2015/02/02  

日本・モンゴル民族博物館【にほんもんごるみんぞくはくぶつかん】

 

日本・モンゴル民族博物館【にほんもんごるみんぞくはくぶつかん】

日本・モンゴル民族博物館
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●関連情報
日本・モンゴル民族博物館
但東シルクロード観光協会

●はじめて知る懐かしい感動
平成6年「森と砂漠を結ぶ国際シンポジウム」開催にあたり、青森県八戸市在住の金津氏(現日本モンゴル民族博物館館長)が、モンゴル大使館勤務時代にコレクションした約5000点の文物、資料を町に寄贈をきっかけに開館。世界でも最大級の展示点数におよぶ資料で、大草原で生きるモンゴルの遊牧民の暮らしや文化、歴史を紹介する博物館。「モンゴル草原の暮らし」「モンゴル草原の芸術」「モンゴル草原のいのり」のコーナーがあり、実物のモンゴル住居・ゲルや、衣装、民俗楽器、絵画、チベット仏教の寺院を再現した極彩色の部屋など、めずらしいものが数多く展示されています。
また、豊岡市但東町の森をイメージした「たんとうの森」コーナーでは、豊岡市但東町の伝統や歴史を紹介。「アジアの歴史」コーナーでは、主に東アジアで発掘されたものを中心にモンゴル大帝国の樹立までの資料などを紹介しています。図書室や休憩スペース、創作スペースもあります。

日本・モンゴル民族博物館
・0796-56-1000
・兵庫県豊岡市但東町中山711
・午前9時30分~午後5時(入館午後4時30分まで)
・水曜定休(祝日の場合は翌日) 12月28日~1月4日休館
・一般500円 高大生300円 小中学生200円

2015/02/02  

植村直己冒険館【うえむらなおみぼうけんかん】

 

植村直己冒険館【うえむらなおみぼうけんかん】

植村直己冒険館

●関連情報
植村直己冒険館 公式HP
●「高峰・極地・大河」 冒険の知恵と技術が蘇る
日本初のエベレスト登頂、五大陸の最高峰登頂、北極圏12,000キロ犬ゾリ単独行、アマゾン河イカダ下りなど世界的に有名な冒険家、植村直己の偉業や生い立ちを紹介。犬の鳴き声と風の音が響きわたる館内には、犬ゾリや極地で着ていた羽毛服やエベレスト遠征の時に履いた靴、4重張りのテント、ピッケルなど、さまざまな装備品などが並び、植村直己の冒険における「知恵と技術」を「進む・登る・休む・食べる・着る・親しむ」の6つのテーマなどで紹介しています。「立体冒険絵本」のコーナーは、「高峰・極地・大河」植村直己の代表的な冒険の3場面を巨大な飛び出す絵本で再現。 映像ホールでは生い立ちからマッキンリーに消えるまでの感動の冒険映像を上映しています。 「冒険ライブラリー」は、植村直己の書籍や冒険に関するさまざまな書籍を閲覧することができます。
また、建物は植村直己の冒険の「高さの挑戦」「距離への挑戦」をコンセプトにした設計で、大地を切り裂くクレバスをイメージした狭く長い通路や氷壁をイメージしたガラスのトップライトなど、屋外の環境とも調和されており、公共建築百選にも選ばれています。
新館には生家寄贈の遺品展示や植村直己冒険賞受賞者コーナーのある展示ギャラリーや企画展示室・小ホールがあります。また、中庭にはクライミングウォール、第2展示室には体験コーナーが設置されています。

植村直己冒険館
・0796-44-1515
・兵庫県豊岡市日高町伊府785
・午前9時~午後5時(入館午後4時30分まで)
・水曜定休(水曜日が国民の祝日にあたるときは開館、
その翌日が休館 ・12月28日~1月4日休み
・大人500円 高校生200円 小中学生150円

 


 

2015/02/02  

阿瀬渓谷【あせけいこく】

 

阿瀬渓谷【あせけいこく】

阿瀬渓谷

→冬の阿瀬渓谷
→初夏の阿瀬渓谷

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●阿瀬48滝がみごとな景観を演出
阿瀬渓谷は、金山峠(標高760m)を源とする阿瀬川の最上流で、急傾斜の谷間を縫うように流れる渓谷には、約3kmにわたって、いたるところに大小さまざまな滝があり、「阿瀬48滝」と呼ばれてみごとな景観を連ねています。滝によって変化する水音に耳を澄ませるのも一興。
48滝の中で、鋳物師(いもじ)が美しさにみとれた「いもじが滝」、豪傑の伝説をもち、落差30mの白い瀑布がいく筋にも分かれて岩肌を落ちる「源太夫滝」、岩の形が恐ろしい「恐れ滝」、阿瀬渓谷最大の滝「龍王滝」、不動尊の分身とあがめられる「不動滝」は、“阿瀬五瀑”と呼ばれています。
氷ノ山・後山・那岐山国定公園の一角を占める阿瀬渓谷は、「ひょうご森林浴場50選」「ひょうご風景100選」に選定されており、広葉樹の多い渓谷は、目にしみるような新緑、深い緑に包まれる夏、全山が燃えるように染まる晩秋と、季節が美しく移り変わります。とくに新緑と紅葉がみごと。ヤマメが泳ぎ、カジカがなき、山菜が芽吹く、静かで心やすまるアウトドアスポットです。
渓谷の中心部を約3時間でめぐる森林浴コースは、トチの原生林、ナラ、ブナ、ケヤキなどが茂り、ハイキングに最適。足をのばして渓谷~金山廃村~金山峠まで登ると視界爽快、さらに進んで蘇武岳(1075メートル)に至ると、360度のすばらしいパノラマが広がります。(渓谷の駐車場~蘇武岳まで徒歩で約6時間)。

渓谷の駐車場に隣接してバンガロー村があり、少し離れた渓谷入り口には「湯の原温泉オートキャンプ場」があります。オートキャンプ場にはコテージやキャンプサイトが整備され、蘇武峡温泉の外湯施設「湯の原館」で温泉も楽しめます。
また、囲炉裏を囲んでヤマメ料理・山菜料理が味わえる、なつかしい風情の食事処もあります。

毎年11月に「紅葉まつり」を開催。

・神鍋観光協会 0796-45-0800

2015/02/02  

じばさんTAJIMA【じばさんたじま】

 

じばさんTAJIMA【じばさんたじま】

じばさんTAJIMA
●関連情報
じばさんTAJIMA
●但馬3市2町の地場産品が一同に集う!
但馬3市2町から成り立つ但馬地域地場産業振興センター(愛称:じばさんTAJIMA)は、但馬の地場産品を一堂に集めて、展示即売を行っています。

主な取扱品
・即売品…豊岡かばん、杞柳製品、出石焼、但馬ちりめん(小物類)、出石そば、海産物・山菜加工品、お菓子各種、醤油 、みそ、但馬の地酒、牛肉(但馬牛)、木工品、竹細工、陶器(但馬焼・八鹿焼)

・展示品…麦わら細工

じばさんTAJIMA(但馬地域地場産業振興センター)
・0796-24-5551
・兵庫県豊岡市大磯町1番79号
・午前9時~午後5時
・年末年始(12月30日・31日・1月1日・2日)休館

2015/02/02  

県立但馬文教府【たじまぶんきょうふ】

 

県立但馬文教府【たじまぶんきょうふ】

県立但馬文教府
●関連情報
但馬文教府

産業の県立施設

●但馬の文化サロン・心のふるさと
但馬の文化サロンとして、昭和38年に設立。生涯学習・芸術文化活動の拠点としてさまざまな活動を展開しています。100人収容の会議室をはじめ、研修室、体育室、ギャラリー、宿泊施設(洋室、和室、定員 78人)などがあり、会議や会合、合宿・研修などの集い、学ぶ場を提供しています。また、但馬に関する書籍や刊行物を「但馬文庫」として、ひろく一般に貸出。所蔵数は約5,700冊。映像資料として、国際理解、歴史、芸術、文学、環境のビデオテープの貸出もおこなっています。

県立但馬文教府
・0796-22-4407
・兵庫県豊岡市妙楽寺
・午前9時~午後9時
・年末年始(12/29~1/3)休み
・館内使用料は400円~5,000円(団体利用)

2015/02/02  

県立円山川公苑【まるやまがわこうえん】

 

県立円山川公苑【まるやまがわこうえん】

県立円山川公苑

カヌー

●関連情報
円山川公苑

産業の県立施設

●文化・スポーツのウオーターフロント
文化(カルチャー)・スポーツ・レクリエーション活動(C.S.R)を促進する施設。ゆるやかに流れる円山川の河口近くにあり、ボートヤードではカヌー、カヤックを浮かべてリバーツーリングに挑戦。川風がここちよく、水面から眺める風景は爽快です。夏はプール、50m×8コース、最大水深は1.65m。幼児、小学生用の浅いコースも設置していますので、誰でも楽しんでいただけます。また冬はスケートリンクへ早変わり、北近畿唯一の屋外アイススケートリンクで、ホッケーや氷上運動会にも利用していただけます。
屋外のセンター広場は芝生の上で、少年サッカーをはじめ、各種イベント、ボール遊びなどレクリエーションができる憩いの広場。美術館も併設され、近・現代美術展を中心に、さまざまな展覧会を開催しています。その他、ゆったりとした眺めの展望レストラン。研修や会議、講習会などにも利用できる多目的室も整備され、さまざまな活動に利用することができます。
カヌー・スケート・水泳・絵画などさまざまな教室も開催されています。

県立円山川公苑
・0796-28-3085
・兵庫県豊岡市小島
・ボートヤード、美術館は午前9時~午後5時まで
・月曜休館、12月31日・1月1日休み
※5月から10月までは無休

2015/02/02  

県立コウノトリの郷公園【こうのとりのさとこうえん】 豊岡市立コウノトリ文化館「コウノピア」 【とよおかしりつこうのとりぶんかかん「こうのぴあ」】 コウノトリ本舗【こうのとりほんぽ】

 

県立コウノトリの郷公園【こうのとりのさとこうえん】
豊岡市立コウノトリ文化館「コウノピア」
【とよおかしりつこうのとりぶんかかん「こうのぴあ」】
コウノトリ本舗【こうのとりほんぽ】

コウノトリ
国の特別天然記念物
県立コウノトリの郷公園

豊岡市コウノトリ文化館
「コウノピア」

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●関連情報
コウノトリの郷公園
コウノトリ文化館
コウノトリ市民研究所

産業の県立施設

●再び大空をはばたく日をめざして
兵庫県立コウノトリの郷公園は、人とコウノトリの共生できる環境と学習の場を提供することを目的として整備された施設で、コウノトリの保護・飼育・増殖、野生化に向けての研究、環境づくりなど多様な事業に取り組んでいます。コウノトリを飼育し繁殖させ、野生に帰すための訓練を行うコウノトリ自然馴化ゾーン(非公開)、専門的な研究を行う野生化研究センターゾーン(非公開)、身近にわかりやすく学ぶ場、公開ケージ、ピクニック園地、ビオトープが整備された自然観察・学習ゾーン・里山保全ゾーンなどがあります。
平成12年から飼育を開始した新しい公開ケージからは、隣接する豊岡市立コウノトリ文化館コウノピアの建物内からも観察することができます。豊岡市コウノトリ文化館「コウノピア」は、コウノトリの郷公園内にあり、「参加・手づくり・新発見」をキーワードに人と自然の共生する心豊かな環境づくりを、住民の立場から展開する場所を提供しています。学習室や豊岡盆地に生息するトンボやチョウの標本、コイやフナ、メダカ、ゲンゴロウを飼育している水槽がある展示・実習室、コウノトリが間近で観察できる多目的ホール、学習室などが整備されています。また、生物調査やビオトープづくりなど実地体験学習も開催しています。
2007年3月、隣接する「コウノトリ本舗」がオープン。“環境にやさしいオンリーワン商品”をモットーに、郷土のこだわり特産品やコウノトリ関連商品を販売しています。一息つけるカフェスペースも。

県立コウノトリの郷公園
・0796-23-5666
豊岡市コウノトリ文化館「コウノピア」
・0796-23-7750
・兵庫県豊岡市祥雲寺
・午前9時~午後5時(午後4時までに入園)
・月曜日(休日に当たるときはその翌日)・12月28日~1月4日
・無料
コウノトリ本舗
・0796-37-8222
・兵庫県豊岡市祥雲寺
・午前9時~午後5時

・月曜日(休日に当たるときはその翌日)・12月28日~1月4日

2015/02/02  

玄武洞【げんぶどう】

 

玄武洞【げんぶどう】

玄武洞公園
玄武洞ミュージアム

→冬の玄武洞
→初夏の玄武洞

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●関連情報
玄武洞ミュージアム

●国の天然記念物に指定されている自然が創り出した芸術品
自然がつくりだした芸術ともいうべき、みごとな柱状の節理(規則正しい岩石の割れ目)で知られる玄武洞。
現在、整備されている「玄武洞公園」には全部で5つの洞があり、観光スポットとなっています。代表的な「玄武洞」は、マグマが冷えるときの熱対流の動きをみごとな柱状節理がもっともよく表しており、「青龍洞」では15メートルにもおよぶ最も長い節理が見られます。ほかに横の節理ばかりが並んだ「白虎洞」や、小さいけれども全体の形がよくわかる「南朱雀洞」、洞の形が羽を広げた朱雀に似ている「北朱雀洞」があります。

洞は、無数の六角形の柱状の玄武岩を積み上げたような、また、トコロテンを型からぐいと押し出して固めたようにも見える、不思議な美しさを見せており、国の天然記念物に指定されています。

玄武洞は、約160万年前におこった来日山(豊岡市城崎町)の噴火によって、山頂から流れ出したマグマが冷えて固まるときに、規則正しいきれいな割れ目をつくり出したものです。約6000年前に波に洗われて姿を現し、その後、人が岩石を採掘したために洞となりました。玄武岩の中には、スコリア層という火山噴出物が混じっています。これは鉄の酸化によってできた赤や黒の石で、数センチのトゲトゲした固まりになっていますが、この岩石は地元で「灘岩」と呼ばれて、石垣などに用いられました。

「玄武洞」という名前は、江戸時代の文化4年(1807)に、幕府の儒官・柴野栗山によって命名されたのもで、その後、明治17年(1884)に岩石の日本名を定めるとき、東京大学の小藤文次郎博士がこの玄武洞の名を用いて“玄武岩”の岩石名を命名しました。“玄武岩”という岩石名の由来が、この玄武洞なのです。大正15年(1926)には、京都大学の松山基範博士が、玄武洞の石の磁性の方向が今と反対の南を向くことを世界で初めて発見しました。昭和6年(1931)に国の天然記念物に指定。昭和38年(1963)に、玄武洞も含む周辺地域一帯が山陰海岸国立公園となりました。

玄武洞公園の前を流れる円山川の対岸には、JR玄武洞駅があり、駅前から渡船で円山川を渡って玄武洞見物に訪れるルートには、のんびりとした昔ながらの風情が漂っています。また、玄武洞公園はアジサイの名所としても知られています。

また、玄武洞ミュージアムがあり、世界中から集められた珍しい鉱石や化石が展示されています。玄武洞の成り立ちをマルチビジョンで紹介したり、豊岡の伝統工芸柳細工の展示やお土産物の販売、レストランもあります。

玄武洞ミュージアム
・玄武洞観光 0796-23-3821
・兵庫県豊岡市赤石1362
・午前9時~午後5時
・無休 ・大人600円/小人300円

2015/01/31  

製畳【せいじょう】

 

製畳【せいじょう】
●わら縄~畳床~新たな需要を求めて
豊岡市日高町では、昭和の初めごろから、「わら縄製品」の生産が盛んになり、第2次大戦後も荷づくり縄を中心に専業者が増加しました。昭和30年代に入ると最盛期を迎え、事業所数が20、農協を販売窓口として年間67,500トンの生産を記録しました。

しかし、昭和35年ごろ、丈夫で、わらのようにクズも出ず、荷づくりしてもかさばらないビニール製の縄が出現したため、わら縄は数年のうちに市場から姿を消すことになりました。
その後、わら縄に代わって製造されるようになったのが「畳床」です。畳床には、わら縄と同じく、わらの周りのやわらかい部分(ハカマ)を大量に使います。昭和38年、奈良県の業者の紹介で、豊岡市日高町の縄メーカーが畳床製造業へ進出したのを皮切りに、豊富な稲わらを原材料とした畳床製造への事業転換が相次ぎました。加えて40年代の高度経済成長、内需拡大のための住宅着工促進という国策が追い風となって、順調に伸びていきました。
豊岡市日高町の畳床は、マンションや建売住宅向けのウエイトが高いため、業界では機械設備を充実させて、大量生産体制を備えることに努めています。その一方で、熟練した職人を養成して「畳」(完成品)を製造している業者もあり、それらの業者は、日本古来の和風畳の製造においても品質の良さで群を抜いており、県内外から高い評価を受けています。畳床(完成品を含む)の生産量は、県下の約40%、但馬内の約80%を占め、豊岡市日高町が誇る地場産業のひとつとなっています。

最近の製畳業の状況をみてみると、平成12年の出荷量が前年を10~15%下回るなど厳しい状況で、現在は、ピークだった震災直後の出荷量の60%程度になっています。けれども、倒産・廃業する業者はなく、ほとんどの業者で後継者も確保されており、今後、バリアフリー住宅向けの「薄畳」(厚さ約15ミリで標準の畳の半分以下)の需要の増加が期待できるため、積極的に販売増加へ向けて取り組んでいます。

2015/01/31  

ズワイガニ

 

ズワイガニ

ズワイガニのオス
(松葉ガニ)

ゆでると鮮やかな赤い色になります。オスとメスでは、かなり大きさが違います。

メスはセコガニと呼ばれ、お腹にたくさんの卵をかかえています
●日本海の暗く冷たい海底に棲む
但馬では、ズワイガニのオスを「松葉ガニ」と呼び、メスを「セコガニ」と呼びます。オスは甲羅の幅が14~15cm、長くのびた足が特徴です。
ズワイガニはクモガニ科で、北限がベーリング海、南限は太平洋側で金華山沖、日本海側では朝鮮海峡までの海域に棲んでいます。日本海では、水深200~450m、水温1~4度の海底におり、肉食で、クモヒトデ、エビ、貝、魚、イカ、タコなどを食べ、共食いもするそう。
ズワイガニの一生を大きく分けると、卵→幼生→稚ガニ→幼ガニ→親ガニとなります。約1年間、親ガニ(セコガニ)に抱かれた卵は春にふ化し、プランクトン生活をする浮遊期間3ヶ月ののち、稚ガニになって海底で棲むようになります。その後甲殻を脱ぎ変えて(脱皮現象)成長していきます。最初の1年間に3回、2年目に2回、3年目からは年1回くらい脱皮し、7~8年で親になります。
この時点でオスの甲羅の幅は約8.3cm、メスが約7.5cm。メスはこれで成長が止まりますが、オスはその後も脱皮をくりかえして、甲幅14~15cmにまで成長します。脱皮の時期が近づくと古い甲殻の下に、もう1枚の新しい甲殻ができ、甲羅の部分が割れて抜け出てきます。脱皮した直後の時期は「ミズガニ」と呼ばれて、ぶよぶよとやわらかいのですが、その後しだいに硬さを増してきます。●但馬が誇る、冬の味覚の王様
「松葉ガニ」は冬の味覚の王様として人気があり、但馬では津居山港、竹野港、柴山港、香住港、浜坂港などの漁港で大量に水揚げされます。松葉ガニ漁は海底を網でひく「底曳き網漁」で、漁期は11月初旬~3月下旬(11月6日~3月20日ごろ)。
「松葉ガニ」の名前の由来には諸説あり、松葉のように長い足を持っているからとか、昔はカニをゆでるのに浜に大釜をすえて松葉を集めて燃やしたからとか、殻をはいだ脚の身を冷水につけると、松葉のようにバラバラに広がるから、などといわれていますが、どれも定かではありません。福井県などでは「越前ガニ」と呼ばれます。
ズワイガニのメスである「セコガニ」は、年中、腹に平均10万粒もの卵を抱えています。セコガニの保護のため、漁期は11月上旬~1月上旬(11月6日~1月10日ごろ)と短い期間です。

ちなみに、カニが泡をふくのは、水から出されると水中から酸素が取り込めないので、泡を出して、その表面にとけ込んだわずかな酸素をとり込むためで、いわば呼吸困難の状態なのです。