2011/06/22  

神子畑鋳鉄橋【みこばたちゅうてっきょう】

 

神子畑鋳鉄橋【みこばたちゅうてっきょう】

神子畑鋳鉄橋
国指定重要文化財

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●関連情報
朝来市役所
●日本に現存する鉄橋では最も古いものの1つ
神子畑川に架けられた道路橋で、神子畑鉱山で採掘された鉱石を生野の精錬所へ運ぶ運搬路に建設されたもので、5つの鉄橋のうち2つが現存しています。神子畑は鉱山の町で、800年頃鉱山として開拓され、15世紀頃から採鉱が盛んになり、その後、明治政府の管理から一時は皇室財産として宮内省の管轄にもなりましたが、明治29年に三菱に払い下げとなりました。1919年(大正8年)からは約6km離れた隣町の大屋の明延鉱山で産出した鉱石を選鉱するための選鉱場として東洋一の規模で建設され、明延鉱山が閉山する昭和62年まで栄えました。
そのような中で、神子畑鋳鉄橋は、明治16年(1883年)から18年の間に作られ、昭和32年頃まで使われていました。その間、輸送方法も牛車からトロッコになり、さらにはトラック輸送へと変わっていきました。神子畑鋳鉄橋の特徴は橋全体が鋳鉄でできた、長さ16m、道幅3.6mのアーチ橋で、日本に現存する鉄橋では最も古いものの1つであることです。昭和52年には国の重要文化財に指定されました。

神子畑鋳鉄橋
・朝来市教育委員会 079-677-1165
・兵庫県朝来市神子畑

2011/06/22  

生野まちづくり工房 井筒屋【いづつや】

 

生野まちづくり工房 井筒屋【いづつや】

井筒屋

蔵史料館

●関連情報
生野町観光協会

●江戸時代の郷宿を再生した憩いの空間!
平成15年6月に開館した「生野まちづくり工房 井筒屋」は、江戸時代に生野銀山の有力な山師だった吉川家の郷宿を再生した史料館。郷宿とは公用で代官所に出頭する人々のための宿で、生野銀山には吉川家が営む井筒屋のほかに、6軒ありました。母屋は天保3年(1832)の建築で、屋敷内には当時の様子を伝える品々が並んでいます。朝来市指定文化財の神武必勝論(拓本)や天保14年に羽倉外記一行が訪れたときの宿札などの歴史的史料、朝来市生野町出身の洋画家・和田三造たちとの交流の品々。また、昔なつかしい生活用品なども展示されており、吉川家の暮らしの様子が分かります。

展示室の2階は、生野ひいき人倶楽部の交流の部屋となっています。落ち着いた雰囲気の中で、会報や生野の古い映像を見ることができます。そのほかにも、蔵ギャラリーや会議室、手作りクッキー・小物の販売もしており、見所いっぱい。時間が経つのを忘れる、思わず「ただいま」と言いたくなる「ホッ」とする場所です。

生野まちづくり工房 井筒屋
・079-679-4448
・兵庫県朝来市生野町口銀谷640

・午前9時~午後5時
・月曜休館(祝日の場合は翌日)

2011/06/22  

金属バネ工業【きんぞくばねこうぎょう】

 

金属バネ工業【きんぞくばねこうぎょう】
バネ
用途も多様化する金属バネ
兵庫県の特産品に指定
●日本の高度経済成長とともに発展
但馬の地場産業の中では歴史が新しく、第二次世界大戦中に大阪市内のスプリング工場が朝来市和田山町に疎開し、工場を開設したのがはじまりです。

昭和25年の朝鮮戦乱特需以降、景気上昇の波に乗り、増大する需要に応じて、自動車、車輌、弱電産業への部品を供給し発展してきました。
昭和60年に、企業が和田山を中心にして、養父、朝来の各市にひろがって合計数18、従業員195名、生産額年間18億円余がありました。

製品は線バネ、薄板バネを中心に、つる巻バネ、重ねバネなど。出荷先、原料仕入先が、大阪、岡山、愛媛などと遠隔地にあるため、金属工業の立地には必ずしも有利ではなく、円高不況のなかで主要なユーザーである自動車、弱電機メーカーなどの海外進出と現地での部品調達方式が進行していく中で、技術力の向上、販路の拡大が重要な課題とされています。
中でも朝来市和田山町の金属バネ工業は、県の特産品に指定され、コンピュー夕用のわずか数ミリのものから、工業用の大きなスプリングまで毎日数十トン単位で生産し、東京・大阪などの工業地へと出荷しています。

2011/06/22  

但馬杜氏【たじまとうじ】

 

但馬杜氏【たじまとうじ】
升酒

長年の知識と技術
但馬杜氏が造り出す
甘露の雫。
麹づくり
麹づくり
香りや風味の成分となる麹をつくる作業。酒つくりの中で最も神経を使う重要な仕事とされています。

●関連情報
新温泉町役場

●但馬人気質が造りだす甘露の雫
但馬では、特に雪深い地方の人たちが冬季の働き場所を求め、出稼ぎとして、全国各地に酒造りに出かけました。杜氏とは酒造りの最高責任者のことです。酒造りは杜氏・蔵人(くらびと)のグループが、新米の刈り入れの終わる10月頃から翌年の春まで、約6~7カ月の間、家を離れ、酒造会社の蔵元に泊まり込んでおこなわれます。蔵によって人数は異なりますが、数人から20人程度の蔵人がチームをつくり、杜氏の指導のもとで酒造りの作業をおこないます。「一蔵一杜氏」といわれるように、杜氏の数だけ酒の種類があるといわれています。
但馬の人は、慎重で誠実、質素にも耐えて思いやりがあり、粘り強い精神力があります。長年の知識と技術の蓄積が今日の但馬杜氏を生みだしました。

●記録に残る但馬杜氏
記録に残るものでは、天保8年(1837年)大阪でおこった大塩平八郎の乱に関連して、大和郡山にいた小代庄城山(香美町小代区)出身の杜氏、藤村某が登場します。藤村はこの地方の代表格で、城主の信頼も厚かったといいます。この時代から、すでに数多くの但馬の杜氏が地方に出かけていたことがわかります。
平成4年の記録では、全国の杜氏は1,754人、但馬の杜氏は全体の1割を占め、近畿を中心に中国・四国・北陸などで活躍していました。しかし、その数も20年前と比べると4分の1、5分の1に減少し、高齢化も進んでいます。また、冬季の出稼ぎシステムも時代にそぐわなくなってきています。最近、酒造りも機械化されてきましたが、手づくりの味の魅力は依然として重宝されています。

2011/06/22  

キャンプ場【きゃんぷじょう】

 

キャンプ場【きゃんぷじょう】

奈佐森林公園
湯の原温泉オートキャンプ場


今子浦ファミリーキャンプ場


柤大池公園バンガロー村


石ヶ堂古代村キャンプ場

●海・山・高原・渓谷、どこでもキャンプ
但馬は豊かな自然に恵まれており、海岸部、山間部ともに、気軽にアウトドアレジャーが楽しめるキャンプ場がたくさん整備されています。浜辺の松林、高原、森の中、滝のある渓谷など、ロケーションもさまざま。
キャンプ場には、テントサイトや常設テント、トイレ、炊事施設、シャワーなどの設備があるほか、キャンプファイヤー設備、コテージやバンガロー、ログハウスなど快適に過ごせる宿泊棟を備えているところ、オートキャンプができるところ、温泉施設や体験施設のあるところなど、学校の野外教育から、家族・グループの利用まで多様な目的に幅広く対応しています。【但馬のキャンプ場】

■奈佐森林公園(豊岡市)
■気比の浜きのさきKビーチ(豊岡市)
■白糸の滝キャンプ場(豊岡市出石町)
■兵庫県子ども自然村(豊岡市但東町)
■神鍋高原キャンプ場(豊岡市日高町)
■湯の原温泉オートキャンプ場(豊岡市日高町)※オートキャンプ可
■来日岳林間キャンプ場(豊岡市城崎町)
■たけのこ村キャンプ場(豊岡市竹野町)
■竹野浜海水浴場(豊岡市竹野町)
■弁天浜海水浴場(豊岡市竹野町)
■青井浜海水浴場(豊岡市竹野町)
■切浜海水浴場(豊岡市竹野町)
■休暇村竹野海岸(豊岡市竹野町)

■浜坂県民サンビーチ(新温泉町(旧浜坂町))
■居組県民サンビーチ(新温泉町(旧浜坂町))
■草太園地キャンプ場(新温泉町(旧温泉町))※オートキャンプ可

■今子浦ファミリーキャンプ場(香美町香住区)
■三田浜キャンプ場(香美町香住区)
■吉滝キャンプ場(香美町小代区)
■県立兎和野高原野外教育センター(香美町村岡区)※オートキャンプ可
■グリーンパークハチ北(香美町村岡区)
■柤大池公園バンガロー村(香美町村岡区)※オートキャンプ可

■鉢伏高原キャンプ場(養父市関宮)
■町営氷ノ山逆水キャンプ場(養父市関宮)
■妙見キャンプ場(養父市八鹿町)
■石ヶ堂古代村キャンプ場(養父市広谷)
■天滝公園キャンプ場(養父市大屋町)※オートキャンプ可

■兵庫県青年の山(朝来市山東町)
■緑ヶ丘キャンプ場(朝来市)
■魚ヶ滝キャンプ場(朝来市生野町)
■菅町キャンプ場(朝来市生野町)※オートキャンプ可
■せせらぎ荘キャンプ場(朝来市生野町)

2011/06/22  

城下町【じょうかまち】

 

城下町【じょうかまち】
バネ
辰鼓楼は出石のシンボル


懐かしい風情の町並み


名物の出石皿そば

●皿そば店が軒を連ねる城下町・出石
江戸時代、5万8千石の城下町として栄えた出石(いずし)のまち。平入りの軒が続く町家のたたずまい、歴史に登場する人物にゆかりの史跡などが点在する町並みは、今もなお城下町の面影を色濃く残しており、但馬を代表する観光地のひとつとして人気があります。
かつて藩士の登城を告げた辰鼓楼をはじめ、出石城跡、家老屋敷、沢庵和尚ゆかりの宗鏡寺、古い酒蔵、明治建築など、歴史を感じさせる見どころが多く、商店や民家も含めて城下町の景観や風情を損なわないまちづくりが推進されています。
また、名物「皿そば」といえば出石というくらい、そばどころとしても有名です。宝永3年(1706年)、信州上田の城主・仙石政明が国替えの際に、そば職人を連れてきたのが起源といわれる出石のそば。出石焼の小皿に盛り分ける皿そばスタイルが特徴で、「ひきたて、打ちたて、ゆがきたて」の“三たて”を信条とする手打ちの技が受け継がれています。現在は町内に約50軒ものそば屋が店を構え、城下町観光の大きな魅力となっています。
透きとおるような白が特徴の美しい白磁「出石焼」は国の伝統的工芸品に指定されており、200年の伝統を誇る出石の特産品で、町内には数軒の窯元があります。

毎年、春に開催される「出石そば喰い大会」は、恒例イベントとして定着し多くの観光客を集めています。そば打ち、出石焼の絵付けなどの体験も好評です。また快適に散策してもらうため、レンタサイクル、観光ガイドなどのサービス(有料)も用意されています。

2011/06/22  

県立施設【けんりつしせつ】

 

県立施設【けんりつしせつ】
バネ
県立コウノトリの郷公園

バネ
県立円山川公苑のカヌー


県立但馬文教府


県立但馬ドーム


県立木の殿堂


兎和野高原


県立但馬牧場公園


県立但馬長寿の郷


県立但馬全天候運動場


県立南但馬自然学校

●但馬の多彩な楽しみ方を提案
スポーツ、レクリエーション、芸術など、観光スポットにもなっている県立の施設です。

■県立コウノトリの郷公園(豊岡市)
国の特別天然記念物・コウノトリの野生復帰に取り組む拠点施設。コウノトリの保護・増殖や、コウノトリを再び野生にかえすための研究を進めており、公開ケージではその美しい姿を観察することができます。自然に恵まれた広大な敷地内には、コウノトリや豊岡の自然について紹介する「市立コウノトリ文化館・コウノピア」や、クワガタなどが生息する森、ミズカマキリ、モリアオガエルなどが生息する湿地などが整備されています。

■県立円山川公苑(豊岡市)
円山川河畔に広がるスポーツ・レジャーゾーン。カヤックや各種のカヌーに乗ることができます。夏は50メートルの本格プール、冬はスケート場になる施設や、広い芝生広場、展望レストラン、近・現代美術の企画展を開催する美術館などが併設されています。

■県立但馬文教府(豊岡市)
芸術・文化活動や地域づくり、ボランティア活動など成熟社会における生きがいのある生活創造活動と自己実現を図るための生涯学習を支援しています。また、但馬の文化活動の交流の場となっている文教府ギャラリーでは、一般の人やグループの絵画、写真、書道ほか、いろいろな作品展が開催されています。

■県立但馬ドーム(豊岡市日高町)
神鍋高原にある大きな開閉式のドーム。東京ドームを超える面積のグラウンドを備え、野球やサッカーなど各種スポーツやコンサートなどがおこなえます。ドーム内にはハンググライダー体験、環境発見遊具などのコーナーやレストランがあり、屋外には芝生グラウンド、ジョギングコースなどが整備されています。

■県立木の殿堂(香美町村岡区)
森や木の文化を紹介する自然学習施設。森に関する紹介パネルや、世界の民家模型、木製民具などが展示され、感動の自然物語がハイビジョンシアターで鑑賞できます。工作室では、電動糸ノコを使った組み木作り教室を開いており好評です。

■県立兎和野高原野外教育センター(香美町村岡区)
兎和野高原は兵庫県観光百選の第1位に選ばれた瀞川平にあり、レンゲツツジの自生地としても有名です。標高550mにあるなだらかなキャンプ場は、豊かな自然環境と127haもの広大な敷地に立地し、宿泊棟やフィールドアスレチック、グランドなどを完備しています。自然学校、ボーイスカウト、子ども会などで活用され、四季を通じて、豊かな自然とふれあいながら学習することができます。

■県立但馬牧場公園(新温泉町(旧温泉町))
山の斜面を利用して夏はターフスキーやソリ遊び、冬はスキーができ、但馬牛が自慢のレストラン、バーベキューハウス、宿泊施設なども備えていて、家族で楽しめるレジャーゾーンとなっています。ヒツジやウサギなどとふれあえるふれあい広場コーナーが子どもたちに人気で、但馬牛も放牧されています。但馬牛について紹介する但馬牛博物館もあります。

■県立但馬長寿の郷(養父市八鹿町)
子どもからお年寄りまで、だれもがいきいき暮らせる社会をめざす拠点施設。陶芸・木工ほかの手づくり教室、農業体験などができるほか、快適な居住空間を提案する住宅改修モデルルームや福祉用具などの展示もあります。くつろげる茅葺きの家屋、ギャラリー、宿泊施設など各種施設が充実しています。

■県立但馬全天候運動場(養父市八鹿町)
屋根付きの「いきいきドーム」は、天候を気にせずスポーツを楽しむことができ、テニスコート3面、ゲートボールなら4面に対応しています。ほかにも、家族やグループでピクニックや軽スポーツなどを楽しむことができる「芝生広場」や、シャワー完備の「交流会館」など、年齢問わず総合的にスポーツ活動が行える施設です。

■県立南但馬自然学校(朝来市山東町)
南但馬の豊かな環境を活用して、小学5年生が5泊6日にわたって体験学習をする「自然学校」の拠点施設。朝来群山県立自然公園の一角にあり、大自然の中で、子どもたちが学校生活では得られない体験を通して学習することができます。

2011/06/22  

延応寺の大ケヤキ【えんおうじのおおけやき】

 

延応寺の大ケヤキ【えんおうじのおおけやき】

延応寺の大ケヤキ

・県指定天然記念物
・朝来市生野町口銀谷

●生野義挙ゆかりの寺に残る巨木
朝来市生野町口銀谷の延応寺は、延応元年(1239年)に創建され、町内に現存するお寺の中では、一番古い真言宗の寺。四条天皇が時の名をとって名前をつけられたという、由緒深い古刹です。また、幕末期の生野義挙の際に、志士・平野国臣ら30数名がここに集まり、倒幕運動の策を練ったことでも知られています。
この延応寺の観音堂前にある大ケヤキは、樹齢400年以上といわれる老巨木。県の天然記念物にも指定されています。樹高30m、幹まわり8.6mで、地上6.7mのところで幹は3方向に分岐していて、その内1本は落雷により折損しました。しかし、銅板でしっかりと保護されていて、樹勢は衰えていません。枝張りは東西25m、南北に30mあり、威風堂々とそびえ立っています。
伝説によれば、延応年間に本堂が火災におおわれたとき、千手観音が飛鳥のように舞い上がって、この大ケヤキにとまり、難を逃れたといいます。ある日、長遍上人が大ケヤキの前を通り過ぎようとすると、ケヤキの梢に後光をさす千手観音を見つけ、この地に祀ったという伝承が残る名木です。

2011/06/22  

糸井の大カツラ【いといのおおかつら】

 

糸井の大カツラ【いといのおおかつら】
糸井の大カツラ
・国指定天然記念物
・朝来市和田山町竹ノ内
・ひこばえの全周
19.2m

・樹高 35m
・樹齢 約2000年

●糸井川源流に鎮座する、天然記念物の大カツラ
但馬には、国・県・町指定のカツラの巨木が6件もあり、郷土記念物に指定されたカツラの巨木群もありますが、そのうち、最も早く1951年に指定され、しかも国の天然記念物に指定されたのが、朝来市和田山町糸井渓谷に鎮座する「糸井の大カツラ」です。この大カツラがあるのは、西床ノ尾山の山裾に位置する谷で、糸井渓谷の最も奥にある竹ノ内集落から、さらに4kmほど糸井川の源流に遡ると大カツラが現れます。

樹齢約2000年といわれるその巨大な主幹は、すでに朽ち果てて空洞になっていますが、その空洞の内側の周囲は約12.5m、6畳くらいの広さがあり、かつての壮大な姿をしのばせます。主幹跡の周囲からは約80本もの孫生(ひこばえ)が林立し、樹高35m以上、枝張りは東西40m・南北33mにおよぶ堂々とした姿で、大きな木陰をつくっています。

伝説によると、昔、高僧がこの木に法衣をかけて雨乞いの祈願をし、干ばつを救ったと伝えられ、今も、衣木(ころもぎ)と呼ばれ、神木としてあがめられています。

2011/06/22  

八代の大ケヤキ【やしろのおおけやき】

 

八代の大ケヤキ【やしろのおおけやき】

八代の大ケヤキ
・国指定天然記念物
・朝来市八代
●災害をのりこえ、立ち続けるケヤキの老木
馬場山の山麓、朝来市八代の足鹿神社境内にそびえる大ケヤキは、樹高約20m、幹まわり8.1m、樹齢千数百年と推測される古木で、1928年に国の名勝天然記念物に指定されています。

国の天然記念物に指定されたころには、樹高30mにもおよぶ巨木で、県下第一の大ケヤキでしたが、台風で折れたり、境内の工事の影響などで幹に空洞ができるなど、往時の勢いはなくなってしまいました。しかし、主幹や根張りは巨木の威厳を失わず、町のシンボルとして変わらず人々に親しまれています。
朝来市では、1988年に国や県の補助を受けて大規模な保護工事を施し、その後も主幹部分の復元や保護に努力しています。