2013/01/14  

斎神社【いつきじんじゃ】

 

斎神社【いつきじんじゃ】

楯縫神社本殿

斎神社

・養父市長野
・摂社楯縫神社本殿
県登録有形文化財

●お走り祭りの伝説で知られる神社
斎神社は長野区の101戸がお護りする神社で、養父神社の神輿が斎神社までの往復40キロを練り歩く「お走り祭り」で有名です。本殿は屋根が前方に長く伸びる一間社流造でしたが、平成21年8月の台風9号による豪雨災害で倒壊しました。このため本殿は解体修理されています。昭和10年に村社から郷社に昇格したことを記念して、昭和12年に彫刻の立派な本殿に新築されたものです。
拝殿には、市指定文化財「斎神社のお走り絵馬」がありました。明治32年に地元の絵師村上墨渓が、斎神社に到着した江戸時代のお走り祭りの祭礼行列を描いた奉納絵馬です。
摂社の楯縫神社は元々、斎神社の本殿であったものです。宝暦10年(1760)建立で、奇跡的に台風9号の土砂災害からまぬがれました。一間社流造で、地元長野村の大工など4名で建築しています。兵庫県の有形文化財に登録されています。

2013/01/14  

観音寺【かんのんじ】

 

観音寺【かんのんじ】

観音寺
・朝来市和田山町竹田

・本堂、観音堂、経蔵、
鐘楼、山門、庫裡

県登録有形文化財

●竹田城下町の歴史的景観を形づくる寺院
竹田城下町にある臨済宗の寺院で、本堂・観音堂・経堂・鐘楼・山門・庫裡が、兵庫県の有形文化財に登録されています。
本堂は六間取り(表3室、裏3室)の典型的な方丈形式で、建立は寺伝から宝暦14年(1764)です。観音堂、経堂、鐘楼は宝形造で、いずれも18世紀後半の建物とされています。
山門は四脚門で屋根は桟瓦葺、こちらも18世紀後半の建立とされ、いずれも竹田城下町の歴史的景観を形づくっています。
また、転輪経蔵は仏教の教えをまとめた一切教を納める八角柱の書架の中心に軸を入れて回転するように作られたものです。功徳を積むことのできない庶民でも、これを回すことによって同じ功徳を得られるとされています。但馬の中でも、転輪経蔵を持つ寺院は珍しく、文化財としてだけでなく、美術工芸品としても貴重なものです。

2012/12/27  

余部鉄橋【あまるべてっきょう】

 

余部鉄橋【あまるべてっきょう】
Panorama VRは左右に360度見渡すことができます
(現在、鉄橋はコンクリート橋に架け替えらています)

※QuickTime VRの表示には多少時間がかかりますが、ご了承ください。

QuickTime VRを楽しむためには、Apple社のQuickTimeが必要です。
←お持ちでない方はこちらから無償でダウンロードできます。

2012/12/26  

生野書院【いくのしょいん】

 

生野書院【いくのしょいん】

生野書院
関連情報
生野町観光協会
●生野の玄関口に佇む古民家は、歴史香る住民サロン
 生野書院は、古民家を改修して、平成4年(1992)に開設された史料館です。館内には、生野代官所や生野の変に関する古文書や書画などの貴重な文化財史料を収蔵しています。一部が常設展示されており、主な収蔵品には、「但州生野銀山絵巻」「明治初年の生野町絵図」「銀山日記」「見石の幕」などがあります。これらの史料を通じて、生野の歴史や生野銀山1,200年の歴史を知ることができます。収蔵品は、歴史研究目的で閲覧することも可能です。展示品には、航空写真をもとにして精密に作られた、生野町一万分の一の模型などもあります。
茶室や和室、陶芸室などを備えており、茶道や陶芸など、住民の文化サロンとしても広く活用されています。

生野書院
・079-679-4336
・兵庫県朝来市生野町口銀谷356-1
・午前9時30分~午後4時30分
・休館日/毎週月曜、金曜、年末年始(12/28~1/4)
(月・金が祝日の場合は翌日)
・入館無料

2012/12/26  

但馬検定【たじまけんてい】

 

但馬検定【たじまけんてい】
但馬検定テキストブック ザ・たじま
但馬検定テキストブック
●関連情報
但馬検定
●知ってるようで知らなかった但馬、再発見
 兵庫県の面積の4分の1を占める広大な但馬は、氷ノ山、円山川、山陰海岸など自然環境豊かな地域です。コウノトリの野生復帰の取り組みも進められています。また、多くの文化財や歴史遺産に加え、温泉、食べ物などの魅力的な観光資源にも恵まれています。年間1,000万人の観光客が訪れている但馬を、改めて見つめてみると様々な発見があります。
但馬検定は、このような但馬の自然・歴史・文化・観光・産業などに関して、但馬通・但馬ファンを増やし、但馬を語り発信できる人材を育成することを目的として実施されます。
第1回目の試験は2007年3月に実施。但馬検定テキストブックは、但馬内の市庁舎、一部書店などで販売しています。但馬通を目指して、あなたもチャレンジしてみませんか。検定の合格者には、認定書および特製の認定バッジが贈呈されます。

(公益財団法人)但馬ふるさとづくり協会
・0796-24-2247
・兵庫県豊岡市山王町11-28

2012/12/26  

但馬七福弁天めぐり【たじましちふくべんてんめぐり】

 

但馬七福弁天めぐり【たじましちふくべんてんめぐり】

・蓮華寺(豊岡市竹野町轟)
・大乗寺(香美町香住区森)


・長楽寺(香美町村岡区川会)


・楽音寺(朝来市山東町楽音寺)
●七福弁天めぐる心の旅
 但馬各所を巡る「但馬七福弁天めぐり」。弁天さまは、七福神のうちでただ一人の女性の神で、物を生み育てる水の神です。
兵庫県の淡路島をはじめ、竹生島・江ノ島・宮島などの弁天さまが、いずれも島や湖の中州に祀られていることからもその理由がうかがえます。
水の流れる音は音楽に結びつくことから、芸能の神様としても信仰されています。
また、商売繁盛・進学就職の神さまとしても有名。厄災を取り除き、富・財宝と智恵を授ける福の神として、古来より人々の信仰を集めてきました。
但馬の日本海から内陸部へ向かう七福の寺での住職との語らいは、心が洗われる巡礼の旅。近年、ご利益を求めて、心の旅を楽しむ人々が増えています。

但馬七福弁天めぐり
・蓮華寺(開運)豊岡市竹野町轟
・大乗寺(馬鳴)香美町香住区森
・長楽寺(七美)香美町村岡区川会
・日光院(招福)養父市八鹿町石原
・長福寺(大福)養父市畑
・楽音寺(福寿)朝来市山東町楽音寺
・延応寺(宝積)朝来市生野町口銀谷

2012/12/26  

ハチゴロウの戸島湿地の整備【はちごろうのとしましっちのせいび】

 

ハチゴロウの戸島湿地の整備【はちごろうのとしましっちのせいび】


管理棟

ハチゴロウの戸島湿地
・豊岡市城崎町戸島

●生態系の宝庫!ハチゴロウの戸島湿地
平成21年4月にオープンした「ハチゴロウの戸島湿地」は、 円山川下流域にあり、 ここは日本海や楽々浦湾からの汽水、上流からの淡水、山際からの湧水などが混在し、 希少な生き物や植物にあふれる場所です。
この施設は、「嫁殺しの田んぼ」と呼ばれるほど作業が困難だった湿田(ジル田)を、コウノトリの生息拠点として、地域の生物多様性の核として、あるいは環境教育の拠点として整備されました。公の施設の「湿地」として環境を管理しています。
名称になっている「ハチゴロウ」とは、圃場整備工事中の湿田に舞い降りてきた野生のコウノトリの名前です。ハチゴロウがこの湿田に頻繁に飛来するようになった出来事がきっかけで、市がその地をコウノトリが舞い降りることのできる環境として保全・整備することを決めました。
湿地内の人工巣塔ではオープン前からコウノトリのペアが栄巣しており、オープンから2ヶ月余りでヒナの巣立ちも確認されました。

2012/12/26  

日下家住宅【くさかけじゅうたく】

 

日下家住宅【くさかけじゅうたく】

日下家住宅

・朝来市山東町粟鹿
・国登録有形文化財

●歴史の変遷大規模な庄屋屋敷
日下家は古くから大地主として粟鹿地区に居を構え、近代には製糸業や銀行設立に携りました。主屋、新居、座敷、門、土塀など21件が国の有形文化財に登録されています。
敷地面積は約3300平方メートルあり、中央西に面して立つ主屋は間口20メートルと規模が大きく、土間から大広間にかけて吹抜けで、数段の貫を通す豪快な小屋組を見せます。
主屋東面に付属する炊事場には台所や食堂、風呂などがあり、風呂にはモザイクタイルを張るなど、近代的な様式が取り入れられています。
他にも昭和前期の洋風事務所の雰囲気をよく残す旧日下林業事務所や、数寄屋風意匠が見事な座敷など、歴史的価値の高い建物が数多く残されています。
特に総延長109メートルの石垣は、時代によって石材や積み方などが違い、当家の永い歴史を物語る遺物といえます。

※同住宅は住居のため非公開

2012/12/26  

赤木家住宅【あかぎけじゅうたく】

 

赤木家住宅【あかぎけじゅうたく】
赤木家住宅

赤木家住宅
石垣

赤木家住宅

赤木家住宅
・豊岡市引野
・国登録有形文化財


●水害対策の備えが残る大庄屋屋敷

2005年、豊岡市で初めて国登録有形文化財に登録された赤木家住宅は、明治、大正時代の自作大農経営地主の住宅様式を残す貴重な文化遺産です。代々大庄屋であった赤木家ですが、家風である「質実剛健」を守り、派手さはありませんが、威風堂々とした存在感に圧倒される建物です。主屋が1870年(明治3)の建築で、書院造の離れや蔵、門などは明治中、末期に建てられ、ほぼ原形のまま残っています。
赤木家住宅の特徴は、水害に対する備え。すぐ近くを流れる円山川が氾濫すると、地域の防災センターとしての役割を担ってきました。東西40m、南北65m、約900坪の広大な敷地に整然と積み上げられた石垣はほぼ玄武岩で構成され、周囲よりも約2mもかさ上げしてあり、一度も浸水したことがないといいます。
さらに、円山川に面する西側には、濁流の勢いを弱めるための水防竹林を造成。竹は切りだして、水防用の資材としても利用されました。
また、蔵の軒下に吊されている小舟は、当時の様子を象徴するもの。縄をゆるめれば、いつでも出船できるようになっていて、洪水時には「パトロール船」として活躍しました。
同家は、円山川の河川改修に尽力するなど、「砂防の神様」と呼ばれた赤木正雄氏の生家でもあり、こうした水防への備えが正雄氏の人生にも多大な影響を与えたともいえます。

※同住宅は原則として非公開

2012/12/26  

大同寺【だいどうじ】

 

大同寺【だいどうじ】

大同寺
・朝来市山東町早田

・開山堂(建造物)
・絹本墨画白衣観音像
(絵画)

県指定文化財

●江戸中期の唐様を基調とした仏堂遺構「開山堂」
応安5年(1372)に開創したと伝わり、月庵禅師を中興の祖とする古刹です。往時は天台宗でしたが、南北朝期に臨済宗に改宗し、代々但馬守護・山名氏の庇護を受け、禅寺として栄えました。
県指定文化財として有名な開山堂は、県下でも類例の少ない江戸中期の唐様を基調とした仏堂遺構です。堂内に奉祭されている月庵禅師の坐像をはじめ、墨画白衣観音像など数多くの文化財が所蔵されています。
大同寺山公園の西国霊場めぐり、毎春には観桜と「観音まつり」が催され、ミツバツツジの群生も心をなごませてくれます。モリアオガエルの生息地としても有名です。