2011/06/22  

但馬六十六地蔵尊めぐり【たじまろくじゅうろくじぞうそんめぐり】

 

但馬六十六地蔵尊めぐり【たじまろくじゅうろくじぞうそんめぐり】

40山東町柴
●六十六地蔵を巡る、但馬の遍路道
但馬全土を巡る総道程約175kmの遍路道。地蔵尊は天日槍伝説に由来します。昔、泥海だった但馬の土地を、新羅の王子・天日槍命が瀬戸の岩山を開き、但馬の平野を開拓した際に、泥がなかなか乾かないため、その地面が固まるように祈願して、六十六の地蔵を祀ったといわれています。日本全国六十六ケ国の但馬版として整備された巡礼道で、心を込めて巡れば、全国をまわるだけの功徳が得られるとされています。最近では森林浴のコースとしても注目を浴びています。

六十六霊場札所
1香美町香住区七日市   2浜坂町福富
3新温泉町三谷      4新温泉町井土
5新温泉町金屋      6新温泉町九斗山

7香美町香住区大野    8香美町香住区下岡
9香美町香住区奥安木  10香美町香住区相谷
11豊岡市竹野町奥須井  12豊岡市竹野町松本
13豊岡市竹野町羽入   14豊岡市竹野町林
15豊岡市竹野町御又   16豊岡市竹野町床瀬
17豊岡市日高町太田   18豊岡市日高町山宮
19豊岡市日高町羽尻   20豊岡市日高町田口
21豊岡市日高町名色   22豊岡市日高町稲葉
23豊岡市日高町山田   24香美町村岡区長瀬
25香美町村岡区味取   26香美町村岡区和田
27香美町村岡区村岡   28香美町村岡区福岡
29養父市福定      30養父市関宮
31養父市八鹿町高柳   32養父市八鹿町馬瀬
33養父市八鹿町天子   34養父市稲津
35養父市伊豆      36養父市大屋町山路
37養父市内山      38朝来市桑市
39朝来市生野町円山   40朝来市山東町柴
41朝来市和田山町筒江  42朝来市和田山町殿
43朝来市和田山町枚田  44朝来市和田山町玉置
45朝来市和田山町岡田  46朝来市和田山町林垣
47朝来市和田山町高田  48養父市藪崎
49養父市八鹿町伊佐   50養父市八鹿町浅間
51豊岡市日高町浅倉   52豊岡市日高町藤井
53豊岡市豊岡市佐野   54豊岡市滝
55豊岡市城崎町来日   56豊岡市城崎町湯島
57豊岡市津居山     58豊岡市城崎町楽々浦
59豊岡市城崎町結    60豊岡市金剛寺
61豊岡市下宮      62豊岡市出石町奥小野
63豊岡市但東町木村   64豊岡市出石町寺坂
65豊岡市出石町出石   66豊岡市出石町奥山

2011/06/22  

生野町口銀谷地区【いくのちょうくちがなやちく】

 

生野町口銀谷地区【いくのちょうくちがなやちく】

生野町口銀谷地区

・朝来市生野町口銀谷
・兵庫県景観条例

景観形成地区


特徴的なカラミ石


井筒屋

●関連情報
朝来市ホームページ

●歴史遺産・近代化遺産が数多く残る鉱山町
古くから銀山の町として栄え、鉱山町独特の落ち着いた町並みや歴史遺産、近代化産業遺産などが数多く残されている口銀谷地区。江戸時代には代官所があり、今も古い家屋が軒を連ねます。

路地の両側に焼き杉板を張り巡らせた家屋が並び、漆喰塗りの邸宅や、明治期の擬洋風建築の旧警察署が周囲に溶け込んでいます。1935年(昭和10)頃まで生産されていたという「赤瓦」の屋根は、但馬でも珍しいもの。また、鉱石のくずを固めた「カラミ石」を積んだ擁壁やトロッコ道の石積みアーチなど、鉱山の繁栄を物語る景観も特徴的です。
1998年(平成10)に兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定され、町並み環境整備事業が進められています。
1999年(平成11)、町に寄贈された郷宿井筒屋(旧吉川邸)は「生野まちづくり工房井筒屋」として再生され、町づくり活動の拠点施設となっています。2005年(平成17)には、今井家住宅と綾部家住宅とともに国の文化財建造物に登録されました。この登録文化財制度は、築50年以上を経過し、歴史的景観に貢献している建造物などを登録するもので、口銀谷では旧海崎医院を始め8件がすでに登録されています。
ほかにも市指定文化財として、一区公民館(旧生野警察署)や旧鉱山官舎(甲社宅)などの建物があります。

2011/06/22  

大屋町大杉地区【おおやちょうおおすぎちく】

 

大屋町大杉地区【おおやちょうおおすぎちく】
大杉地区
大屋町大杉地区
・養父市大屋町大杉
・兵庫県景観条例景観形成地区

大杉地区中3階建になっている住宅

●味わい深い養蚕農家が建ち並ぶノスタルジックな町並み
養父市大屋町は古くから養蚕の盛んな地方で、農業を補う重要な副産業でした。町並みは至るところにその面影をとどめています。
中でも養蚕のため中3階建になっている住宅は全国的にも珍しく、大杉地区ではその特徴的な建築物が美しい町並みをつくりあげていることから、2001年(平成13)、兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定されました。
大屋根の上に乗った換気のための小屋根や急勾配の桑畑など、農村独特の素朴な佇まいが広がる大杉地区。職住同居で、住居内が生産と生活の場となる3階建の母屋といくつかの倉庫や作業場は、すべてが粗壁といった建物も多く、建築当初の外観のままよく保全されています。
また、町並みには石垣や石積の水路も残り、豊かな山林と川に加えて、人々の営みと自然とが融合した集落景観をなしています。
近年、養蚕農家を保存しようという動きの中で、大杉地区の古民家が、コミュニティセンター「ふるさと交流の家いろり」や美術館「木彫展示館」として再生されました。三和土(たたき)で仕上げた土間を始め、壁土に砂を混ぜてつくった砂蔵、吹き抜けに横たわった漆黒の梁など、昔の風合いを至るところに残しています。

2011/06/22  

和田山町竹田地区【わだやまちょうたけだちく】

 

和田山町竹田地区【わだやまちょうたけだちく】
竹田 寺町通り
寺町通り

和田山竹田地区

・朝来市和田山町竹田
・兵庫県景観条例
景観形成地区

●伝統的な本うだつ、切妻造、虫籠窓が残る竹田城下
 戦国時代を代表する山城・竹田城の城下町。1998年(平成10)、完存する山城遺構としての竹田城を中心とした景観形成が、兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定されました。
JR竹田駅前の道が旧街道で、線路と並行して古い家並みが続きます。1600年(慶長5)に竹田城が廃城となって以来衰退しましたが、竹田椀の産地として知られ、その職人は寛政年間(1789~1801)には漆塗業者も含めて150戸を数えたといいます。
竹田は観音町・米屋町・殿町など9つの小字に分かれています。大正年間までは、旅館・料理屋・茶屋・菓子屋などの商店が軒を並べ、漆器、家具を業とする店も多くありました。今も伝統的な商家の建物が多く残っており、立派な本うだつを始め、伝統的な切妻造の家屋や虫籠窓が各所でみられます。
かつて武家屋敷があったと伝えられる寺町通りは、道筋に歴代竹田城主の菩提寺が4カ寺並んでいます。寺にかかる石橋はすべて江戸時代につくられたもので、中でも初代城主・太田垣氏の菩提寺「常光寺」の石橋には、最も古い宝永4(1707年)の文字が刻まれています。
寺町通りは虎臥城公園とともに遊歩道として整備されており、地元住民によって約3,000株の花しょうぶが川沿いに植えられています。白壁の塀とのコントラストが美しく、見頃を迎える6月には花しょうぶまつりが開催され、地元の風物詩となっています。

2011/06/22  

八鹿町八鹿地区【ようかちょうようかちく】

 

八鹿町八鹿地区【ようかちょうようかちく】
八鹿地区
八鹿町八鹿地区
・養父市八鹿町八鹿
・兵庫県景観条例
景観形成地区

八鹿地区
うだつのある民家が多い

●うだつの数日本一!大正ロマン漂う商いの町
 JR八鹿駅前から八木川左岸に沿った商店街は、山陰線の開通と道路整備が行われてから著しく発展したエリアです。明治から昭和にかけて但馬の養蚕の中心地として栄え、生糸取引の商いで隆盛を誇った時代、「大正ロマンの漂う町」と評されました。
西洋文化を独自のものとして捉え、建物には大きなガラスやタイルなど独創的な施し方がされています。また、養父市八鹿町は「うだつ」も多く、数では日本一。特に八鹿地区にはうだつのある民家が集中しています。
八木川の河川敷には「蛇紋岩」と呼ばれる、やわらかい緑灰色のつるつるした石が転がっています。古くから八鹿地区では、石仏、石碑、建物の土台などに用いられ活用されました。川や山から拾った石を積み上げた家の土台が今も町並みに残っています。
家々が軒を連ねるにぎやかな八木川沿いの界隈は、川と山が近いという特徴から四季折々の趣をみせ、ほっと落ち着きを感じさせる景観として、2004年(平成16)に兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定されました。

2011/06/22  

新温泉町湯・細田地区【しんおんせんちょうゆ・ほそだちく】

 

新温泉町湯・細田地区【しんおんせんちょうゆ・ほそだちく】
湯村温泉 荒湯荒湯

湯村温泉
春来川沿いの足湯

湯村温泉 ライトアップ
湯村温泉のライトアップ

新温泉町湯・細田地区

・新温泉町湯・細田

・兵庫県景観条例

景観形成地区

●関連情報
湯村温泉ホームページ

●日本一の高熱泉、湯けむりに包まれた温泉街
 約1,150年前、慈覚大師によって開発されたと伝わる湯村温泉は、岸田川の支流、春来川を中心にひらけた温泉街。温泉旅館と一般住宅が立ち並び、昔懐かしい温泉情緒を醸し出しています。
春来川のほとりに湧く源泉・荒湯は、町の中心部。今も昔も湯村温泉に住む人の憩いの場です。日本一といわれる98度の高熱泉で、春になると、観光客にまじって地元の人が山菜やタケノコなどをゆがく姿が風物詩となっています。
あまった温泉は川や溝に流れでて、冬場は街中が湯けむりに包まれます。かつては春来川沿いで、毎朝、地元の主婦が洗濯をする光景がみられました。現在、川沿いは遊歩道として整備され、荒湯下には7mの足湯場(無料)が3カ所設けられています。
入り組んだ路地の間には住宅が密集し、慈覚大師を祀った薬師堂や、竹林と白壁が美しい正福寺などの古い建物があります。
日没から夜10時までは、荒湯周辺や夢千代橋を中心に七色にライトアップされ、昼間とはまた違った雰囲気が楽しめます。川沿いの柳並木にも明かりが灯り、歩く人の目を和ませます。
今後は川からみた時に建物が表側にみえるような工夫、植栽による緑化や空調機の目隠しなど、町をあげての町並みづくりが計画されています。

2011/06/22  

豊岡市出土文化財管理センター 【とよおかししゅつどぶんかざいかんりせんたー】

 

豊岡市出土文化財管理センター
【とよおかししゅつどぶんかざいかんりせんたー】
豊岡市出土文化財管理センター
豊岡市出土文化財
管理センター
 

●関連情報
とよおか発掘情報

●豊岡の歴史・文化遺産を未来へ
 豊岡市には、およそ4000基を数える古墳をはじめとする遺跡があります。豊岡市出土文化財管理センターは、これらの文化財を適切に将来へ伝えていくために、調査・研究・保存・活用する施設として、平成7年(1995)10月に開設されました。また、市内京町にあった郷土資料館が、豊岡市立図書館の新設に伴い事実上閉鎖されたため、その業務の一部も引き継いでいます。
小中学生を対象とした体験学習活動、学校教員の社会体験学習の受け入れなど、積極的に学校現場との連携・提案を行っています。

※現在は展示活動をしていません。(企画展を実施することもあります)
詳細等については、お問い合わせください。

豊岡市出土文化財管理センター
・0796-26-0033
・兵庫県豊岡市神美台157-40
・午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
・土曜、日曜、祝日、年末年始(12/28~1/4)休館
・入館無料

2011/06/22  

朝来市埋蔵文化財センター【あさごしまいぞうぶんかざいせんたー】

 

朝来市埋蔵文化財センター
【あさごしまいぞうぶんかざいせんたー】

古代あさご館

●関連情報
古代あさご館

●数々の巨大古墳から、古代南但馬へタイプトリップ
 朝来市内には約1,600カ所もの古墳をはじめとする埋蔵文化財が存在しています。その中でも特に、史跡「茶すり山古墳」や「池田古墳」「城ノ山古墳」「船宮古墳」など、但馬を代表する王墓が集中しているのが特徴です。
同センターでは、このような埋蔵文化財を適切に管理し、調査研究をすすめるとともに、その成果を一般に公開しています。また、土器づくりや勾玉づくりなどの体験教室を開催するなど、埋蔵文化財を身近に感じられるような企画が用意されています。
一般展示室では、弥生時代に使われた土器や石器などの展示から、古代のくらしぶりを想像できます。また、戦いが恒常化したために、ムラをまとめるリーダーが出現したことや、まつりの形の変遷から、但馬の王が誕生するまでの過程をたどることができます。

古代あさご館
・079-670-7330
・兵庫県朝来市山東町大月91-2
・午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
・月曜、祝日の翌日、年末年始(12/28~1/4)休業
(月曜日が祝日の場合は開館、祝日が土日の場合は開館、その他臨時休館あり)
・入館無料(企画展示・特別展示は有料の場合あり)

2011/06/22  

天滝・横行渓谷【てんだき・よこいきけいこく】

 

天滝・横行渓谷【てんだき・よこいきけいこく】

天滝
 

●関連情報
養父市役所

●兵庫県下一を誇る名瀑
天滝渓谷入口の駐車場から、渓流沿いの遊歩道を約1.2Km登ると、突然目の前に白い水の柱が現れます。まさに、天から降るかのように流れ落ちるこの滝こそ、落差98mと県下一を誇る名爆「天滝」です。この天滝は、その荘厳で力強い姿と滝にまつわる伝説などから「日本の滝100選」に選定されています。また、天滝までの渓谷には、夫婦滝、鼓ヶ滝、糸滝などの滝群があり、春の新緑、秋の紅葉を背に落ちる滝、厳寒に凍る滝、四季折々楽しい姿を見せます。この天滝渓谷には、森林浴場として「森林浴の森100選」や「兵庫県森林浴場50選」にも指定されています。

11月には「天滝もみじ祭り」が開催され、バザー、特産品販売コーナーが設けられ多くの人々が渓谷の秋を満喫します。

横行渓谷は養父市大屋町から氷ノ山に登るコースにある渓谷です。県下最高峰の氷ノ山は1,510mを誇り、四季の大自然が見どころ。春は山菜狩り、夏は登山、秋は渓谷の紅葉が美しく、冬はスキーも楽しめます。山頂付近にはブナの原生林が美しく、県指定天然記念物の古生沼には、珍しい動植物が棲息しています。横行渓谷には、平家の落人の伝説を秘める「平家ヶ城跡」や「姫が淵」と呼ばれるところがあり、ほのかなロマンを漂わせています。特に秋の紅葉は素晴らしく、ハイキングコースには最適です。

・養父市役所大屋地域局 079-669-0120
・兵庫県養父市大屋町

2011/06/22  

神子畑鋳鉄橋【みこばたちゅうてっきょう】

 

神子畑鋳鉄橋【みこばたちゅうてっきょう】

神子畑鋳鉄橋
国指定重要文化財

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●関連情報
朝来市役所
●日本に現存する鉄橋では最も古いものの1つ
神子畑川に架けられた道路橋で、神子畑鉱山で採掘された鉱石を生野の精錬所へ運ぶ運搬路に建設されたもので、5つの鉄橋のうち2つが現存しています。神子畑は鉱山の町で、800年頃鉱山として開拓され、15世紀頃から採鉱が盛んになり、その後、明治政府の管理から一時は皇室財産として宮内省の管轄にもなりましたが、明治29年に三菱に払い下げとなりました。1919年(大正8年)からは約6km離れた隣町の大屋の明延鉱山で産出した鉱石を選鉱するための選鉱場として東洋一の規模で建設され、明延鉱山が閉山する昭和62年まで栄えました。
そのような中で、神子畑鋳鉄橋は、明治16年(1883年)から18年の間に作られ、昭和32年頃まで使われていました。その間、輸送方法も牛車からトロッコになり、さらにはトラック輸送へと変わっていきました。神子畑鋳鉄橋の特徴は橋全体が鋳鉄でできた、長さ16m、道幅3.6mのアーチ橋で、日本に現存する鉄橋では最も古いものの1つであることです。昭和52年には国の重要文化財に指定されました。

神子畑鋳鉄橋
・朝来市教育委員会 079-677-1165
・兵庫県朝来市神子畑