来日岳【くるひだけ】
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●雲海も見ることができる秀峰 標高567mの秀峰で、山頂からの眺めは大変よく、眼下には山陰海岸国立公園が広がっています。秋には早朝の雲海が有名で、雲海が日本海へ流れる雄大なパノラマを体感できます。また、来日岳の中腹に位置する紅葉平(もみじだいら)は人気のスポットで、その名のとおり、あたり一面に紅葉する木が茂っています。山頂付近には、ブナやイヌブナの林が残っています。 |
来日岳【くるひだけ】
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●雲海も見ることができる秀峰 標高567mの秀峰で、山頂からの眺めは大変よく、眼下には山陰海岸国立公園が広がっています。秋には早朝の雲海が有名で、雲海が日本海へ流れる雄大なパノラマを体感できます。また、来日岳の中腹に位置する紅葉平(もみじだいら)は人気のスポットで、その名のとおり、あたり一面に紅葉する木が茂っています。山頂付近には、ブナやイヌブナの林が残っています。 |
ラムサール登録湿地【らむさーるとうろくしっち】
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●世界の重要な湿地を保全する「ラムサール条約」 世界の重要な湿地を保全する「ラムサール条約」(事務局・スイス)に豊岡市の「円山川下流域・周 辺水田」が平成24年に登録されました。 「ラムサール条約」とは世界の重要な湿地を守る国際条約のことで、「特に水鳥の生息地として国際的に需要な湿地に関する条約」が正式名称です。 対象エリアは、河口から約13kmの流域と両岸に広がる水田、人工湿地など約560ヘクタール。コウノトリやヒヌマイトトンボをはじめとする稀少動植物や魚類などを重層的にかかえていることが評価されました。 水鳥などを観察できる「ハチゴロウの戸島湿地」をはじめ円山川下流域などでは、コウノトリなど多様な生き物が生息・生育できる環境を保全・整備する取り組みが行われています。 |
小江神社の大ケヤキ【おえじんじゃのおおけやき】
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・県指定天然記念物 |
●セキリョウさんと親しまれる大ケヤキ 昭和43年に県の指定を受けた天然記念物で、小江神社の境内の中でもひと際目立つ巨木です。樹高約30メートル、幹周り約4.4メートルあります。 大ケヤキの下に水が湧き出る場所があり、かつては地区の共同用水場として利用されていました。上水道ができるまでは貴重な水源として大事に守られてきました。地元の人はこのケヤキを「セキリョウさん」と呼び、お参りすると、咳が止まるといういい伝えがあります。 |
一宮神社のケヤキの森【いちみやじんじゃのけやきのもり】
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・県指定天然記念物 |
●荘厳なケヤキの森が広がる かつての京街道、久畑の関所近くにある一宮神社には、ケヤキの社そう林が広がっています。境内には樹高約35メートル、幹周り約7メートルの巨木をはじめ、幹周り3メートル以上のケヤキが群生しています。樹齢数百年を超える巨樹の森は、荘厳な雰囲気を創り出しています。 他にもエノキ、ムクノキ、イチョウ、スギなどが自生しており、これほど多くの巨木がまとまって自生している場所は珍しく、群生林として大変貴重なものです。 |
ハチゴロウの戸島湿地の整備【はちごろうのとしましっちのせいび】
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●生態系の宝庫!ハチゴロウの戸島湿地 平成21年4月にオープンした「ハチゴロウの戸島湿地」は、 円山川下流域にあり、 ここは日本海や楽々浦湾からの汽水、上流からの淡水、山際からの湧水などが混在し、 希少な生き物や植物にあふれる場所です。 この施設は、「嫁殺しの田んぼ」と呼ばれるほど作業が困難だった湿田(ジル田)を、コウノトリの生息拠点として、地域の生物多様性の核として、あるいは環境教育の拠点として整備されました。公の施設の「湿地」として環境を管理しています。 名称になっている「ハチゴロウ」とは、圃場整備工事中の湿田に舞い降りてきた野生のコウノトリの名前です。ハチゴロウがこの湿田に頻繁に飛来するようになった出来事がきっかけで、市がその地をコウノトリが舞い降りることのできる環境として保全・整備することを決めました。 湿地内の人工巣塔ではオープン前からコウノトリのペアが栄巣しており、オープンから2ヶ月余りでヒナの巣立ちも確認されました。 |
鎌田のイヌマキ【かまたのいぬまき】
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●民家の庭にどっしりと構えた常緑針葉高木 このイヌマキは、樹高は13.74mと低いですが、幹周りは2.84mと大きく、樹齢は300年と推定されています。樹勢は旺盛で枝張りは東西、南北ともに14m前後あります。マキ科の常緑針葉高木で、日本には多く植栽されており、本州中部や九州には自生種があると言われています。 イヌマキの俗称は全国各地に多く、また語源も諸説あります。古くは、杉のことを真木(マキ)と呼んでいだことから、これに対してこの種をそれよりも劣るものとして「イヌマキ」とさげすんで呼んだといわれます。また、クサマキは材の臭さから、ホンマキは正品のマキ、などの説もあります。とはいえ、材の使用に関しては、それほど劣るものではなく、特に水に強い木です。 |
桑野本の大イチョウ【くわのもとのおおいちょう】
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●遠くからでも近くからでも圧倒される社叢の高木 県指定天然記念物である桑原神社の大イチョウは、本殿の傍らにあり、しっかりとした根張りの基部にまっすぐに天をつかまんばかりの幹がグンと伸び上がっています。樹高44m、樹幹8.45m。遠くから見ても、樹下に入って見上げてみても、圧倒される大きな樹です。地表から4mの地点で、初めての枝を分岐し次々と上へ分岐を重ねて梢へと達しています。 イチョウは雄株と雌株がある雌雄異種で、4月にそれぞれの株に花をつけます。しかし葉の展開が同時であることと、色が淡緑系のため、ほとんど気づくことはありません。この樹は雄。地元では古くからご神木として大切にされており、イチョウの葉が全て落ちると、次の日には雪が降るといわれています。 |
天神社のトチノキ【あまじんじゃのとちのき】
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●樹齢約400年、兵庫県下随一の大きさを誇るトチノキ 幹周7.58m、株元ほど太く、樹高は30m。社叢の林縁にあり、すぐそばを細い渓流が流れています。地表から4m付近で太い枝を一本分枝して、さらに2m上で大きく分枝しながら整った樹形を作り上げています。樹勢良好で樹肌が美しく、巨樹の風格を漂わせています。 変化に富んだ社叢には、スギ、ケヤキ、イチョウの巨木の他、県下最大の幹周2.05mを誇るメグスリノキも存在します。太さ、高さのある数種の巨木が混在し、裏山には県下最大のブナが、谷向こうには巨大トチノキの自然林が残されています。このことから、人が住み着く前は、この天神社付近まで同様の樹種の連続があったのではないかと考えられています。この樹に次ぐ巨木は、豊岡市畑上の幹周7.2m、香美町小代区小長辿の幹周7.17mがあります。 |
畑上の大トチノキ【はたがみのおおとちのき】
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●県下第4位の大きさを誇るトチノキ 円山川の最下流、港大橋を渡って久美浜方面に向かう途中の豊岡市畑上に、県下第4位のトチノキがあります。1951年に国の天然記念物に指定されました。主幹は直立していますが、風雪害などによって大きな枝が被害を受けたため、枝の数が少なくなってしまいました。この周辺には、ほかにも大きなトチノキがたくさんあります。 昔、海が荒れた時には、夜になると天狗がこの木の上で灯をともし、漁師はその灯を頼りに港にもどったと言い伝えられています。 トチノキは落葉高木で、ブナ帯下部からブナ帯にかけて広く分布し、秋にできる直径5cmほどの卵円形の果実はアク抜きをした後、栃餅などに使用されます。 |
長楽寺の散り椿【ちょうらくじのちりつばき】
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●花びらが散ると一面赤い絨毯を敷き詰めたように美しい 豊岡市日高町上石の長楽寺境内には、樹齢500年のツバキがあります。秀吉に攻略された時、戦死者の霊を慰めるために植えられたと伝えられるものだそうです。 根まわり1.9m、樹高約7m、枝張りは東西約11m、南北9m。推定樹齢500年の古木ながら樹勢は旺盛で、3月半ば~4月末には、紅にわずかに白斑のまじった八重中輪の花をつけ、花びらが散ると、一面 に赤い絨毯を敷き詰めたように美しいことで知られています。一般のツバキは花全体がポトリと落ちますが、長楽寺のものは花弁の数が20枚近くあり、花びらが別々に落ちるところから「散り椿」の名がつきました。1978年、県の天然記念物に指定されています。 このツバキは、花弁のほとんどが離生する性質や、新葉の裏面にまれに長毛があり、葉形がわずかに小型であることなどから、サザンカが浸透交雑した品種の可能性もあるということです。 |