-23-5666
コウノトリ文化館
コウノピア

・TEL0796-23-7750
・豊岡市祥雲寺
・午前9時~午後5時
・毎週月曜日休館 無料
 

●関連情報
コウノトリの郷公園
コウノトリ文化館
コウノトリ市民研究所

●生態
 コウノトリは木の上に巣をつくります。枝やワラ、草をしきつめた大きな巣です。エサは川、池、沼、水田、草原で魚やカエル、昆虫など生きた小動物。ドジョウやナマズなど、うろこが小さく、骨も比較的にやわらかい魚を好み、トノサマガエル、イナゴ、バッタ、コオロギもよく食べ、ネズミやスズメなども捕まえて食べることもあります。
卵を産むのは3月中旬から4月下旬ころにかけて、卵は1~2日おきに3~4個くらい産みます。卵の大きさは直径7.5cm、短経5.5cm、重さは130gほどで、ニワトリの大きさの2倍あり、色は白色。卵はオスとメスが交替で抱き、約35日ほどでヒナがふ化します。エサも交替で取りに行き、夫婦が協力して育てます。ふ化して2カ月もすると親と同じくらいに成長し、巣立ちします。5年で成鳥となります。コウノトリは一夫一婦制を守り、夫婦でヒナを育てる鳥です。
コウノトリは発声器が発達していないので声が出せません。その代わりにくちばしを開閉して「カタカタカタ」と大きな音をたてます。これをクラッターリングといい、愛情の表現や、外敵に対する警戒、威かくの意味があります。

●歴史
明治維新の頃までは、コウノトリは日本の各地に住んでいましたが、維新以後乱獲され、急に数が少なくなりました。明治25年、保護の勅令が出され、明治27年狩猟法が公布され、ようやく法によって保護されることとなりました。大正10年、豊岡市出石町桜尾にある鶴山のコウノトリが天然記念物に指定され、コウノトリ黄金時代にはいりました。
しかし、水田でエサをついばむコウノトリは大きな脚で苗を踏み荒らし、農家の人々にあまりよい印象を持たれていないこともありました。
太平洋戦争で国有林の鶴山の松が伐採され、食糧増産のためにと水田に来るコウノトリをおびやかしたために、四散してしまいました。
昭和26年、養父市八鹿町浅間にコウノトリの巣ごもりを見つけ、天然記念物の指定を鶴山より浅間へ変更しました。このころから、コウノトリは豊岡市周辺に移動をはじめ、昭和28年、天然記念物の指定を「棲息地」からコウノトリという「種」の指定に切り替え、全国的に保護されることになりました。
昭和30年、コウノトリ保護協賛会(のちに但馬コウノトリ保存会と改称)が発足し、保護事業を組織化して、官民一体となって進めることとなり、ドジョウの給餌やそっとしてやる運動などを展開してきました。
昭和31年、天然記念物を特別天然記念物に指定されました。ところが、この頃から繁殖するものはなく、昭和33年と昭和34年に豊岡市福田で1羽ずつヒナがかえったのを最後に、年々その数は少なくなる一方でした。
そこで、昭和40年、保護と増殖のため人工飼育に踏み切り、全国唯一の専門施設「コウノトリ保護増殖センター」が豊岡市に誕生しました。
しかし、昭和46年野外での生息は、豊岡市百合地の人工巣塔にいた最後の一羽が傷ついて死亡しました。
昭和60年7月ソ連ハバロフスク地方から兵庫県に6羽が贈られ、飼育場に入舎しました。センターができてから25年目の平成元年、待望のヒナが誕生しました。その後、次々とヒナが育っていきました。
平成11年「兵庫県立コウノトリの郷公園」がオープンし、世界で初めて、コウノトリを自然に帰す活動が始まりました。
平成17年9月には、コウノトリ野生復帰の第一歩として、9羽のコウノトリが試験放鳥。平成19年7月には、国内の自然界で46年ぶりとなる野生コウノトリのヒナが巣立ち、野生復帰計画は大きな一歩を踏み出しました。

開園10周年にあたる平成21年は、豊岡市但東町唐川区放鳥拠点からコウノトリ2羽が放鳥され、2009年11月1日現在、38羽のコウノトリが放鳥されています。コウノトリの郷公園やボランティアにより、放鳥個体の追跡調査が行われています。

こちらよりコウノトリの動画をご覧いただけます。

2013/05/28  

甘棠亭【かんとうてい】

 

甘棠亭【かんとうてい】

甘棠亭
・養父市八鹿町伊佐
・県指定重要文化財

伊佐の黒松(九思の松)
・県指定重要文化財

●出石藩主を迎えた休憩所
江戸時代の最新技術が使われた伊佐の新田開発は、出石藩に願い出て行われた町人による水田開発です。延宝4年(1676)3月3日、時の出石藩主・小出英安公が自ら視察に赴くことになりました。この時、藩主を迎える休憩所として建てられたのが甘棠亭です。旧小出医院と小出家本宅の間にあります。一重入母屋造で茅葺、内部には上段の間と下段に分けられ、藩主を迎える格式を持ちます。
地誌「但馬考」を編集した出石藩の儒官・桜井舟山は当家に生まれ、その師である伊藤蘭嵎が「甘棠亭」と名付けました。
文化15年(1818)にも藩主・仙石政美公を始めとする147人を迎え、さらに文政7年(1827)にも政美公は甘棠亭に訪れました。藩主御座所の姿を今に伝える貴重な遺構として、兵庫県の重要文化財に指定されています。
甘棠亭が建てられた際、庭の一角に「九思の松」という黒松が植えられ、長らくシンボルとして県の文化財にも指定されていましたが、昭和52年に滅失。現在は石碑が建立されています。

2013/02/05  

浜坂かにソムリエ【はまさかかにそむりえ】

 

浜坂かにソムリエ【はまさかかにそむりえ】
浜坂カニソムリエ
浜坂かにソムリエ

浜坂カニソムリエ
浜坂カニ

関連情報
浜坂観光協会

●カニのことならおまかせ!カニを知り尽くしたかにソムリエ
日本屈指の松葉ガニ水揚げ量を誇る兵庫県新温泉町浜坂のまちは、安定した良質のカニを提供するカニ元として注目されています。
浜坂では旅館・民宿の女将さんなどを対象に「かにソムリエ」制度を設立。3年間・約30回の研修を重ね、試験に合格した人だけがかにソムリエの称号が与えられ、宿泊者にカニの美味しい食べ方や殻のむき方、カニに合うお酒、地域の観光スポットまで案内してくれます。また、かにソムリエを対象に上級資格である「シニアソムリエ」を設けており、これも2年間の研修が必要で、カニのさばき方など実技の腕も試されます。
かにソムリエは松葉ガニについてはもちろん、地域の観光や歴史、おもてなしの心得などを修得した、まさにカニのエキスパート!「かにソムリエのいる宿」は浜坂観光協会で紹介してくれます。

浜坂観光協会
・0796-82-4580

2013/01/31  

米里薬師堂【めいりやくしどう】

 

米里薬師堂【めいりやくしどう】

米里薬師堂

・養父市八鹿町米里
・県登録有形文化財

●彫刻付きの蟇股で飾られた薬師堂
17世紀後半の建築とされており、市内最古の薬師堂で、薬師如来坐像等を祀っています。明治初期の廃仏棄釈で、地域住民が現在地に移築し、保護してきました。薬師堂は一辺が5.9mの正方形で木造平屋建ての瓦葺。土間に床板を張り、畳敷にする改修が行われていますが、壁面の一部には当初の窓や腰板が残っています。禅宗様建築で、建物の柱は先端を丸く削った粽(ちまき)という方法が採用されています。
薬師堂外面にある蟇股(かえるまた)の彫刻には天女、竹に虎、蓮、梅に鶯、象、松、菊水の彫刻があり、江戸時代前期の彫刻として貴重なものとされています。
平成23年8月16日に兵庫県登録有形文化財に登録されました。

2013/01/30  

口銀谷銀山町ミュージアムセンター 【くちがなやぎんざんまちみゅーじあむせんたー】

 

口銀谷銀山町ミュージアムセンター
【くちがなやぎんざんまちみゅーじあむせんたー】

●関連情報
口銀谷銀山町ミュージアムセンター


●生野銀山町にある古民家の佇まい

昭和初期の和風建築と大正期のタイル貼り洋館が独特の雰囲気を醸し出す口銀谷銀山町ミュージアムセンター。洋館を含む東側の建物は、播但鉄道(現在のJR播但線)の祖である浅田家の分家として建てられ、西側の町屋は吉川家の分家として建てられました。東側は戦後カトリック教会の管理となり、礼拝堂は今も現役です。
平成22年にこの2つの建物を同時改修し、口銀谷銀山町ミュージアムセンターとしてオープン。風格のある古民家の佇まいを間近で見学することができます。蔵はギャラリーとして、本館もレンタルスペースとして貸し出しています。

口銀谷銀山町ミュージアムセンター
・079-670-5006
・兵庫県朝来市生野町口銀谷618-1
・午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
・月曜(祝祭日の場合は翌日)、年末年始休館
・入館無料