2015/01/10  

鹿肉料理【しかにくりょうり】

 

鹿肉料理【しかにくりょうり】
鹿肉定食
鹿肉定食
(道の駅あさご)

鹿肉丼
鹿肉丼
(道の駅フレッシュあさご)

●鉄分も多く、ヘルシーな健康食材
野生動物(シカ・イノシシ)による農業被害を軽減するため、朝来市では鹿肉を使ったジビエ料理の普及に努めています。近年、鹿肉は健康食材として見直されており、人気を集めています。他の肉に比べて、低カロリーで高タンパク、鉄分も豊富なので、女性や健康志向の人にはとっておきの食材です。
朝来市では道の駅あさごで「鹿肉定食」、道の駅フレッシュあさごで「鹿肉丼」「鹿肉カレー」を提供しています。

・道の駅あさご 079- 678-0808
・道の駅フレッシュあさご 079- 670-4120

生野鉱山及び鉱山町の文化的景観 【いくのこうざんおよびこうざんまちのぶんかてきけいかん】

 

生野鉱山及び鉱山町の文化的景観
【いくのこうざんおよびこうざんまちのぶんかてきけいかん】
八鹿駅舎
史跡生野銀山

八鹿駅舎
トロッコの軌道跡

八鹿駅舎
旧生野鉱山職員宿舎

●現役の鉱業都市で全国初の国重要文化的景観に選定

開坑は大同2年(807)と伝わり、古くから鉱山開発が進められた生野鉱山周辺は、鉱山町独特の景観が広がる全国でも貴重なまち並みが残る場所です。本格的な鉱山開発が進められた中世から近世にかけて、日本有数の銀山として栄え、「露天掘り跡」や「間歩」(江戸時代の坑道)といった採掘跡の他、市川河床には当時の選鉱場所であった「汰(ゆ)り池」跡などが残っています。
明治に入ると、日本初の官営鉱山として近代化が図られ、多くの御雇外国人が居留するなどモダンな建物も造られました。
市街地の鉱山町には江戸時代の地役人、郷宿(ごうやど)などの町屋が残る他、明治政府の役人の住居である鉱山官舎、トロッコの軌道跡などがあり、和洋が混在するの独特の景観が広がっています。
また、鉱石を製錬する際にできたカスをブロック状に固めた「カラミ石」が、民家の塀や土台、擁壁など至る所に用いられ鉱山町独特の景観を形成しています。
こうした日本でも貴重で珍しい景観が評価され、平成26年3月18日、文化庁による国の重要文化的景観に選定されました。兵庫県では初めて、現役の鉱業都市として選定されるのも全国初となります。

 

 

2014/12/17  

楽音寺・ヒメハナ公園【がくおんじ・ひめはなこうえん】

 

楽音寺・ヒメハナ公園【がくおんじ・ひめはなこうえん】

楽音寺
ヒメハナ公園

●関連情報
ヒメハナ公園

●人々の「交流」と自然との「共生」をテーマに
県指定天然記念物ウツギノヒメハナバチの群生地として有名な楽音寺に隣接。 ふるさと創生事業で建設された総合公園で、人々の「交流」と自然との「共生」をテーマに、多目的室などを備えたウツギの館や和風レストラン、公園のシンボル、ヒメハナ橋などが整備されています。春は桜が美しく、夏は水遊び場や遊具が設置してあるこども広場が子どもたちに人気。ターザンロープや全長170mのローラースライダーもスリル満点です。県下の各市町の木を集めた兵庫の森もあり、家族でゆったりと過ごすことができます。
ウツギノヒメハナバチ群生は5月下旬~6月中旬、楽音寺境内にクレーターのように作られた無数の土穴から飛び出し、ウツギ(卯の花)の花粉と蜜を求めて乱舞します。初夏を告げる風物詩としても有名です。

楽音寺
・079-676-2340
・兵庫県朝来市山東町楽音寺

ヒメハナ公園
・079-676-4587
・兵庫県朝来市山東町楽音寺
・午前9時~午後5時
・月曜定休、年末年始

2014/12/05  

地がため地蔵【ぢがためじぞう】

 

地がため地蔵【ぢがためじぞう】
地がため地蔵
地がため地蔵
柴の地がため地蔵
(朝来市)
・朝来市山東町柴
朝来市山東町側から遠阪峠を登る国道427号線から柴地区に入って奥に進むと山際にある地がため地蔵。但馬地蔵巡礼六十六ケ所の40番目の札所となっています。

 

但馬の開拓時に祈願「地がため地蔵」
六十六地蔵を巡る、但馬の遍路道

但馬地方と丹波地方の境となる遠阪峠。朝来市山東町側の登り口付近に、「地がため地蔵」と呼ばれるお地蔵さんを祀った小さな祠があります。
昔、但馬の地は泥海で人々の生活は苦しく、大変難儀をしていました。そこで、天日槍命をはじめとする但馬五社(絹巻神社・出石神社・小田井神社・養父神社・粟鹿神社)の神々が集まり、力を合わせて瀬戸の津居山を切りひらき、その泥水を日本海に流し出して但馬の平野を開拓しました。
しかし泥がなかなか乾かない但馬の土地を見て、もっと住みよい土地にしようと思われた神々。見国岳といわれる粟鹿山の頂上に集まり、乾ききらない但馬の土地を眺め、大きな梵字を書き、その要所の六十六ヶ所に地がため地蔵としてお地蔵さんを祀りました。
そのおかげで但馬の土地は乾き、今のように大きな盆地を中心にした豊かな但馬国が生まれたといいます。
但馬地蔵巡礼六十六ヶ所とは、全国六十六ケ国の但馬版として整備された巡礼道で、総道程約175キロメートルもあります。心を込めて巡れば全国をまわるだけの功徳が得られるとされています。
但馬全域にわたって地蔵菩薩を示す「訶」の梵字をかたどった順路になっており、その一番手前にあるのが、柴地区の地がため地蔵。このお地蔵さんは、但馬地蔵巡礼六十六ヶ所の40番目の札所になっています。そのご詠歌に「柴原をわけゆく我ものちの世は頼む地蔵の姿おがむよ」とうたわれています。

2014/08/16  

黒田官兵衛・豊臣秀吉ゆかりの地めぐり【くろだかんべい・とよとみひでよしゆかりのちめぐり】

 

黒田官兵衛・豊臣秀吉ゆかりの地めぐり
【くろだかんべい・とよとみひでよしゆかりのちめぐり】

史跡生野銀山
竹田城跡
(写真提供:吉田利栄)


八木城跡


出石城跡


出石皿そば


豊岡陣屋跡
(豊岡図書館)


カバンストリート
カバンステーション


御殿山公園
(村岡藩陣屋跡)


法雲寺・山名蔵


城山園地(芦屋城址)

●関連情報
2014年大河ドラマ

●NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
豊臣秀吉の軍師として、天下取りを支えた戦国武将・黒田官兵衛。織田信長より中国攻めの総大将に任命された秀吉にとって、中国の雄・毛利氏と対峙する上で、但馬・播磨の諸将を抑えることは非常に重要なことでした。秀吉は2度但馬攻めを行い、その際には官兵衛も活躍したとされます。その後、但馬を治めた秀吉は、出石城に前野氏、豊岡城に宮部氏、竹田城に赤松氏、八木城に別所氏といった信任の厚い家臣を配置しました。現在もこれらの4城には城跡とともに城下町の風情が残っています。秀吉を助けた天才軍師「黒田官兵衛」
 天文15年(1546)、姫路城で黒田職隆の嫡男として生まれた黒田官兵衛。父・職隆は播磨国で力を持っていた御着城主・小寺政職の家老として仕え、官兵衛も16歳の時に政職の小性として出仕しました。若くして信任を得て、後に家督と家老職を継ぎ、姫路城代として小寺氏を支えました。
天正3年(1575)、織田方につくか、毛利方につくかで悩んだ政職に対して、織田につくよう説得。岐阜城で織田信長に会うと、中国攻めを進言しました。この際に秀吉と運命の出会いを果たし、鳥取城の兵糧攻めや備中高松城の水攻めなど、中国の雄・毛利勢との戦いで数々の功績を挙げました。
二人の運命を変えたのは、明智光秀による「本能寺の変」。主君・信長が討たれたことに泣き叫ぶ秀吉に対し、「御運が開けましたな」と言って、すぐに光秀を討って天下を取ることを進言したと言われています。
中国大返しを指揮し、山崎の戦いで見事、光秀を打ち破った秀吉と官兵衛。官兵衛はその後も側近として仕え、秀吉の天下統一に大きく貢献しました。

●官兵衛・秀吉ゆかりの地

竹田城跡・史跡生野銀山【朝来市】
 天空の城として有名な竹田城跡。大河ドラマ『軍師官兵衛』のオープニングタイトルバック、第一話にも登場し、ロケが行われました。竹田城下町には古民家を改装したカフェやレストランもあり、まち歩きに最適です。
天正5年(1577)の竹田城の戦いでは官兵衛も城攻めに加わったとされています。特に竹田城主が管轄してきた生野銀山は財源を確保する上で重要な場所で、この銀山確保を最初に進言したのは官兵衛であると言われています。史跡生野銀山は現在、観光坑道として一般公開されており、明治以降の近代的な坑道と江戸時代以前の手掘りの跡を同時に見学することができます。

八木城跡【養父市】
 但馬の代表的な山城遺構で、今も石垣・曲輪などの城跡が残っています。山名四天王の1人・八木氏が代々城主を務め、秀吉による但馬攻めによって落城しました。その後は秀吉の家臣である別所氏が治めました。
また、旧城下町には元々旅館だった建物を改装した「八木城交流館」があり、八木城について地元の人と語り合えます。

出石城跡と城下町出石【豊岡市】
 但馬守護・山名氏の本拠であり、秀吉による但馬攻めによって山城であった有子山城は落城しました。その後、弟の秀長が城主になるなど、但馬を治める重要拠点とされました。江戸時代に入ると、小出氏が治め、不便である山城は廃され、ふもとに出石城が築かれました。現在は城郭を残すのみとなっており、春は桜、秋には紅葉のスポットとしてシーズンには観光客で賑わいます。
また、江戸時代、5万8千石の城下町として栄えた町は但馬の小京都と言われ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。町内には40以上のそば店があり、5枚の小皿に盛られた「出石皿そば」が名物となっています。

豊岡城址(神武山公園)と城下町【豊岡市】
 豊岡市街地の中央に位置する桜の名所、神武山公園。ここはかつての豊岡城の本丸跡であり、山頂からは市街地が一望できます。官兵衛とともに秀吉を支えた有力家臣・宮部継潤(善祥坊)が治め、この際に「豊岡」と改名されました。善政をしいたとされ、市内の御霊神社は継潤を祀っています。
武家屋敷があった京町には古民家が残り、大石内蔵助の妻・りくは、豊岡藩の家老・石束家の出身で、生家跡の脇に生誕碑が建立されています。近くの宵田通りは「カバンストリート」と呼ばれ、地場産品であるカバンを販売するお店があります。

村岡藩陣屋跡(御殿山公園)と城下町【香美町】
 七美五郷の中心地として栄えた香美町村岡区。江戸時代、村岡を治めた山名氏の初代・豊国は名門山名氏の末裔であり、晩年は秀吉の御伽衆(相談役)を務めました。陣屋跡である「御殿山公園」は緑のきれいな散策コースとして整備され、桜・紅葉のスポットです。周辺には城主の妻が生活した奥方部屋や歴代藩主の墓所が残っています。城下町にある「法雲寺」は山名氏の菩提寺であり、境内の史料館「山名蔵(有料)」には、山名氏ゆかりの武具や書画などを展示しています。

芦屋城址(城山園地)【新温泉町】
 官兵衛が活躍した鳥取城攻めの際に敵対した「塩治周防守」の居城であったのがこの「芦屋城」です。別名を「亀ヶ城」と呼び、日本海を眼前に断崖絶壁に囲まれた城は、天然の要害となっています。現在は城山園地として日本海が一望できる公園として整備されています。桜の名所としても名高い場所で、ここから見渡す景色は昼間はもちろんのこと、夕方は日本海に沈む夕日が格別。恋人の聖地にも選定されていて、デートスポットとなっています。


●散策モデルコース

●官兵衛・秀吉ゆかりの地マップ

 

2014/08/11  

平家伝承ゆかりの地【へいけでんしょうゆかりのち】

 

平家伝承ゆかりの地【へいけでんしょうゆかりのち】

百手の儀式(御崎)
平家蕪(御崎)
白山神社(気比)
弁天公園(城崎温泉)


田久日の供養塔
田久日地区


三尾大島(三尾)
八柱神社(三尾)


姫ケ淵(横行)
横行渓谷の入り口にある湧き水(横行)


黒川ダム(黒川)
屏風神社(黒川)

●関連情報
香美町平家の落人伝説


●但馬に伝わる平家の伝承をたどる

香美町香住区余部(御崎)
 但馬の中でも色濃く平家の伝承を伝える香美町の御崎地区。壇ノ浦の戦いに敗れた、平清盛の異母弟である門脇宰相教盛を大将とする7人がこの地にたどり着いたとされます。山中から立ち上る一条の炊煙をたよりに崖をよじ登り、そこで出会った高野聖に土着を勧められた一行が、この地に身を置いたというのが村の始まり。毎年1月28日には、地区内の平内神社で、平家再興を願う神事「百手の儀式」が行われます。門脇、伊賀、矢引の武士に扮した3人の少年が、的に目がけて101本の矢を射ます。
平内神社の脇には平教盛(門脇宰相)の供養碑が佇んでいます。また、息子の嫁である小宰相の局と孫の道家の供養塔もあります。漂着した平家一行の家柄は、門脇家・伊賀家・矢引家と、今でも代々御崎地区に伝わっています。
また、春先に集落一面を黄色に染める蕪の花も、平家の伝承が残っています。この蕪は「平家蕪」と呼ばれ、なぜか御崎地区だけに咲き誇ります。伝承では食糧に窮した門脇宰相の一族が、神に祈願をしたところ、この蕪に恵まれるようになったと伝わります。地元では主に葉と茎の部分を漬物にして食します。日本海と黄色の花びらが相まって絶好の写真スポットであり、シーズンはカメラマンで賑わいます。豊岡市気比・城崎温泉
 遠浅の砂浜が続く豊岡市の気比の浜。夏は海水浴、冬は対岸に位置する津居山港で揚がる「松葉がに」を目当てにたくさんの観光客で賑わいます。この風光明媚な里は、平家の侍大将であった平盛嗣が源氏の追っ手から身を隠したと伝わる場所。『平家物語』では越中次郎兵衛の通称で知られ、豪勇を讃えられる名将です。平家の家臣として、源氏との幾多の戦いに参戦しました。
しかし、壇ノ浦の戦いで敗れた後、この気比の地に逃れてきたといいます。この地を治めていた宮代将監(気比)道弘の家に、馬飼の下男として住むこととなりました。その後、道弘の娘である絹巻姫と結婚。平穏な日々を暮らしていた盛嗣ですが、やがて源氏の追っ手に見つかり、鎌倉にいる源頼朝の元へ護送されることになりました。盛嗣は頼朝の前でも屈せず堂々と自説を述べ、気骨のある平家武者として最後を遂げたといいます。地元の白山神社には、盛嗣の死を嘆いた絹巻姫が建立したと伝わる供養塔が残っています。
また、名湯「城崎温泉」に中心にある弁天公園にも供養塔があり、盛嗣も戦いの傷を癒すため、湯治に訪れたのかもしれません。

豊岡市竹野町田久日
 豊岡市竹野町田久日はかつて陸の孤島と呼ばれ、昭和40年に但馬海岸道路が開通するまで、船で移動するか、海岸沿いの険しい山道をつたわないと訪れることができない場所でした。平家伝承が残る海辺の村として、隣村の宇日地区ともに知られています。
平家の侍大将である「藤原景清(悪七兵衛)」と、「平盛嗣(越中次郎兵衛)」が但馬で最初に落ち延びた場所といい伝えられています。『平家物語』ではともに、豪勇として描かれている二人。地区内の高台にある公民館の脇には、その功績を讃える供養塔(碑)が残されています。村はずれには「舟隠し岩」や、武具や兵器を隠したといわれる石窟場所もあります。
また、大正の始めまで、同じ平家の里である香美町御崎地区とは、大晦日にのろしを上げあって互いの無事を確かめ合っていたともいいます。

新温泉町三尾
 眼前には三尾大島が優雅に浮かぶ新温泉町三尾地区。香美町の御崎地区と林道で結ばれ、平家の隠れ里ともいわれています。集落のシンボルである「三尾大島」は、周囲が約800メートルもある小島。頂上付近には厳島神社が祀られていることから、先祖は平家と関係があったのではないかと推測されています。そのことを示すかのように、氏神である八柱神社の例祭には、平家の旗印でもある赤いのぼり旗を掲げます。
「御火浦」というどことなくロマンチックな地名。名前の由来は、その昔、神功皇后が朝鮮半島へ出兵した際の出来事が始まりといわれています。三尾の日和山で漁師が焚いたかがり火が見えて、難を逃れた皇后は、そのお礼として「御火浦」という名を授けたとされます。その後度々、大火に見舞われたため、元の「三尾浦」に戻ったと伝わります。

養父市大屋町横行
 養父市大屋町栗ノ下から氷ノ山に登るコースにある横行渓谷はヤマメの泳ぐ美しい谷です。10~11月頃の秋には、ブナ原生林の紅葉が美しく、周辺の山々が紅や黄色に色づきます。この美しい渓谷には、ある平家一門の姫の悲しい物語が伝承されています。
由緒ある平家の姫とその家臣一行は、播磨の国から峠を越えて渓谷沿いを逃れている道中、この横行渓谷に辿り着きました。岩盤の丘に「平家ケ城」を築き、源氏の追っ手から身を隠します。平家ケ城から約1キロほど下った場所に、「見手ケ城」があります。ここに見張りをおき、旗を立てていました。その旗が倒れると敵の源氏が攻めてきた合図。しかし、台風のために旗が倒れ、城にいたお姫様は、敵に攻められたと思い、城の下を流れる渓谷に身を投げたといいます。この場所は「姫ケ淵」と呼ばれ、お姫様の悲話を今に伝えています。
生き残った6人の家臣は平家の家名を後世に伝えるため、横行地区に住んだといわれ、集落では、その場所を「六軒屋敷」と呼んでいます。

朝来市生野町黒川
 瀬戸内海に注ぐ市川の源流、朝来市生野町黒川。国道429号沿いを流れる源流部は「黒川渓谷」と呼ばれ、秋は紅葉の名所です。大きく屈曲した川筋は奇岩が多く、独特の渓谷美をみせます。
黒川には平家の落人伝承が伝わる地名が残っています。市道・長野線沿いにある「ホソビラの平家塚」は、かつて平家の武者が住みついたが、流行病により没落したと伝わります。塚のそばにある榎の根元からは、錆びた刀が大量に出土しました。他にも直谷渓谷の奥には「平家墓」「平家の屋敷跡」といわれる場所もあり、屋敷跡に黄金の鶏を埋めたという伝承も残っています。
平家塚から国道を東へ進むと、屏風のようにそり立つ巨岩が見えます。その昔、この地に疫病が流行しましたが、ここから上流だけは被害がなかったといいます。以来、御神体として祀られています。ここからさらに奥に進めば、黒川の本村に到着。高さ98メートルの黒川ダムや美人湯で知られる黒川温泉があります。

表米神社の相撲桟敷【ひょうまいじんじゃのすもうざしき】

 

表米神社の相撲桟敷【ひょうまいじんじゃのすもうざしき】

表米神社の相撲桟敷

・朝来市和田山町竹田
・県指定文化財

●半円形に六段の珍しい石積段型桟敷
竹田城跡のふもとにある表米神社。格技を好んだと言われる表米宿弥命を祀り、境内には相撲桟敷が設けられています。
半円形に六段の石積段型桟敷は、全国でも非常に珍しく、県の文化財に指定されています。現代でいうところの野外観覧席で、江戸末期と明治期の座席割図が各1枚残っていることから、村の行事に利用されていました。角正面には舞台もあり、歌舞伎の見物などに使われたとも考えられます。

2013/05/29  

フォレストアドベンチャー・朝来【ふぉれすとあどべんちゃー・あさご】

 

フォレストアドベンチャー・朝来
【ふぉれすとあどべんちゃー・あさご】


本格的アスレチックがいっぱい

 

●関連情報
フォレストアドベンチャー・朝来

●フランス生まれの自然共生型アウトドア
朝来市さのう高原にある「自然共生型アウトドア・フォレストアドベンチャー」は、フランス生まれの本格的アスレチック。
現在、日本には11施設(関西では2ヶ所)あり、各パークがそれぞれの特徴を持っています。

自然を楽しむ一方で、森を守ることを目的とした施設で、コースはすべて自生している木々を利用。コース作りに間伐・下草刈りをすることで豊かな森が維持されるという仕組みです。
また、電気をつかった動力を一切使用しないのでエコな施設ともいえます。コースに挑戦するには、専用のハーネスを身につける必要があり、高さ数メートルあるアトラクションを攻略しながらジップスライダーで木々の間を駆け抜けます。中でも12メートルの高さから飛び出すターザンロープは迫力満点です!

フォレストアドベンチャー・朝来
・090-6739-2195
・兵庫県朝来市佐嚢66
・不定休(冬季は休園)

2013/05/29  

道の駅【みちのえき】

 

道の駅【みちのえき】
道の駅 神鍋高原

道の駅 神鍋高原道の駅 ようか但馬蔵
道の駅 ようか但馬蔵

道の駅 但馬楽座
道の駅 但馬楽座

道の駅 やぶ
道の駅 やぶ

道の駅 あさご
道の駅 あさご

道の駅 フレッシュあさご
道の駅 フレッシュあさご

道の駅 但馬のまほろば
道の駅 但馬のまほろば

道の駅 あゆの里 矢田川
道の駅 あゆの里 矢田川

道の駅 村岡ファームガーデン
道の駅
村岡ファームガーデン

道の駅 ハチ北
道の駅 ハチ北

道の駅 あまるべ
道の駅 あまるべ

道の駅山陰海岸ジオパーク浜坂の郷
道の駅
山陰海岸ジオパーク
浜坂の郷

●特産品が目白押し!個性豊かな道の駅

神鍋高原
兵庫北部を東西に走る国道482号の拠点駅。関西屈指のスキー場として有名な神鍋高原に位置し、展望ロビーからは四季の風景が楽しめます。静かな森を抜ける空中大廊下は、隣接する温泉施設へ。昔ながらの栃もちをはじめ、地元の素材を生かした手作り食品が人気です。
2009年12月にはリニューアルオープン。レストランがお食事処「かんなべ」として生まれ変わり、とよおかっこ卵を使った卵かけご飯など地元の食材を使ったメニューが多数並びます。毎週日曜日に開催される手作りランチバイキングも人気です。他にも、「農産物直売所ふれあいふぁーむ」や但馬産限定の「おみやげコーナー」など、地元にこだわった道の駅として新しくなりました。

●付近の観光
神鍋高原スキー場神鍋高原阿瀬渓谷植村直己冒険館・0796-45-1331
・豊岡市日高町栗栖野59-13
・午前9時~午後7時(10~4月は午後6時まで)
その他開館時間は施設による
・無休

ようか但馬蔵
スキー客でにぎわう養父市の国道9号沿いにある道の駅。蔵をイメージした外観で、お食事処、野菜直売所、土産処の他、無料の足湯コーナーも併設しています。お食事処では、特産の八鹿豚、蛇紋岩米などを使った多彩なメニューが用意されています。

●付近の観光
山田風太郎記念館天滝・横行渓谷明延鉱山探検坑道あゆ公園・おおや農村公園木彫展示館上垣守国養蚕記念館蔵垣かいこの里交流施設>

・079-662-3200
・養父市八鹿町高柳241-1
・午前9時~午後7時
・無休

但馬楽座
国道9号と国道312号の分岐点、但馬の交通の要所に位置し、天然温泉、大型宴会場、宿泊施設を備えた他にはない盛りだくさんの道の駅です。自慢の温泉は独特の滑らかな湯質で保湿効果が抜群!その他、本格レストラン、売店、海産物センターなども完備しています。

●付近の観光
ハチ高原スキー場・氷ノ山国際スキー場・氷ノ山山麓スキー場・ハイパーボウル東鉢スキー場・葛畑スキー場・若杉高原大屋スキー場ほたるの里県立但馬長寿の郷竹田城跡
・079-664-1000
・養父市上野299
・午前11時~午後9時(レストラン)、
午前8時~午後10時(温泉)、
・無休

やぶ
県道104号(県道物部養父線)沿いに位置する道の駅。養父のシンボル・錦鯉がゆったり泳ぐ観賞池など、錦鯉の里らしい心なごむ工夫が取り入れられています。地元但馬牛のすじ肉を2日かけて煮込み、やわらかく仕上げた「但馬牛すじうどん」が人気。

●付近の観光
ほたるの里県立但馬長寿の郷竹田城跡

・079-665-0774
・養父市養父市場1294-77
・午前10時~午後5時(レストラン)、
午前10時~午後6時(フードコート)、
午前10時~午後6時30分(物産館)、
・12/31~1/1休館

あさご
全国から視察が訪れる超有名施設。但馬の南の玄関口に位置し、情報センター・木工クラフト・物産館・食事処などが集まっています。また、村おこしセンター前の朝市には、地元でつくられた新鮮野菜が並びます。

●付近の観光
多々良木ダム・あさご芸術の森神子畑鋳鉄橋竹田城跡

・079-678-0800
・朝来市多々良木213-1
・午前8時~午後6時(物産)、
午前9時30分~午後4時(レストラン)
・1/1休

フレッシュあさご
兵庫県のほぼ中央に位置し、但馬と阪神間を結ぶ玄関口。全国でも珍しい有料道路(播但連絡道路)にある道の駅です。館内はユニバーサルデザインで幅広い人に利用しやすくなっています。売店では、日本三大ねぎとして有名な特産「岩津ねぎ」の商品が人気!

●付近の観光
多々良木ダム・あさご芸術の森神子畑鋳鉄橋生野銀山魚ヶ滝・黒川渓谷生野まちづくり工房 井筒屋生野書院

・079-670-4120
・朝来市岩津96
・午前8時40分~午後8時、レストラン午前9時~
・無休

但馬のまほろば
播但連絡道路・和田山ICから1.5キロ、但馬の出入り口に位置します。食事・物産コーナー、情報休憩施設、交流広場を完備し、建設工事に伴う遺跡調査で発掘された貴重な出土品などを展示する「埋蔵文化財センター」も備えるユニークな道の駅です。

●付近の観光
多々良木ダム・あさご芸術の森神子畑鋳鉄橋生野銀山魚ヶ滝・黒川渓谷生野まちづくり工房 井筒屋生野書院

・079-676-5121
・朝来市山東町大月
・午前8時30分~午後8時(施設による)
・無休
※埋蔵文化財センターは午前9時00分~午後5時、月曜定休(祝日の場合は翌日)

あゆの里 矢田川
国道9号から日本海へ延びる、県道4号沿いにある道の駅。囲炉裏のある田舎風の建物で裏手には清流・矢田川が流れています。夏場はアユ釣りに訪れる釣り人で賑わいます。お食事処ではアユや川がにの釜飯が人気。

●付近の観光
安木・佐津・柴山・今子浦・臼が浦島・香住・三田浜海水浴場ハチ・ハチ北高原スキー場余部橋りょうジオパークと海の文化館御崎灯台かすみ・矢田川温泉

・0796-95-1369
・香美町村岡区長瀬933-1
・午前9時~午後6時
・火曜休館

村岡ファームガーデン
名牛「但馬牛」の原産地として知られる香美町にある道の駅。地元だけのオリジナル商品にこだわり、土産コーナーには但馬牛関連の商品だけで数十点!地元産の美方大納言小豆を使ったきんつばやアイスクリームが人気です。

●付近の観光
ハチ・ハチ北高原スキー場但馬高原植物園~瀞川平~木の殿堂長楽寺・但馬大仏柤大池公園

・0796-98-1129
・美方郡香美町村岡区大糠32-1
・午前9時~午後7時
・無休

ハチ北
スキーのメッカ、香美町「ハチ北高原」の入り口に位置する道の駅。駐車場には日本初の無散水融雪装置や、大型の屋根などを備え、スキー客のチェーン着脱場としても安心の施設です。大雪の際には食堂の深夜・早朝営業も行われます。

●付近の観光
ハチ・ハチ北高原スキー場但馬高原植物園~瀞川平~木の殿堂長楽寺・但馬大仏柤大池公園

・0796-96-1600
・美方郡香美町村岡区福岡608-1
・午前9時~午後6時
・火曜定休

あまるべ
余部橋りょうの下に位置し、頭上40mをゆっくりと列車が走る観光スポットでもあります。お食事処の他、日本海でとれた新鮮な魚介類や農産物、余部鉄橋グッズを販売しています。館内には余部橋りょうの模型や旧鉄橋の一部等が展示され、橋りょうの歴史を学習できます。

●付近の観光
余部橋りょう御崎灯台ジオパークと海の文化館かすみ・矢田川温泉

・0796-20-3617
・美方郡香美町香住区余部1723-4
・午前9時~午後6時
・火曜定休

山陰海岸ジオパーク 浜坂の郷
山陰海岸ジオパークの拠点施設としてオープンした道の駅。豊かな森と荒々しい岩石と穏やかな砂浜、山陰海岸特有の風土がもたらす大自然の恵み。山陰海岸ジオパークがもたらす食をテーマに、日本有数の水揚げを誇る「松葉ガニ」、名和牛「但馬牛」、名物「春来そば」など、新温泉町の「ジオグルメ」が楽しめます。

●付近の観光
新温泉町山陰海岸ジオパーク館先人記念館「以命亭」湯村温泉上山高原エコミュージアム

・0796-80-9010
・美方郡新温泉町栃谷57
・午前9時~午後19時(※季節により変更あり)
※店舗により営業時間及び定休日が異なります

2013/05/28  

魚ケ滝・黒川渓谷【うおがたき・くろかわけいこく】

 

魚ケ滝・黒川渓谷【うおがたき・くろかわけいこく】

魚ケ滝
金・銀宝探し体験

●関連情報
生野町観光協会

●朝来市山県立自然公園の美しい黒川渓谷
黒川渓谷
市川の源流にある黒川渓谷は、上流に関西電力・黒川ダムをかかえ、臨済宗の名刹・大明寺~黒川温泉~魚ヶ滝~銀山湖まで至っています。市川は黒川渓谷付近で著しく屈曲して流れています。これは、かつての蛇行が現在まで引き続き残っている「嵌入(かんにゅう)蛇行」と呼ばれるもので、切断寸前の地形がいくつも連続していて、奇岩が多く、奇景に満ちた渓谷美を見せています。一帯は朝来市山県立自然公園に指定されており、清流に映る四季の自然が美しく、ことに秋の紅葉は絵のように鮮やか。渓流釣りにも格好のスポットです。

渓谷の一角にわく温泉「黒川温泉」は、炭酸水素イオン(重曹)を多量に含むアルカリ泉で、肌がすべすべになる“美人の湯”。露天風呂もある外湯施設「黒川温泉」と、近くに素朴な民宿があります。
温泉の向かいにある「黒川自然公園センター」は、朝来郡山に生息する動物・昆虫・植物などの学習館。パソコンやビデオで地元の自然を学習できる展示や、喫茶コーナーがあり、草木染め・そば打ちなどの田舎体験もできます。

魚ヶ滝
黒川渓谷の「魚ヶ滝」は銀山湖の上流にあります。ふた筋の滝から水がほとばしり、その流れにはさまれた岩が、魚が滝のぼりをしているように見えるところから名前がつきました。朝来群山県立自然公園随一の景勝地として知られ、とくに夏は涼を求めて訪れたハイカーやキャンパー、川遊びを楽しむ子どもたちでにぎわいます。
近くには自然休養村センター「魚ヶ滝荘」があります。ここにはキャンプ・オートキャンプ場、魚のつかみ取り、バーベキュー場などの施設があるほか、鉱山のまち・生野ならでは、砂金掘気分で砂の中から金や銀を見つける「金・銀宝探し体験」ができます。
・魚ケ滝荘 079-679-4334
・兵庫県朝来市生野町魚ケ滝