2011/11/25  

大石家住宅【おおいしけじゅうたく】

 

大石家住宅【おおいしけじゅうたく】

大石家住宅

・豊岡市但東町矢根
・国登録有形文化財

●大規模な農家建築の佇まいを残す庄屋屋敷
但東地域では初の国登録有形文化財となる大石家住宅は、大規模な農家建築の佇まいを残しています。江戸時代は庄屋であり、主屋、米蔵、塀、中門など16件が登録されています。
約1400平方メートルもある敷地の中央に建つ主屋は明治8年(1875)頃の建築で、西寄りに土間を設け、東側の床上には、座敷飾りを構える奥ノ間やチョウダイなどが配置されています。
主屋の北、内蔵の西に位置する煉瓦造の集水槽は下部がアーチ型になっていて、近代的な自家用水道の形跡を見ることができます。

※同住宅は住居のため非公開

2011/11/25  

松禅寺【しょうぜんじ】

 

松禅寺【しょうぜんじ】

松禅寺
・豊岡市但東町栗尾

・木造薬師如来坐像
(彫刻)
県指定文化財

●定朝様式の典型的仏像「木造薬師如来坐像」
松禅寺の前身は、郷路岳中腹にあった石室山松葉庵で、江戸時代中期に現在の地に移ったとされています。本尊は延命地蔵菩薩立像です。
寺内の薬師堂に安置されている「木造薬師如来坐像」は、平安時代の作といわれます。彫りの浅い優麗な姿で、平安時代の特色を色濃く表しています。素材は檜を材とした一木造。背面と両脚部に大きい内抉りを施しています。定朝様式の典型的仏像といえ、優雅な仏像様式を見せています。平成元年にベルギーの首都ブリュッセルで開かれた文化交流事業「ユーロパリア89ジャパン」において、日本に伝来する仏教美術として紹介されたこともあります。

2011/11/25  

称名寺【しょうみょうじ】

 

称名寺【しょうみょうじ】

称名寺
・豊岡市出石町馬場

・木造地蔵菩薩立像
(彫刻)
県指定文化財

●地蔵菩薩の造形をよく表す「地蔵菩薩立像」
阿弥陀如来坐像は、豊岡京極家菩提寺・瑞泰寺の本尊であったもので、延宝6年(1678)に造立されました。この阿弥陀如来坐像の銘に「七条大宮下流京下御霊之町大仏師左京作」とあり、京都の仏師を呼んで彫らせたものであるとされています。
県指定文化財の「地蔵菩薩立像」は、檜の一木造で、外見は一般的な地蔵菩薩の造形をしています。平安前期に見られる着衣の彫りですが、衣文の彫りが浅いことから平安中期~後期に造られたものと推測されています。

2011/11/25  

総持寺【そうじじ】

 

総持寺【そうじじ】

総持寺
・豊岡市出石町宮内

・木造千手観音像
(彫刻)
県指定文化財

●但馬守護・山名氏の崇敬篤い古刹
奈良時代に東大寺の四聖の一人に数えられている「行基」が開いたとされる古刹です。代々但馬守護を務めてきた山名氏の崇敬驚く、祈祷寺として庇護を受けました。
本尊の十一面千手観音像は天文5年(1536)、9代山名祐豊を始め、家臣、多数の人々の寄進によって造立されたことが記されており、県の文化財に指定されています。室町時代末期の等身大の仏像で、檜の寄木造、素木で作られています。光背と台座は元禄3年(1690)に、出石藩主夫人が寄進しています。
裏山にはあじさい園や道祖神を祀った遊歩道もあり、散策を楽しむこともできる他、自然の素材を巧みに用いた精進料理が食べられることでも有名です。

2011/11/25  

観音寺【かんのんじ】

 

観音寺【かんのんじ】

観音寺
・豊岡市日高町観音寺

・仁王門(建造物)
県指定文化財

●両脇の間、全面の床を板張りにした仁王門
平安中期から後期にかけて創建されたと伝わる観音寺。「仁王門」は室町初期の建造物として、県の文化財に指定されています。桁行3間、梁間2間、寄棟造で桟瓦葺き。正面柱間が3間で、出入り口1カ所、いわゆる三間一戸一重間の構造になっています。両脇の間、全面の床を板張りにしてい手法は珍しいとされています。
また、鐘楼門、観音堂、庫裡客殿は築石を巡らし、美しい佇まいをなしています。観音堂は宝楼閣と呼び、山の斜面に構築されていて、京都の清水寺とよく似た舞台造です。

2011/11/25  

慈等寺【じとうじ】

 

慈等寺【じとうじ】

慈等寺
・豊岡市三宅

・木造十一面千手観音立像
(彫刻)

県指定文化財

●鎌倉初期に作られた「木造十一面千手観音立像」
兵庫県の文化財に指定されいてる「木造十一面千手観音立像」は、慈等寺の前身である薬琳寺(廃寺)の仏像だったともいわれています。
檜を使用した寄木造で、像の高さは約190センチあります。部分によっては補修されていますが、体躯は当時のままで鎌倉初期に作られたものとされています。張った肩や厚い胸部にその当時の特徴が見られます。

2011/11/25  

帯雲寺【たいうんじ】

 

帯雲寺【たいうんじ】

帯雲寺
・豊岡市野上

・木造十一面観音像
(彫刻)
県指定文化財

●桧を材とした一木造の十一面観音像
帯雲寺の前身は、天台宗神通寺とされており、この地に移った際に名を帯雲寺と改名し、曹洞宗に改宗しました。本尊は本堂中央に祀られた地蔵菩薩。元禄年間の建立と伝えられる山門は室町時代の作といわれています。本堂は、元禄5年(1692)建立後、文政年間に新築されたものです。
県の文化財に指定されている「木造十一面観音像」は平安時代初期の作。桧を材とした一木造で像高は222センチあります。
また、山門の2階に安置されていた2体の毘沙門天像も同じく平安時代の作で、桧材の一木造りです。

2011/11/22  

栃もち【とちもち】

 

栃もち【とちもち】

栃もち
●手間ひまかけて作られる素朴な味
栃の実は、古来より万病の薬に使われ、不老長寿の木の実とも言われています。この 栃を使った栃もちは、独特なほろ苦さと香りが魅力です。但馬では特に豊岡市竹野町、日高町・新温泉町の名産品となっています。
9月中旬頃、山に入ると栃の実が落ちています。それを拾い、持ち帰りよく乾燥させて保管します。栃もちを作るには10日も前から準備しなければいけません。皮をむき、川水につけたものをさらに木灰のこねたものの中に3日ほどねかせておきます。きれいに洗った栃の実をモチ米と一緒に蒸して餅にします。最近は木灰が入手しにくいので、栃のアクを抜くのに苦労するそうです。
正月や節句、祭りなど、かつて家庭で餅をつく時には必ずといってよいくらい栃もちをついていました。戦前や不作の時にはごはん代わりに栃もちをついて食べたといいます。
一度食べたら忘れることのできない風味豊かな栃もち。作るのに手間はかかりますが、今後もその素朴な味わいは継承されていくでしょう。

・たけの観光協会 0796-47-1080

・神鍋観光協会 0796-45-0800
・湯村温泉観光協会 0796-92-2000

2011/11/22  

バラジャム【ばらじゃむ】

 

バラジャム【ばらじゃむ】

バラジャム
●関連情報
但東シルクロード観光協会

●良質の花びらで作られた手作りの味
豊岡市但東町内で咲いたバラの花びらを使い、バラジャムを作っているグループがあります。但東シルクロード観光協会が母体となり、毎年手作りしているバラジャムは、各地で人気を集めています。

自然豊かな但馬の里、但東特有の気候・風土で丹精こめて栽培されたバラ。すべての花びらがジャムに使えるわけではありません。良質の花びらだけを厳選して作られた「バラジャム」は、他に類を見ない手のこんだ商品で、町の名産品となっています。色はレッド、ピンク、イエローの3色あります。毎年6月頃から生産に入り、なかには遠く関東からも注文が来るそうです。
バラジャムは、パンにのせて食べるだけでなく、たくさんの楽しみ方があります。アイスクリーム、ヨーグルト、ケーキなどに添えると立派なデザートが完成。また、紅茶に入れると花びらが広がっていき、見た目も香りも楽しめます。最近では冷酒に入れる人もいるようです。女性の人気が圧倒的に高く、優雅な雰囲気が味わえるというのがその理由。
但東シルクロード協会では期間限定で八重桜の花びらを使った桜ジャムも作っています。こちらもバラジャムと合わせて、母の日のプレゼントやギフトなどで人気を集めています。丁寧に一つ一つ手作業で作られ、見た目にも美しいフラワージャムは豊岡市但東町が全国に誇る特産品です。

・但東シルクロード観光協会 0796-54-0500

2011/11/22  

地酒【じざけ】

 

地酒【じざけ】



●但馬のうまい水が酒をつくる
但馬各地にうまい酒あり。きゅ~と一杯、甘露の雫を楽しむ。日本酒ひとつとっても、精米歩合が50%以下、蔵元自信作の日本酒市場を彩る大吟醸酒、アルコール分20度前後と高く濃厚な原酒、フレッシュな風味が特徴の生酒のほか普通酒をはじめ、純米酒・本醸造酒・吟醸酒・山廃など、製造方法や原材料の違いによって多くの種類があります。
但馬の地酒の歴史も古く、約300年前から創業という老舗が多くあり、但馬ならではの風土と人情が醸し出すうまい酒をつくり続けています。近年では、地元の特産品を活かしたワインや発泡酒もつくられています。銘柄からもその地酒に込められた味わい深さを感じとることができます。
また、但馬杜氏は日本各地でも活躍し、長年の知識と経験、熟練の技が高く評価されています。

●豊岡市
・翔鸛/但馬酒造 0796-22-3248
・城崎地ビール/グビガブ 0796-32-4545
・雪之梅/友田酒造 0796-42-1020

・楽々鶴/出石酒造 0796-52-2222
・そば粉入り発泡酒・出石浪漫/城山ガーデン 0796-52-7530

●香美町
・香住鶴/香住鶴 0796-36-0029
・梨花一輪(梨ワイン)/トキワ 0796-36-0127

●新温泉町(旧浜坂町)
・風鶴/吉村酒造 0796-83-3110

●養父市
・夫婦杉/八鹿酒造 079-662-2032

・仙櫻/山陽盃酒造 0790-62-1010
・関のみやび/銀海酒造 079-667-2403

●朝来市
・坑内熟成酒・岳/シルバー生野 079-679-2010

・但馬/此の友酒造 079-676-3035
・竹泉/田治米合名 079-676-2033